小学生の読書感想文のようなタイトルですが、内容もそんなものです。
ふと出張の電車内で読む本を欲して本屋に行ったら村上春樹の新刊を見つけました。
ハードカバーで出てるのは知っていたんだけど、場所を取るからいつも文庫でしか買わないんですよね。
まだ読みかけですがいつもの春樹節という印象です。受け付けない人は受け付けないと思います。
読んでいてなぜか物寂しい感覚になります。
たぶん、それは筆者が若かりし頃を思い出して書いてある文章だから。
年を取るのは必ずしも悪いことばかりではないけれど、やっぱり若かった頃のキラキラした感覚はいつまでも大切で他に代えがたい記憶だと思うんです。
もう二度と経験できない身勝手で傷つきやすかったあの時代を思い起こすと、今でもキュンとします。
人生の本当の知恵は「どのように相手に勝つか」よりはむしろ、「どのようにうまく負けるか」というところから育っていく。
一人称単数 文庫版141ページより
こういう言葉が沁みるようになったのも老いた証だなと感じるわけです。
あの頃は良かったなんて言いながらグチグチ言うつもりはありません。
良くも悪くもあの頃にはなかった色々なものを今は手に入れてしまっています。
言うまでもないことだけど、ネガティブに生きていくよりは、ポジティブに生きていくほうが絶対いいですよね。
出張のついでに通い詰めた行きつけのバーに行きました。
美味しいお酒を飲みながら好きな話を思う存分できる空間って他にはない唯一無二のものです。
気持ちよく酔って好きな本を読む。
これってなかなか幸せなことじゃありませんか
そういうことで心を潤していくのは大切なことだと改めて思いました。
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