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負けっぱなしの人生を送ってきた2人の詐欺師タケとテツのもとに、ひょんなことから不幸な生い立ちを背負った美人姉妹と1人の青年が転がり込んでくる。
5人は家族さながらの共同生活を始め、タケが過去に起こしたある事件をきっかけに、人生の再逆転を狙った一世一代の大勝負に打って出ることになる。
阿部演じるタケの相棒テツに村上ジョージ。
2人のもとにやってくる3人の若者を石原さとみ、能年玲奈、小柳友が演じる。
原作も知らず、何の期待もせずに見たんですが、正直映画でこんなに楽しめるとは思いませんでした。
でもこの面白さを説明するのはちょっと難しいです。
うまく説明できないのですが、例えば映画やドラマって、必ずこれ見よがしな所があって、ああここで泣かそうとしてるんだろうなとか、感動しろって言ってるんだろうなという事が透けて見えて、私は逆にしらけてしまうということが良くあるんですが、この映画はまったくその逆です。
別に何の誇張もこれ見よがしな感じもなく、でも見終わった後にとても楽しんでいた事がわかる。
たぶん一つ一つの描き方がとても繊細で、私は料理の事しか知りませんが、良い料理っていうのはみんなそういうものです。
そう考えてみると、ちょっとネタばれになってしまいますが、最後の方だって普通の映画やドラマだったら回想シーンみたいなのがどんどん入ってきて、説明の映像を色々流しますよね。
でもそんな事をしたらあのラストシーンはただの謎解きで終わってしまって、あの情感は出なかったと思います。
ひょっとしたらちょっと変わった映画なのかもしれませんが、私にはとても愛おしく感じました。
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