晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

弘法祭

2021-04-19 06:07:55 | 地域の文化や出来事
土曜の雨が上がって昨日は朝方青空が広がったものの、
直ぐに雲行きがおかしくなった。
強い雨が降らなかっただけで肌寒い風が吹き春の嵐の一日でした。

そんな荒れた日曜日だったが地区では「弘法祭」を執り行いました。

例年だと区民や子供たちが集まって弘法大師の功徳を称え頂く集いなのだが、
昨年は緊急事態宣言発令中のため中止となり、
今年はお参りだけはしてもらおうと集団で集まることをやめて、
個別でのお参りのみをすることでの開催となりました。

今年は社寺の役員となった縁もあって準備していると、
古く土人形みたな弘法様が何体も出てきました。
この地で生きた先祖たちはきっと何百年にわたって弘法大師を祭ってきた証です。
地区民は圧倒的に臨済宗なのだが、
別宗派である高野山真言宗を開祖した弘法大師を区民あげて何で奉るのだろう。
一つの疑問でした。
達筆であったため筆にかかわる諺は有名ですね。
「弘法も筆の誤り」
「弘法筆を選ばず」

調べてみると大師は700年代の後半に生き、
生存中は「空海」を名乗り唐へ渡ったり全国を行脚して、
池づくりなどしての農指導をしながら仏法を広めたとあります。
宗派を超えて愛される弘法大師の一端が分かったような気がした。

「弘法大師」は没後80年してから時の天皇から与えられた称号です。
今の暦だと4月22日が命日にあたるため、
全国どこでもこの付近の日曜日に「弘法祭」が執り行われているようです。

当時もコロナみたいな疫病が蔓延し飢饉となっただろうが、
人々は弘法大師の教えとともに乗り越えてきた。
現代科学を手に入れた今はコロナ禍もきっと乗り越えれると、
大師が語っているだろうと悟りをいただいた弘法祭でした。

< 弘法に世の修羅諫む民の声 >
コメント
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