真骨頂であるダークな幻想世界がハマりそうな3人。
「クリムゾン・ピークに気をつけろ」と母親の亡霊から忠告を受けていたのに
ヒロインの悔恨から幕を開ける物語を魅力的なものにしているのも、この3人の存在。
映画作家としての評価が高まると、ビッグネームがキャスティングされたり、製作スケールが大きくなったりで、作家の持ち味が薄れることがままあるものだが、それを補うのもまた豪華キャストのオーラでもあるわけで。
例えば、幽霊を見ることができるという主人公の力によって、おどろおどろしく彩られることになるとはいえ、彼女と没落貴族との恋もひと皮剥けば古典的なラブストーリー。
なかでもなお視覚的にも興奮を味わわせてくれるのが、優雅や頽廃が似合うキャスト。
女性たちを虜にする英国貴族の気品を漂わせながら、その裏に隠された弱さをも魅力に変えて女性客の心をくすぐる。
また細い体躯に纏う血の色のドレスに、女の底知れない怖さをうかがわせて出色。
蝶を思わせるドレスの大きなパフスリーブといい、ドレスもまたそれぞれのキャラクターを物語るのが今作の醍醐味の一つなのだが、そのドレスが似合う演技陣が揃ったことがまた素晴らしい。
忠告されても耳に入らないだろうくらい恐ろしい母親の亡霊の姿にはツッコミを入れずにはいられないし、クライマックスは劇場だったら爆笑が起こりそう。
そのへんは3人のキャスティングと相まって生み出される映像美が吹き飛ばしてくれていたことに、観終わって時間が経ってから気づく。
「クリムゾン・ピークに気をつけろ」と母親の亡霊から忠告を受けていたのに
ヒロインの悔恨から幕を開ける物語を魅力的なものにしているのも、この3人の存在。
映画作家としての評価が高まると、ビッグネームがキャスティングされたり、製作スケールが大きくなったりで、作家の持ち味が薄れることがままあるものだが、それを補うのもまた豪華キャストのオーラでもあるわけで。
例えば、幽霊を見ることができるという主人公の力によって、おどろおどろしく彩られることになるとはいえ、彼女と没落貴族との恋もひと皮剥けば古典的なラブストーリー。
なかでもなお視覚的にも興奮を味わわせてくれるのが、優雅や頽廃が似合うキャスト。
女性たちを虜にする英国貴族の気品を漂わせながら、その裏に隠された弱さをも魅力に変えて女性客の心をくすぐる。
また細い体躯に纏う血の色のドレスに、女の底知れない怖さをうかがわせて出色。
蝶を思わせるドレスの大きなパフスリーブといい、ドレスもまたそれぞれのキャラクターを物語るのが今作の醍醐味の一つなのだが、そのドレスが似合う演技陣が揃ったことがまた素晴らしい。
忠告されても耳に入らないだろうくらい恐ろしい母親の亡霊の姿にはツッコミを入れずにはいられないし、クライマックスは劇場だったら爆笑が起こりそう。
そのへんは3人のキャスティングと相まって生み出される映像美が吹き飛ばしてくれていたことに、観終わって時間が経ってから気づく。