晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

これは深刻だ!

2022-08-31 06:05:28 | 地域の文化や出来事
昨日は田んぼへの水路の暗渠部が詰まって、
水の流れが悪くなっているとの一報を受け現場へ駆けつけ、
通報してくれた人と主たる原因を探索すべく山に入った。

そこは県道16号で多治見と犬山を繋いでいるが、
今は事実上の廃道となって通行止めとなっている。
幅3mほどの山道(県道)を上っていくと、
直ぐに道が抉られ雨水の水路と化している。

人の背丈ほどまで道路の土が抉られて、
下流である我が里へ流れ込んでいるということ。

どうしてこんなことになっているのだろうと、
更に上ると中央高速道に辿り着いた。
道が抉られている最初の箇所を見ると、
高速道から流れ出る雨水の排水処理である側溝と谷へ流すパイプが露わになっている。

つまりここで排水処理が機能しておらず、
ここから下る県道を川にしてしまったようだ。

豪雨になると県道の土砂を巻き込んで下流へ一気に下り、
郷川の手前にある砂防ダムで一旦止まる仕組みとなっている。
だがそのダムもご覧のとおりで土砂で埋め尽くされている。

つまり次から次へと降りてくる土砂は、
この堰を乗り越えて川へ入っているということ。

その川の水を堰き止めて下流の田んぼへの用水路としているため、
特に暗渠部は砂利が入ってくるとたちまち詰まってしまう。
今回詰まった暗渠は6月に掃除したばかりなのに、
8月の何回もあった大雨が災いしたのだろう。

土木常設は地区民の土木要望を行政へ届ける連絡員みたいな仕事で、
何の権限もないが後は行政がどう動くかだ。
一先ずは稲刈り後の閑散期に用水路の暗渠部掃除を市にやってもらうこと。
次は県が砂防ダムに溜まった土砂を排出してもらうこと。
最終的には中日本高速道か県が高速道から出る排水対策を実施するしかない。
入鹿池へそそぐ郷川なのだが河口付近で砂利の堆積が目に余っているのも、
これが原因であろう。

歩いたエリアは小牧市内で県事務所の管轄が違うため、
迅速な対応はまず無理だろうが、
水の被害を被るのは地元民であって放っておくわけにいかない。
熱海の土石流災害はすさまじかったが、
まさか高速道が山を動かすことにならないことを願うしかない。

< 道抉れ猪すら難儀する県道 >
コメント
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