見る人の心をおだやかにしてくれる、詩人金太夫先生の詩画には
やさしく、味わい深い魅力がある。
日々の暮らしに元気と笑顔を届けてくれると共に、詩に添えられる
素朴な絵は思わず微笑んでしまう。
私にとっては、泣きべそ、不機嫌、怒り顔なんて事は殆どない、たとえ
あったとしても独り暮らしの身では、どれもがほころぶあなたの笑顔に
お目にかかる事がないからである。
しかし面白い事に、この詩に書かれている状況を毎日目にする場所がある。
勤務先のロッカールームである。百人位が出入りするのだから、不機嫌顔
も怒り顔、泣き顔だって日常茶飯事、むしろ問題なしの日の方が気味が悪い
ここは情報交換の場であり、悩みの相談場であり、愚痴の言いたい放題が
許される場でもある、ひとしきり泣いたり、怒ったりしていても、気持ち
を切り替える為のアドバイザーも大勢いる、要するに憂さ晴らしの場でも
ある。
今日も、上司に酷い事を言われたとパワハラまがいだとロッカールームの
すみで泣きながら先輩に訴えるアルバイト学生、仕事を覚える迄の我慢だ
からと慰められて仕事に戻って行った。
ある時は、仕事の覚えが遅すぎるから、嫌な仕事が自分に回ってくると
不機嫌に愚痴る人など様々である。
あれだけ同僚をけなして置きながら、日が過ぎればコロコロと笑い合っ
ているのだから周りの人達も泣こうが怒ろうが深刻には考えていない。
何があろうと仕事場に入ると笑顔で頑張れるのだからと日々思っている。