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ヘビーでビターな作。
ニューヨークでの優雅なセレブ生活から一転、すべてを失ったジャスミンが、シングルマザーの妹が住む安アパートに身を寄せ、再出発を図る。
最大に誇張され、戯画化されているはジャスミン。
一文無しなのに、根拠のないプライドと過去の虚名のみを糧に生きる。
この迷惑なヒロインは、見る者の共感を完璧に拒む。
ウッディ・アレンは、ジャスミンが周囲との軋轢で精神を崩壊させてゆくさまを、淡々と観測できる。
その辛辣さは、ジャスミンが野心的なエリート外交官と出会い、這いあがるように、再起を切望するエピソードで頂点に。
そしてココで本領発揮がケイト・ブランシェット。
鬼気迫る演技を見せた大見得を切る。
リアリティを帯びてしまう瞬間。
ケイト・ブランシェットなくしては成り立たない脚本かも。
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