「ゴーン・ガール」の原作者の小説を映画化。USAの田舎町で惨殺される事件が。
生き残った娘の証言で兄が逮捕され終身刑を言い渡された。
全米から注目を浴びた事件のせいで親戚の家を転々とし、寄付金やカンパなどで働く事無く、やがて自嘲的で無気力な人間になっていく。
そして、ある日、有名事件の真相を語り合う「殺人クラブ」からの招待状が届く。
生活費に困っていたので謝礼金を目当てに、振り返ろうとしなかった忌まわしい事件の真相を、はじめはイヤイヤ探りはじめる。
しかし主人公は、事件についての真相を追うにつれて事件当日の様子が少しずつ紐解かれていき、その度に様々な”嘘”によって真実が歪められていることに気付かされる。
“嘘”は人々の「心の闇（＝Dark Place）」で、その”嘘”によってパズルのピースがずっと埋まらずにいるということにも気づきだす。
ココでの主人公は悲壮感がただようヒロインではなく、被害者ビジネスで食いつないでるあたりに、リアル感が。
どうにも感情移入をしにくい主人公像。
過去と現在を行ったり来たり。
そして最後のピースにたどり着く。
劇中ずっと帽子を被ってた主人公。
エンディングでは帽子を取っていたことから、長いこと殻にこもっていた主人公の長年埋まることのなかった心の中のパズルのピースが埋まって、「心の闇（＝Dark Place）」に一筋の光が指した。
