「特殊な仕事」「家庭」そんなキーワードがある「父親」それはリーアム・ニーソン。
彼のシチュエーションには多いデス。
そしてけっこうな高齢感。
そんな老体でも鍛えた身体能力に、重厚な演技が相まった姿は、彼自身の説得力。
しかし今回は善人ではなくどうしようもない男は古株のニューヨーク・マフィア。
過去に組織のために殺し屋として暗躍し、今では酒に溺れて厄介者。
しかし、疎遠となった息子がトラブルに巻き込まれたことでドラマが動き出す。
我が子を守るためなら全てを投げ打つと決意。
瞬く間にマフィアや警察から追われ、夜を貫く逃走劇が始まる。
壮絶なカーチェイス。
銃撃戦でのアクション。
そこに共演陣が厚みを加える。
何と言ってもエド・ハリス。
彼演じるマフィアのボスは切れ者だが、デキの悪い自分の息子が死んだと分かると、手を下したリーアムに牙を剥く。
こういった芸達者とのやり取りで剥き出しになる想い。
家族を守り抜こうとする覚悟。
ニューヨークを舞台にしたこの物語は、ある意味、一晩で全てが変わると信じたオヤジ達の希望的妄想なのかも。