「マレフィセント」以来しばらくご無沙汰のアンジェリーナ・ジョリー。
監督業が忙しいのでしょう。
彼女2本目の監督作品は、日本軍が出てくるということだけで、日本で話題になってたという、器の小さな日本人気質を露呈した、そういう意味では日本での話題作。
しかし内容はコーエンらによる脚本がもたらす印象。
第二次世界大戦中に捕虜となった元オリンピック長距離選手の回顧録を原作としながら、捕虜収容所ものである。
しかし生死をおびやかす漂流のくだりや、正当な理由もないまま、看守と捕虜が憎しみをエスカレートさせてゆく様子など、悲壮でありながらもどこかシニカルさも。
もう、アンジェリーナジョリーじゃなくコーエン兄弟監督作のよう。
とはいえ、戦火の中で虐げられる者に心を向けた、戦争捕虜が主人公という点で一貫している。
日本軍の捕虜に対する虐待描写がある、という話題が先行し「反日だ」などとネットで叩かれていた本作。
描写は特定の民族を悪しざまにミスリードするものではなく、理不尽な暴力がまかりとおる戦争の本質に触れた、ストーリー上での展開に準じたもの。
作品に直接あたることなく、仄聞だけで批判の拳をあげるのは、劇中で捕虜を殴打する看守の行為のように理不尽。
監督業が忙しいのでしょう。
彼女2本目の監督作品は、日本軍が出てくるということだけで、日本で話題になってたという、器の小さな日本人気質を露呈した、そういう意味では日本での話題作。
しかし内容はコーエンらによる脚本がもたらす印象。
第二次世界大戦中に捕虜となった元オリンピック長距離選手の回顧録を原作としながら、捕虜収容所ものである。
しかし生死をおびやかす漂流のくだりや、正当な理由もないまま、看守と捕虜が憎しみをエスカレートさせてゆく様子など、悲壮でありながらもどこかシニカルさも。
もう、アンジェリーナジョリーじゃなくコーエン兄弟監督作のよう。
とはいえ、戦火の中で虐げられる者に心を向けた、戦争捕虜が主人公という点で一貫している。
日本軍の捕虜に対する虐待描写がある、という話題が先行し「反日だ」などとネットで叩かれていた本作。
描写は特定の民族を悪しざまにミスリードするものではなく、理不尽な暴力がまかりとおる戦争の本質に触れた、ストーリー上での展開に準じたもの。
作品に直接あたることなく、仄聞だけで批判の拳をあげるのは、劇中で捕虜を殴打する看守の行為のように理不尽。