「メロスは激怒した」
「山椒魚は悲しんだ」
この2つの冒頭文の引用など、文章の端々に作者のセンスが光っていました。
息抜きだったはずが結局最後まで読み通してしまったのは
さすが売れっ子作家のミステリーといったところでしょうか。
散りばめられた謎がすとんと落ち着くのは、なるほど、1つの快感ですね。
残念だったのは、主人公達に感情移入しきれなかったこと。
僕は遵法精神が欠如しているにも関わらず、どうも主人公達が好きになれません。
どんな理由があろうとも罪は罪。
例えそれが可能だとしても良心を欺いてはならないと思います。
僕からすれば、欺ききれなかったラスコーリニコフのほうがよほど可愛いです。
兄弟愛と言う面から見ればシンプルな物語。
読みながら、うちの弟のことを考えていました。
作者に兄弟が居なかったとしたら、その想像力には舌を巻かざるを得ません。
さて、冒頭の引用文ですが、
「メロスは悲しんだ」
「山椒魚は激怒した」
こちらのほうがどこかすっきりしたような気がするのは僕だけでしょうか。
悲しみと怒りはそんなにかけ離れた感情じゃない・・。
今それらを読み返したら、そうは思わないかもしれないけれど。
・・以上、伊坂幸太郎「重力ピエロ」の感想。
「山椒魚は悲しんだ」
この2つの冒頭文の引用など、文章の端々に作者のセンスが光っていました。
息抜きだったはずが結局最後まで読み通してしまったのは
さすが売れっ子作家のミステリーといったところでしょうか。
散りばめられた謎がすとんと落ち着くのは、なるほど、1つの快感ですね。
残念だったのは、主人公達に感情移入しきれなかったこと。
僕は遵法精神が欠如しているにも関わらず、どうも主人公達が好きになれません。
どんな理由があろうとも罪は罪。
例えそれが可能だとしても良心を欺いてはならないと思います。
僕からすれば、欺ききれなかったラスコーリニコフのほうがよほど可愛いです。
兄弟愛と言う面から見ればシンプルな物語。
読みながら、うちの弟のことを考えていました。
作者に兄弟が居なかったとしたら、その想像力には舌を巻かざるを得ません。
さて、冒頭の引用文ですが、
「メロスは悲しんだ」
「山椒魚は激怒した」
こちらのほうがどこかすっきりしたような気がするのは僕だけでしょうか。
悲しみと怒りはそんなにかけ離れた感情じゃない・・。
今それらを読み返したら、そうは思わないかもしれないけれど。
・・以上、伊坂幸太郎「重力ピエロ」の感想。