『世界の寺院・神殿 2(ギョベクリ・テペ遺跡の発掘を急いで!)』
ー放射性炭素年代測定法によって1万1千年から一万2千年の間のもの証明―
超古代文明は本当に存在したのか、センセーショナルな、発掘途上のギョベクリ・テペ(トルコ語: Göbekli Tepe)遺跡のことです。
放射性炭素年代測定法によって1万1千年から一万2千年の間のものであることが証明されている。 ということは、『神々の指紋』の著者・グラハム・ハンコックのスーパーフィクションの世界が実在していたのか!
ピラミッドを調べることは『興味と疑問を残して』中断していますが、このギョベクリ・テペ遺跡には、填(ハマ)りそうです。
余談ですが、発掘をしない遺跡と理由が、アジアには、沢山ありますが、そのうちの二つです。
中国の始皇帝陵;
ここには、沢山ある理由の一つは、『現代の発掘技術では下手に発掘すると、貴重な遺産を破壊してしまう可能性があるため。(遺産保護説)』(周恩来元首相が言ったという説)
日本の大山古墳(旧仁徳天皇陵);
宮内庁の主張の要点は、発掘時の破壊からの保護と発掘後の保存の方法が確立されていないので時期早々である、というもの。
しかし、このギョベクリ・テペ遺跡は、上記の二つの理由とは、少し状況が違っているようですので、発掘を急いで欲しいものです。
スミソニアン博物館が取り上げています。
ウエブ情報から引用
ギョベクリ・テペの位置: トルコのシリア国境の近く
ウエブ情報から引用
複雑な構築物を築いて管理するほどの動員力を持ち得たのかまだ未解明
ウエブ情報から引用
ギョベクリ・テペの発掘現場の航空写真
ウエブ情報から引用
ギョベクリ・テペの発掘現場
ウエブ情報から引用
ギョベクリ・テペのトーテム、縄文時代のおよそ一万年前
ウエブ情報から引用
歴史上知られているうちでの最古の等身大の人間像
ウエブ情報から引用
ここでウエブ情報です。
今から20年ほど前の1994年に、トルコの一農夫が偶然掘り当ててしまった古代遺跡、ギョベクリ・テペ。
現在も発掘が続いており、全体の5%ほどが明るみに出てきていますが、発掘完了にはまだあと50年以上かかる見込みです。
人類史の書き換えを迫るような、とんでもない発見ですが、なぜかあまり知られていません。 おそらくあまりにも今までの定説に反する事実が出てきてしまったために、説明がつかないためでしょう。
これは、いわゆる“トンデモもの”ではありません。れっきとした研究者、研究団体によって承認されている議論の余地のない考古学的大発見です。 ナショナル・ジオグラフィック・ソサエティー、BBC放送、ヒストリー・チャンネル、ディスカバリー・チャンネル、スミソニアン博物館などが取りあげて、ビデオなどを制作して公開しています。 日本ではすでに数年前にNHKがテレビ放送をしていますし、TBSの「世界ふしぎ発見」でも取り上げられていますので、知っている人は知っています。
にもかかわらず、一般にはほとんど知られていません。テレビで見たひとも忘れてしまっています。 なぜでしょうか。 おそらく考古学、人類学、歴史学、先史学などの学界ではまだこの “ギョベクリ・テペ” のきちんとした位置づけができずにいるからです。 さらに言えば、これを受け容れるということは、今までの文明史の定説をすべてひっくり返すことになるからです。 アカデミズムの世界は腰が重いのです。 自分たちが営々として築き上げてきた権威ある理論、説明原理を否定する事実に正面から向き合うことにはなかなか乗り気になれないのです。 おそらくあと20年、30年経っても学校の歴史の教科書に出てくることはないでしょう。 事実が“公認”されるのにはとてつもない時間がかかるものです。 そこにはたいへんな“見えざる抵抗”があるのです。 学界の権威者にとってはたしかに不都合な真実でしょう。 あなたが今初めて知ったということも、この事実が今リアルタイムで実にゆっくりでしか広まっていないことを物語っています。ウィキペディアで の記述も実に貧弱なものです。
又、 ニューズウィーク誌は、今回の発見をこう評しています。
現在率先して発掘作業に当たっているドイツの考古学研究チームはすでに20年近く現地で発掘作業を続けています。 リーダーのクラウス・シュミット博士は、こう言っています。
ギョベクリ・テペは石器時代の神殿であり、この説は考古学、歴史学、先史学の専門家にも支持されています。放射性炭素年代測定法によってばかりでなく、比較文化的、様式的分析によっても、ギョベクリ・テペは歴史上最古の宗教的施設であるとされています。 クラウス・シュミット教授によれば、この “丘の上の大聖堂” は周囲100マイル(160km)に住んでいた人々の巡礼地として信仰されていたものです。
この神殿の周辺で当時の現地の動物種、たとえば鹿、ガゼル、ブタ、ガチョウの骨が大量に発掘されていますが、いずれも野生種で、食用に狩猟されたものです。
ギョベクリ・テペは最大級の考古学的発見であり、人類史における重要な転機の理解に根底からの変更をせまるものであるとして、スタンフォード大学のイアン・ホッダー教授は、ギョベクリ・テペは人類史のすべてを変えてしまうと言っています。「ギョベクリ・テペはリンゴを荷車ごとひっくり返してしまう。我々の理論はすべて間違っていたのだ。」
これだけ、大騒ぎされている超古代遺跡発掘が、ゆっくりしているのが『トルコに存在している』という理由でしょうか、それとも何か、理由・背景があるのでしょうか。
(20191014纏め #123)