風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

本を選ぶとき

2008-09-29 03:27:54 | Weblog
本屋で本を見繕うとき、何で選びますか?
自分の場合、選ぶ基準が2つあります。

①面白そうか、内容が興味を引くか

②何度も読むに堪えうるものか


①はまぁ当然ですが、
ホームズのような推理小説でさえ何度も読み直すような人間なので
②はとても重要。

宮部みゆきの「あかんべえ」が
“今年上半期で最も売れた小説”と銘打たれていたので
買って読んでみましたが、ダメでした。
基準①は満たしていたものの、基準②にひっかかりました。
筋は面白いと思ったけれど、何度も読む小説じゃないな、と。


僕が村上春樹が好きなのは、何回か読み返してもその度に楽しめるから。
この前の「記号」もそうですが、読み直すたびに新しい発見があります。
一度読んだだけでは覚えきれない、何気ない文章の中に。


この前読んだ「座右のニーチェ」なんかは
一度読んだだけでは全ては積み込みきれないので、再び読む価値があります。

ただ、新書は値段が若干高めということに加え
主義主張を押し付けようとする傾向があるからちょっと敬遠しがちです。
小説の中から要素を抽出して拾い上げるのは好きですが、
さぁ受け取れと言われて差し出されたものを素直に受け取る趣味は無いんですよね(ぁ


蛇足ですが、きっとエロ本も同じ基準で選べます。
この前みんながくれた例のあれ、まだ処分して無いけど
①も②も満たしてない気がするんだ・・


この前帰省したとき、弟(13、当時12)の愛読書は熱帯魚の雑誌でした。
常に持ち歩き、時間を見つけては眺めていました。
実家で熱帯魚を飼っているわけではないし(ベタくらいなら居るけど)、
多分買う予定もありません。
でも弟は宝物のようにそれをずっと抱えていました。

まぁ、弟の気持ちはよく分かるんですよね。
1つのウィンドウ・ショッピングみたいなものでしょうか。
こんな熱帯魚が飼えたらいいなぁ・・・って思うだけでも楽しいものです。

少し違うけれど、
僕も小さい頃は、恐竜の図鑑を飽きもせずずっと眺めていたものでした。
(でもポニョに出てくる古生代の生物の名前は1つもいえませんでした)
こういう本は、両条件を見事に満たしていると言えそうです。


この週末、本屋をふらふらしたときに、
自転車の入門用の雑誌や、釣りの雑誌をちょっと立ち読みしました。
あういうのもやはり、眺めるだけで楽しいですよね。

自転車のほうは買うかどうかちょっと迷いました。
釣りの本では、自分のアオイソメの付け方に大きな欠陥があることを学びました。
道理で最後にはクサフグしかかからなかったわけだ、と。



「書痴」と言う言葉を、高校のときの先生が良く使っていたのをふと思い出しました。
僕はそこまで本を読むわけではないけれど、
多分彼らの気持ちを察することくらいは出来ます。

が、今は教科書が机の半分を占拠している状態なので
狭い部屋でもたくさん収納できる大きな本棚を買うことが最優先課題。

ギョウザのうちで見たようなツッパリ式の棚を探そうかなぁと思っています。