風吹く豆腐屋

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幸せ

2008-01-13 23:25:30 | Weblog
「幸せになるにはどうしたらいい?」

年が変わる前に聞かれたこと。

そのときは「さぁ?」で言葉を濁したけれど、
そのときから時々考えています。

幸せになるにはどうしたらいいか。


おそらく、他に働きかけるより自分が変わるほうが早いだろうと思います。
幸せに尺度なんてないわけで、
結局のところ幸せかどうかなんて自分の主観だけで全く変わるものですから。

問題は意識変革できるかどうか。

決して簡単では無いけれど、
幸せな要素を人に求めるよりは近道だと思います。

具体的には、自分が幸せだと思う基準を引き下げればいいんです。
極論、現状が幸せだとさえ思えたら、それで目的達成。
たとえ、考え方以外の全てが変わっていなくとも。



生きているだけで素晴らしい。


確かにそうだと思いますが、
生きていれば幸せよりも辛いことのほうが多いもの。
なかなかそんな風には思えません。


でも、あえて自分がここにいる“奇跡”に思いをはせてみるのも悪くありません。


例えば、交通事故。
規制強化ゆえか交通事故は最近減ってきたといいますが、
それでも少ないとは到底言えない数の人が毎年亡くなっています。
ヒヤッとした経験のある人も少なくないのでは?

例えば、病気。
大抵の人は罹患数の少ない稀な病気にはかかりませんが、
いつどこでどんな病気になって命を落とすかなんて誰にも予想できません。

そもそも受精するときの精子の数を考えれば、
いまここに自分がいる確率だけで0に近い数字ですしね。
(まぁ、これは少し意味合いが違ってくるかな。)


こういう確率計算を繰り返せば、「自分が今ここに存在する確率」は0です。
それなのにここにいるというのは、やっぱり奇跡的なことなんだと思います。


・・・とはいえ。

そんなこと考えたって、幸せにはなれませんよね。



幸せは失われて初めてその価値が分かる、とはよく言われます。
そんなこと、考えなくても分かることだし、
それに近い経験をしたことのある人も少なくないでしょう。

だけど、白血病でもう長くは無いと知った人が言っていました。

「今が今まで生きてきた中で一番幸せかもしれない。」と。


一般的には幸せとはいえない状況になりながら、一層幸せになれる。

幸せって、そういうものであるべきなんじゃないかと思いました。


理想的には、ね。