Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

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いろいろな再起、チャレンジ

2017-07-28 08:02:12 | 映画
ボクシング映画はよく再起をかける人間を描く。
「ロッキー」や、「サウスポー」しかり。
人生は複雑で、様々なしがらみがあり、プロのボクシングの世界も様々な思惑が渦巻くショービジネスの世界であるであろう。
しかしリングの上ではシンプル。
強い奴が勝つ。
肉体だけではなく、精神的にも強い奴。
リング外の世界は様々なしがらみもあり単純ではないが、リングの上での強さはすべてをひっくり返す。
ボクシング映画の爽快さはここにあると。
本映画もボクサーの再起を物語の中心に据えている。
既存のボクシング映画との違いは、主人公は首の骨折という、重度の肉体的損傷からカムバックを果たすという点。
医者からは歩くこともできないかもしれない、と宣告された状態から再びリングを目指す。
リングの外のしがらみどころの話ではなく、肉体的に二度とボクシングのできない身体になりかけたところからの復活劇。
そして実話。
事実は小説より奇なり。
ギャンブル好きのお調子者、真っ向から殴り合うファイティングスタイル、試合も人生もギャンブルであるかのように振る舞う主人公。
命をかけた再起は彼がギャンブラーであるから?
ひとつ確かなことは、ボクシングのない人生は主人公にとって生きることに値しないものであるということ。
彼は命を代償に復活のチャンスをつかむことを選ぶ。
家族もトレーナーもメディアも彼の選手生命は断たれたと思うなか、ただひとり、自分だけが再起の可能性にかける。
人生には多くの選択肢があるはず。
他に合理的な選択があったとしても、主人公にとっては再起のリスクに挑むことこそが「生き様」であり人生なのである。
だからこそ力強く観る者の胸をうつ。
生きるとはどういうことか。その答えがこの映画にはある。