
研究の結果、この幹細胞は、年齢が若いうちは毛を生み出す細胞を作り続けるが、年をとると、作る能力が低下し幹細胞がふけや垢(あか)となって皮膚からはがれ落ちることがわかったという。
このため、徐々に毛根が小さくなり、それにつれて、生えてくる毛も細くなって最終的には生えなくなるという。
毛根が小さくなり薄毛になるのは、これまで男性の特徴と考えられてきたが、今回の研究で、毛根は性別に関係なく、年をとると小さくなることもわかったという。
幹細胞にあるタンパク質の一種「17型コラーゲン」の減りを抑えることで、薄毛の進行を抑えられることもわかっていて、西村教授は「5年から10年の間に治療薬ができれば」と話している。