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正義の定義を問う

2012-06-16 13:33:42 | 映画
殺人の罪を着せられた男が闇の組織に単身挑む姿を描くサスペンスアクション。
妻が何者かに暴行され怒りに震えていた高校教師ウィルは、「奥さんを襲った相手を代わりに殺してやる」と言って近づいてきた謎の男の提案を受け入れてしまう。
しかし半年後、今度は自分が他人の代わりに人を殺すよう強要される。
それを拒否した主人公は殺人の罪を着せられて追われる身となり、謎の巨大な組織と戦うことになる。
ニコラス・ケイジ主演、「メメント」のガイ・ピアースなど。

この作品は、原題でも表されているように「正義」の定義を問うたモノ。
今の先進国の法律って、どうしても犯罪加害者に有利。
被害者は泣き寝入りですわ。
法律に代わり、法律によって保護されてしまう悪人を成敗しましょうという裏組織が描かれているのが『ハングリー・ラビット』という作品で、「被害者に代わり、加害者を懲らしめてあげましょう、その代わり、アナタと同じ境遇の人の心情を救うときは、アナタの手を貸してください。
私たちはその手助けをします」という、世直しの実行を、犯罪被害者の数珠繋ぎで行うというアイデアがオモロいね。

ある意味、理にかなった裏組織を描いた作品なんですが、主人公のウィルは、正義感との葛藤から組織への協力を拒否し、自分の疑惑を晴らす為に行動する。
しかし、この映画は最後まで世直し裏組織の行いを真っ向から否定していなんですね。
私は娯楽映画を通して、社会に問題定義するのも映画の重要な役割やと思うので、この作品のメッセージには大きな意義があると思いました。