家を購入してまた少し本を読むようになりました。
ベッドの上で読書灯をつけてお酒をちびちびやりながら、好きな本を好きな分だけ読む。
ささやかな幸せです。
お酒をこぼさないよう注意が必要ですが 笑。
それにしても読む本の種類が狭まりました。
最近読んでいる本と言えば、子供に読みかせる絵本くらい。
読書に割ける時間的、能力的ソースがないために、後悔する本はわざわざ読みたくありません。
結局、自分の中ですでに安心感がある村上春樹の中の本から選んでばかりです。
風の歌を聞け、1973年のピンボール、羊をめぐる冒険と読んで現在ダンス・ダンス・ダンスに入りました。
18歳の時にどっぷり村上春樹にはまるきっかけになったのは羊をめぐる冒険でした。
文章の読みやすさも魅力ですが、物語として面白いと感動したのを覚えています。
そこから過去作を振り返り、風の歌、ピンボールも読みました。
それから20年たった今、あたらめて羊三部作とダンスを読み返して思うこと。
この主人公、男としてダメじゃない?
10代だった僕にはそれほど違和感がなかったけれど、いろいろ経験した今は思う。
そりゃ、異性とうまくやっていけないわ…これじゃ。
風の歌、ピンボールではそこまで強調されていないけれど、羊をめぐる冒険でははっきり羊男に言われます。
「あんたは自分のことしか考えてないんだよ」
執拗に3回も繰り返して言われます。
そうなんですよ。
会話の組み立てとかが身勝手というか自分本位というか…いけてない。
村上春樹の登場人物の言動が受け付けないと人が言うのを聞いたことがありますが、今ならそれもわかる。
20年たつと小説の読み方が変わりますね。
ただ主人公の孤独は昔も今も変わらず読者に伝わってきます。
変わったことと変わらないことを楽しみつつ、最後まで読み進めようと思います。
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