メモ帳５６２ページ 爽やかな風が運ぶ金木犀の香り

窓を開けると何処からともなく金木犀の香りが漂ってくる頃になりました。
どちらのお宅の花なのか辺りを見渡し捜してみるが向こう三軒両隣から
ではないようだ。

散歩がてら香りに向かって歩いて行くと、家から5百メートルほど離れた
児童公園を囲むように金木犀の樹が植えられていた。

どの樹にも満開の小さな花をつけていて、あの爽やかな香りの源はここ
だと確認しながらベンチに座って花を愛で、心行くまで香りを吸い込んだ。

花言葉は「謙遜　謙虚」とあった。
遠くまで香りを放ち、枝をしならせるほどの花を咲かせるこの樹には相応
しくない気がするが、確かに香りを放つ花は小さく控えめと言える。