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バットマン vs スーパーマン Dawn of Justice

2016-04-02 16:03:35 | 映画
第二次大戦の欧州でナチスがユダヤ人迫害を強め、米国では大恐慌もあり、社会不安が高まる時代に人はヒーローを求めた。
そこに産声を上げたのがスーパーマンだ。
そしてまた世の中が不安に陥ると、バットマンやワンダーウーマンが生まれた。
そして冷戦時代でさらに世の不安をあおられると、その正義の味方たちが一致団結する「ジャスティス・リーグ」が生まれた。
映画としてはマーベルの「アベンジャーズ」先を越されたが、DCでも「ジャスティスの誕生」で”二人の雄+勝利の女神”が初めて顔を合わせる。
冒頭、スーパーマンとゾッド将軍の戦いが再現されるが、ブルース・ウェイン=バットマンの視点で描き直されるメトロポリス/ゴッサムシティーの光景は、高層ビルに突入する飛行体、崩落する建物、瓦礫と粉塵に飲み込まれる人々など、9・11テロのニューヨークを想起させる。
強大な力を持つがゆえに、抗う敵との戦いは、街と市民に甚大な被害をもたらす。
スーパーマンを人類の脅威とみなすバットマンに、宿敵レックス・ルーサーの策略もからんで、いよいよ正義の両雄は自らの善を貫くため対決する。
異星人のスーパーマンが本来の能力なら人間に負けるはずはないが、バットマンとレックスにフィジカルやメンタルの弱点を突かれ、勝負の行方は分からなくなる。
CGを駆使した超高速アクションがヒーロー映画で全盛の昨今、バットマンとハンディを負ったスーパーマンの肉体のぶつかり合いを実感させるファイトは、やはり「300」のザック・スナイダーの見せ所。
ノーラン監督の「ダークナイト」3部作は完結し、今回バットマン役にはベン・アフレックが起用されたが、同3部作のダークな基調は新バットマンのキャラクター設定に継承されただけでなく、本作全体に影を落としているように感じる。
世界のリーダーたる米国の威信が薄れ、各国で銃や爆弾によるテロが相次ぎ、政治や世論が右傾化する当世のムードを、見る者が投影する面もある。
それでもなお、暗い時代に希望を失わず障害を克服し手を携えることを示してくれる。
新しいワンダー・ウーマンという仲間も伴って....