風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

「なんとなく」

2008-11-12 23:23:30 | Weblog
今どきの高校生は「なんとなく」という言葉をよく使う。
論理的な思考や表現・コミュニケーション力を培わなければならない。

・・・というような投稿が今日の新聞にありました。


でも、説明しづらくてついつい「なんとなく」と言ってしまうこと、ありますよね?
僕はそもそも理由なく行動する人なので、聞かれても答えに窮することが多いです。


首相の口癖でさえ「なんとなく」という時世なんだから、いいんじゃない?

・・・っていうのはさすがに寂しいですよね。


投稿者は、高校生を国語の授業で鍛えるんだ!と主張していましたが、
残念ながらもう国語の授業を受けることはありません。

さすがに留年してもありません。


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今日は快晴でした。

日が沈んだ今もよく晴れていて、雲はほとんどありません。
おかげで、少し前までラーメンの器みたいな形だった月が、我が物顔で空を占拠しています。
月は嫌いではありませんが、あそこまで大きな顔をされるとなんだか癪に障ります。

一方、星達は月の光に負けじと頑張って輝いています。とてもけなげに映ります。
太陽の光を反射しているに過ぎない月に対し、彼らは自ら燃える恒星だというのに。

問題なのは距離。
対等な勝負なら、星々が月に負けるはずがありません。


星の気持ちを代弁してやりたい気分です。
たとえ、彼らがそんなことを気にしていなくても。

 
理由?


そりゃ、なんとなくですよ。

ちょっと腹黒い、そんなあなたに捧げる―

2008-11-12 03:17:11 | Weblog
実に面白い文章に出会ったので転載しておきます(一部改変)。
ただ、結構長いので、暇、もしくは腹黒い人向けです(笑
アジテーションの参考にでもしてください。

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やり方を教えよう。あなたが市民運動を崩壊させたいと考えており、
私に専門家の意見を求めていると仮定しよう。
私はまずその運動に参加し、以下の10の簡単な方法を実行することを勧めるだろう。
どれもがあっという間に運動の勢いを失わせる。


1 原点を忘れる

米国の公民運動のきっかけは、ローザ・パークス(Rosa Parks)が
バスの後部座席に座ることを拒否したという些細な出来事だ。
女性解放運動は創始者が馬鹿にされ軽蔑されながらも
ブラジャーを燃やしたことから始まっているし
樹木の伐採を阻止するための自らを木に鎖で縛りつけた主婦たちも居た。
後に運動が軌道に乗ると、
こうした所期の報道は出世目当てで運動に参加してきたものには
恥ずかしいことのように映る。
そこで、歴史を書き換え、
運動の創始者のことは記憶の彼方に消し去らなければならなくなるのである。

2 専門家に運営を任せる

ボランティアやゼネラリストは運動を組織することは出来ても、運営は出来ない。
だから資金調達が出来るようになったらボランティアやゼネラリストはお払い箱にして、
地域組織化の直接的な経験を持たない「適任者」を雇うことが非常に重要だ。
(注:大量の応募者が居たら、応募者のそれぞれに書類の山を渡し、
整理できないものだけを候補者として残そう)

3 真剣に仕事に取り組む

本当に、これ以上できないくらい真剣に取り組むのだ。とにかく働く。異常に長い時間働く。
険しい表情や落ち込んだような表情を練習しよう。できれば病気になるといい。
これらを全部マスターしたら、同僚に自分が殉死しそうだという事実を訴えよう。
そして、彼らも同じくらい真剣に運動に取り組んでいるのならば
自分の例に従うべきだということをあからさまにほのめかそう。
これでも相手が十分に気分を悪くしないようならば、物理的な手段に訴えるまでだ。
例えば自分の足を撃つ。
そして大声でこの意味の無いケガの痛みを訴えながら、
同僚に仕事をやめてすぐに助けに来るよう要求するのだ。

4 すべての会員のために、異常に厳格な行為規範を定める

市民運動に人の弱さは不要だ。弱気が頭をもたげたら、すぐ、木っ端微塵にしなければならない。
定めた基準から少しでも外れたら、必ず罰を下さなければならない。
例えば、栄養に関する運動の参加者が
ファーストフード店でホットドッグを食べているのを見つけたら
その場で直ちに裏切り呼ばわりものしなければならない。
(当然、自分がたばこを買いにきたことは無視する)。

5 後ろめたさを感じさせて人を動かす

絶滅危惧種の保護のための団体であれば、貧困層への無神経を攻撃する。
貧困層支援のための団体であれば、絶滅危惧種への無神経を攻撃する。
とにかく八方塞の状況に追いやるのだ。
運動が無意味だと分かればもちろんやる気は倍増するに決まっている。

6 協調性について語り続け、協調しない

自分の知識と個性であらゆる会合を支配しよう。
本気で協調しようとするおひとよしに出会ったら、徹底的に利用しよう。

7 落ち着いてはいけない

興奮しよう。世界の破滅は近づいている。時間が無いことを忘れてはならない。
献身を示すためには、全員ばたばた走り回っているべきだ。
冷静沈着に仕事しようとする人が居るようなら、
まずそうした人を苛立たせ、不安にさせなければならない。

8 手柄は絶対分かち合わない

最初から全部自分のアイディアだったことは明らかだ。
これに重要な貢献をした人は誰もいない。
それなのに自分の手柄を分かち合う必要がどこにある。
考えられない理由で他の参加者が功績を認められているようならば、さっさと取り上げよう。
本来その人物の功績ではないと言う噂を広めよう。
それでも効果が無いようならば、怒り狂って周りの物や人を蹴飛ばそう
(注:残念ながら、このテクニックだと功績を他人から自分に移せるとは限らない。
しかし、功績を認められていた人が気分を害することはほぼ確実だ。
小さな楽しみに過ぎないが、
ここまで読めば小さなことの重要性は十分お分かりいただけただろう)。

9 責任の度合いは無作法の度合いに比例する

これでも、小さなことの積み重ねが大事だ。例えば、会議には必ず遅刻しよう。
そして、遅れて席に着いたら少なくとも5分に一度は電話を受けなければならない。
残りの時間は、大声で非難するような口調でしゃべり続ける。
いつも同じ事を繰り返さなければならない。
自分の考えが通らないようであれば、
事実も民主主義も損なわれるということを何度も何度も強調しよう。
無関係な議題をいくつか提示し、既に結論に達した問題をもう一度検討するよう主張しよう。
これだけの意見を述べたら、会議室の後片付けには参加せずに早めに退室しよう。
細かいことだが、どうせ社会運動を崩壊させるなら上品にやりたいものだ。

10 最後に、最大限の努力を行っているように見せかけながら、本当に仕事をすることはできる限り避ける。

これらのルールを厳密に実行しようと思えば、
運動関係の仕事をする時間など残っていないはずだ。
しかし、できる限り多くの責任を負わなければならない。
全ての分野に参加すると言って譲ってはいけない。できれば責任者になろう。
その後は責任を一切果たさないよう十分に注意しよう。
もし成果を上げていないことを指摘する図々しい輩がいるようであれば、
悲しげな声でこんなに努力しているのに非難されて傷ついた、やる気をなくしたと言おう。
最後は決め台詞だ。

 
「みんなで協力し合うんじゃなかったのか」

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Byron Kennard "Not Man Apart" (1983)より『市民運動を破滅させる10の方法』でした。

ジョークの本より面白いという皮肉。

・・・前回の記事と全く逆方向の記事になってしまった(笑