風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

6、そして90

2008-07-30 02:33:38 | Weblog
6年ぶりに物理を勉強しました。
・・・というか教えました。
物理を取っていない僕が。

怖そうな生徒だとごまかす自信ないなぁと不安でしたが、
現れたのが愉快でハイテンションなやつだったので、ほっとしました。

第一声が、
「先生(僕のこと)ってこの前点滴してくれた○○先生に似てるっ!」

へぇ、僕と似ている医者が居るんだ・・・それは会ってみたいかも。

しばらく後に
「ぁ、やっぱり家庭科の○○先生に似てるっ!
髪型以外全部そっくり!・・・ハゲだけど(笑」


「いや、その家庭科の先生僕は知らんけど」

「ぇ~、ばーちゃんには受けたのになぁ」

君と僕は初対面だけど―。そもそも君のばーちゃん何者?
ほんと突っ込みどころ満載でした。
むしろそれを待っていたような気もします。

気持ちを切り替えて勉強を見ようと思いましたが、
基本が分かってないうえに集中力も無いので全く前に進まない・・・。

例えば10×8のような間違えようのない簡単な計算まで連続して間違えるんですよね。

「先生、電卓使っていい~笑?」

「いいわけあるかっ」

「冗談だぁって~、先生まじにならんで~」


・・・とまぁ、常にこんな感じ。


このままだと永遠に先に進めそうになかったので、
自分で解いて見せようと思いました。

ところが、彼の注意散漫が伝染して、途中から140を90に変えて計算してしまいました。

「もう、君があほなことばっかり言ってるから、あほなミスしてしまったやんか」とぼやくと
「ぇ、ナベアツ?ナベアツ?」となんかやけに嬉しそう。

3なんて出てこないじゃないかと思うも、彼の指差す先をみて納得。
確かに90って3の倍数だよね。

ニヤニヤしながら、「言って、言って~」と言わんばかりにつんつんつん。


いらんわ、そんなふり!



周りは静かに勉強していましたが、
彼を無視してしまうわけにもいかず、ずっと相手させられました・・・



・・・なんかすごく疲れた。

きゅーじゅー、って変な顔で言うべきだったんだろうか。