Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

26歳が今や48歳

2015-08-09 06:28:20 | 映画
22年前、「ジュラシック・パーク」でスクリーン一杯に恐竜が映し出された時、間違いなく映画の歴史が動き、忘れることのない驚きを受けた。
最新作はあの一作目の感触に最も近い仕上がり。
シリーズは観客と同じく22年分の歳月を重ね、故ハモンド氏(リチャード・アッテンボロー)の夢は今やテーマパーク「ジュラシック・ワールド」となって結実。
堂々たる外観に合わせあのシンフォニーが鳴り響くと、たちまちノスタルジーと高揚感とで一杯になる。
だが、夢と希望は“危うさ”と表裏一体だ。
来場者数の維持を目指す運営会社は、遺伝子操作によって特殊な恐竜を生み出そうと画策。
そうやって誕生した凶暴な恐竜が檻から逃げ出し、園内はパニックへと。
監督はスピルバーグではない。
しかしスピルバーグがその才能を認めただけあって、卓越した語り口に乗せて破格のスリルとアクションをブチかます。
大正解。
特に後半、畳み掛けるような映像マジックには度肝を抜かれたし、来園者に向けておびただしい翼竜の群れが襲いかかるシーンはスペクタクルな悪夢に仕上がっている。
恐竜たちの大饗宴で人間の色は薄くなりそうだが、そこはクリス・プラットやブライス・ダラス・ハワード、そして芸達者な子役達が飽きさせない。
各々が人間性を成長させていく流れもまた見せ場のひとつ。
観客も同様だ。
大人から子供まで、劇場を出る時に自分が逞しくなったように感じられるのは往年のスピルバーグ映画さながら。