『トンガ海底火山噴火と津波で分かってきた温暖化と火山噴火!』
『親父を意識した「地震・雷・火事・親父」の諺は奥が深い、』
『この諺の「地震」は地震・火山・津波を含む、広義の地殻変動のこと?』
トンガ海底火山の大規模な噴火が発生したのは、日本時間の2022/01/15-1300ごろ。 この『トンガ海底火山噴火と津波』は、大気の波動による気圧の変化だけでなく、噴火に伴うカルデラの陥没や海底地滑りなど、海底の地形が変わったことで発生した波が、さらに津波を高くした可能性も指摘されています。 しかし、火山周辺を調べないと分からないことが多く、謎の多い今回の津波について、多くの専門家が今後さらに詳しい調査や分析を進めることになっています。
地球温暖化によって地殻変動のスピードを早めているとの説があり、彼らによると温暖化が気候変動と地震を引き起こすそうです。 過去の歴史を辿れば、
気候変動と地殻変動は関係しているように見えるそうです。
先ずは、津波のことをウエブ情報で再確認します。
津波(波長は数百km)は、地震や火山活動、山体崩壊に起因する海底・海岸地形の急変により、海洋に生じる大規模な波の伝播現象である。 まれに隕石衝突が原因となったり、湖で発生したりすることもある。 強風により発生する高波(波長は数百m)、台風や低気圧が引き起こす高潮、原因が解明されていない異常潮位とは異なる。 1波1波の間隔である波長が非常に長く、波高が巨大になりやすいことが特徴である。 地震による津波では波長600 km、波高5m超のものが生じた事がある(津波が陸上に達するとこの値は大きく変わる)。
トンガ海底火山噴火と津波
2022/01/15、トンガ沖の海底火山の噴火、トンガの首都ヌクアロファの北方約65キロの沖合にある。 最後に噴火したのは2014年。 科学者らによれば、15日に噴火するまで約1カ月にわたって噴煙が観測されていた。
その後、摂氏1000度前後のマグマが上昇し、摂氏20度の海水に触れたことにより、瞬間的に大規模な爆発が生じた。 海面に出ていた島の大部分が失われたことを考えると、今回の噴火は海底火山のカルデラが陥没するタイプの噴火だったのではないか。
今回の海底火山の噴火は8000kmも離れた日本にまで予期せぬ影響をもたらした。
『海中にある火山が噴火した場合、山が崩れる(山体崩壊)ことで津波が起こることは分かっていましたが、今回の津波発生のメカニズムは今まで認識されたことがないものでした。 またトンガの海底火山噴火で、太平洋のどこかで津波が発生した場合には、後から来る波と重ね合わさることで、日本列島沿岸地域は太平洋の島々と比べて波高が高くなることも確認されました。 今後はこうしたことにも警戒が必要です。』
常日頃から、世の中で一番怖いのは『核の冬』、これは狂った独裁者と併せて怖い、その次が『火山の冬』と、思っています。
火山の冬
大規模な火山噴火によって,大気に大量の火山灰や硫黄酸化物を含んだ火山ガスが放出され,それらがエアロゾルとして大気にとどま大規模なって,太陽光をさえぎり,気候が寒冷化する現象。 535年の大規模な噴火はインドネシアの文明に歴史的な断絶を引き起こした。 ジャワ島西部にはカラタンと呼ばれた高度の文明が栄えていたが、6世紀以後姿を消した。
また、世界各地に異常気象をもたらした。 その痕跡は樹木の年輪から歴史文書に至るまで広範囲に亘っている。 この巨大噴火による気候変動を発端として、東ローマ帝国の衰退や、ネズミを媒介とするペストの蔓延、歴史に残らぬ暗黒時代の惨事の数々、イスラム教の誕生、ゲルマン人等によるヨーロッパ侵攻、中央アメリカのマヤ文明の崩壊、少なくとも4つの新しい地中海国家の誕生などが起こったと推論できるとされた。
トンガ海底火山「フンガ・トンガフンガ・ハアパイ」の位置関係
噴火したのは日本からおよそ8000キロ離れたトンガの海底火山、首都ヌクアロファのあるトンガタプ島の北およそ65キロの場所にあります。
ウエブ情報から引用
トンガ海底火山噴火が、地球史上の過去の噴火で推定できたランキングと比較、どのくらい大きな噴火だったか調べてみました。 先ずは噴火の爆発規模の確認です。
火山爆発指数(Volcanic Explosivity Index, VEI)
VEIは1982年にアメリカ地質調査所のクリス・ニューホールとハワイ大学マノア校のステフェン・セルフが提案した火山の爆発規模の大きさを示す区分。 火山そのものの大きさではなく、その時々の爆発の大きさの指標。
VEIで分類した噴火の例(1)
ウィキペディア情報から引用
VEIで分類した噴火の例(2)
ウキペデイア情報から引用
2022年のフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山の大規模噴火は、現地時間2022年1月15日17時ごろに、南太平洋、トンガのフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山で発生した海底火山の大規模な爆発的噴火である。 噴煙の高さは57kmに達したことが日米韓の静止気象衛星の観測データで分かった。 英オックスフォード大などの研究チームが4日付の米科学誌サイエンスに発表した。
観測史上最高で、地球大気の対流圏や成層圏を突き抜け、中間圏に到達していた。 見かけ噴出量は6-7km3、火山爆発指数は少なくともVEI-5と推定され、噴火によって発生した衝撃波(空振)は1883年クラカタウ噴火に匹敵する規模であった。
この噴火で太平洋のほか、インド洋、大西洋など世界各地の沿岸で潮位変動が観測された。潮位変動は、トンガで最大20m、ペルーで2m、カリフォルニア州で1.3m、日本で1.2mなど。 またパース大学の研究によると、発生直後の津波の高さは90mに達したとされている。 この潮位変動の発生メカニズムは、大気圧によるもの(気象津波)と、噴火による急激な海水の移動(津波)が混在したと考えられている。(波は水の上下動、津波は海水の移動)
標題、『親父を意識した「地震・雷・火事・親父」の諺は奥が深い、』『この諺の「地震」は地震・火山・津波を含む、広義の地殻変動のこと?』に従い、これからもいろいろ調べて勉強をしたいと思っています。
(記事投稿日:2022/12/15、#610)