トチノキは、樹形が美しく整いやすい樹木です。新緑や秋の黄葉が美しいことから全国の街路樹、公園等に
利用されてきましたが、秋に落ちる実が往来の妨げになるとして、街路樹としては利用されなくなりつつあ
ります。特に、ブナ林の中では葉が大きいだけに緑色から次第に黄葉に変化していくグラデーションが美し
くまた、落ち葉を踏み分けて歩くとひと際大きな音がして心地良く感じ楽しめます。
落ち葉は、大きい葉が折り重なって靴底で音楽を奏でているように感じ楽しいです。
トチノキは5月~6月頃に白い花が咲き、1~2cmの小さな花が集まった花穂が円錐状の形になるのが特徴です。
同じ時期に紅い花をさかせる「紅花トチノキ」の並木が駅前を飾る様になりました。
トチノキの白花 紅花トチノキ
トチノキの実の季節は初秋です。いがの中には通常2~3個の実があり、熟してくると、割れて種子を落とし
ます。種子はドングリに似ていますが、球体に近い形をしている点が特徴的です。種子にはサポニンという
有毒の成分が含まれるため、野生動物はほとんど食べないそうです。
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