Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

古きよき時代

2019-09-04 08:00:30 | 映画
愛する映画の世界に至近距離で生き抜く、クエンティン・タランティーノの趣味を、思いを、懐古し、創造し、妄想する60年代ハリウッドの私的グラフィティ。
舞台はその栄光に陰りが見え始めていた69年のハリウッド。
マカロニ・ウエスタンに活路を見出す落ち目のスターとそのスタントマン。
タランティーノはこの2人に、華麗なる成功者ではなく、スティーヴ・マックィーンやクリント・イーストウッドにはなれなかった、勝ちきれなかった者たちの悲哀を込める。
実はタランティーノが最大の愛情を込めて描くこの映画の真の主人公は、マーゴット・ロビー演じる実在した女優シャロン・テート。
この辺を間違えやすい。
ハリウッド史上最も凄惨な事件の被害者としてしか記憶されてこなかった一人の美しき女優を、スクリーンに活き活きと蘇えらせ、ロマン・ポランスキー監督と過ごした彼女の最も幸福な時を観客に共有させることで彼女を映画史にもう一度輝かせる。
そして“映画の神”として、ある優しくもバイオレントな奇跡を起こす。
マニアックなファンでなければシャロン・テートを覚えている人はいない。
自分がヒロインとして出演した映画を映画館で見た後の満足げな彼女の美しい笑顔は涙無しには見られない。
ハリウッド現役2トップの初共演も笑わせ、ホロリとさせ、手に汗握らせて満足度は高く、アル・パチーノ、カート・ラッセル、ベテランの味も効いて、映画ファンのためのお楽しみが頭から尻尾までギュっと詰まった必見のエンタテインメント。
僕としてはブルース・リーが良かった。



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