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意外かも。
滑稽なほどのえげつなさが売り物だから。
「ベティ・ブルー」作家の原作を映画化した「エル ELLE」。
タブー。
大胆さときわどいユーモア。
フランスのブルジョワ的。
背徳性や偽善。
ソフィスティケイトされたタッチ。
屈折度と暗い生い立ち。
とりわけ感心させられるのは、これがアラサーのいかにもセクシーな主人公ではないということ。大人の女の美しさと威厳に満ちたユペール女史が演じるヒロインは、どう見ても40代以上であり、それが職場の若手男子から、妻子持ちやらイケメン隣人まで、周りの男たちにモテまくり、さらに彼らを手玉に取る。これぞフランス熟女の鑑。悪女映画の歴史を塗り替えるヒロイン像である。
あまり他ではお目にかかれない魅力的な強い女性。
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