最近は、車窓からも彼岸花が飛び火したように真っ赤に燃え出しているのをよく見る。
日増しに涼しくなり急に秋の訪れを肌で感じるようになりました。お彼岸の頃から咲き始
める「曼珠沙華」は、今年は公園内も里山もあの妖艶な花姿がとても少ない。わが街自慢
の彼岸花祭りを月中から開催しているが、まだ見頃にはほど遠く感じました。今年の夏の
異常気象が原因とはわかっていても、やはり季節の花が見られないのはさびしいですね
不思議と茎がどんどん伸びて、中々開花しません。
赤花より少し早く咲く白花は、見頃を迎えています
強い生命力の彼岸花は、血のような花のイメージから昔は墓の傍に植えられ、悲しい
思い出として故人を偲んだという言い伝えがあります。また球根に毒が含まれている
ので、野鼠、モグラの被害から守った節もある。緑の中に浮かぶように咲く彼岸花は、
やっぱり遠目で秘かに愛でたい花です。昔は、どんなに綺麗でも手折ってはいけない
約束事がありました。