Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

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敬意を払った復活

2019-02-07 06:28:06 | 映画
メリー・ポピンズが帰ってきた
前作「メリー・ポピンズ」から約半世紀。
愛されミュージカルだからこそ、人々に満足される続編作りは難しいのだろう。
冒険に満ちたストーリーを語りながらも旧作映画に最大限の敬意を払い、同等の楽しさと懐かしさを味わわせ、深く心を揺さぶるテーマを届けてくれる。
語られるのは旧作から25年後のバンクス家。
幼かったマイケルは3人の子を持つ父となったが、妻を亡くし、大恐慌下で借金を作ってしまった。
父が遺してくれたはずの株券は紛失し、屋敷を失う危機に。
そこへ、メリーが舞い降りてくる。
エミリー・ブラントは、甘すぎだったアンドリュースよりもっとツンツンしてもっと自分大好きな、原作のイメージにより近づけたメリー像。
物語の核には、マイケルや子どもたちが喪失感にとらわれながらなくした過去を懐かしむ想いと、メリー・ポピンズがマイケルやジェーンのなくした子供心を惜しむ想いがある。
そして旧作映画を愛する観客は、新しい物語にワクワクさせられながらもノスタルジーをかき立てられる。
旧作と呼応するようなシーンやナンバーが旧作の匂い、楽しさを思い起こさせ、「また会えた」ような感覚をもたらす。
懐かしさが心に触れる、魔法のように。
「大人になっても子どもの心を忘れないで」というメッセージ。
大人の中にある子どもの心にこそ訴える作品。
「なくしたものは、本当はいまもそばにある」というメリーの教え。
旧ファンも新ファンも喜ぶリバイバルです。