旅行から帰ってきてからずっと虚脱状態が続いています。
何をする気力も起きません。
練習をさぼり、問題集の表紙を長い間眺めるだけ眺め、
結局何もしないまま時間だけが過ぎていきます。
旅行は楽しかったんです。
でも楽しかった分だけ、ほろ苦い喪失感を残していきました。
仕方ないので、この旅を振り返って文章にしてみることにします。
仕方がないので、というのも変な言い方だけど。
最初に、この旅の狂気と思いつきに満ちた旅行経路を載せておきます。
模式的ではありますが、まぁ大体こんな感じ。
お暇な人は辿ってみてね(笑
以下は丁寧語を抜いて記してみます。ある個人的な目的のために。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
●7月7日 旅の始まりはスキンヘッド
出発する日は6時起きだった。
ちなみに準備を全くしていなかったので寝たのは4時ぐらいだったが、意外となんとかなった。
「遠足の日の朝」の法則はこういうところでも適用されるらしい。
関空ついたら最初に外貨両替所に向かった。
ユーロは岡山でも両替できたけれど、
ノルウェークローネなんてマニアックな通貨はあいにく入手不可能だったから。
ところが、なんとそこでは「大変申し訳ありませんが、
こちらではノルウェークローネは在庫を切らしております」なんて言われてしまった…。
しょっぱなから予定外の事態に。
結局、その代わりに現地のATMで使えるキャッシュカードを作ってもらった。
日本円で入れておいたら、旅先で現地の通貨が引き出せるというすぐれもの。
北欧にはATMがたくさんあることは知っていたので、それをお願いすることに。
結果から言うと、それでユーロを引き出すこともでき、かえってキャッシュよりも重宝したんだけど、
いきなりこんなことになって大丈夫かなと不安に駆られたのもまた事実。
…まぁ、空港の中に他の両替所がいくらでもあることに思い至らなかった僕はたしかに馬鹿だったわけだけど。
その窓口でカードを作ってもらっているとき、
隣の窓口には、スキンヘッドにスーツというこわもてのおっさんがいた。
「はよせえや!乗り遅れるやろが!」
「何分かかる?…10分?5分でやれ!」
虫の居所が悪かったようで、怒鳴ってばかりいた。
乗り遅れるとしたら、それは余裕を持ってこない自分が悪いのにね。
僕は、隣の窓口の可愛そうなお兄さんに心から同情し、
僕の対応をしていたお姉さんが内心ホッとしているだろうことを思って、心の中で笑った。
尤も、臆病な僕もまた、からまれないように身をすくめていたんだけど。
面倒くさいことにはかかわりあいにならないのが一番…。
飛行機はフィンランド航空ことフィンエアーを利用した。
スチュワーデスさん(キャビン・アテンダント?)は聞いていた通りきれいだった。
個人的には、通路を挟んだ向こう側にいた乗客の女の子のほうが好みだったけど(笑
デジカメを大きな荷物のほうに入れてしまっていたので、残念ながらこの間の写真は無し。
シベリアの大地には三日月湖がたくさんあってなかなかきれいな景色だったから、
それを紹介できないのはちょっと残念なんだけど。
生まれて初めての機内食や飲み物のサービスに満足し、ヘルシンキ到着。
この辺から日本人がぐっと減り始め、旅行してる気分になってきたなぁと感じていたら、
後ろから日本人の団体さんがやってきた。
「さっき会社から電話かかってきてさー。こんなときまでしんどいわー」
そう言いながらも、がははと笑う本人たちは上機嫌。
対照的に、さぁいよいよ日本語の通じないところに来たぞ…と心細さをかみしめていた僕はげんなり。
このがっかり感、分かってもらえるかな?
(後になって分かることだが、ヘルシンキの空港では割と日本語が通じる。
僕としてはなんだか不本意だけど)
空港で、同じように一人旅をしているらしい韓国人の女の子を見かけた。
同じ極東の人間としてなんだか応援したいような気分になった。
…そういう気持ちも団体さんに台無しにされちゃったけど。
ヘルシンキで乗り継ぎ、パリのシャルルドゴール空港に向かった。
この旅では、僕の座席に間違って座る人が計2人いた。
8回飛行機に乗ったことを考えると多いのか少ないのかよくわからないけど、
とりあえず、今後その状況になってもスムーズに席を代わってもらえる自信がついた。
文法も単語も不要で、最低限のジェスチャーができればいいと分かったから(笑
ところが、代わってもらった僕の窓際の席は、
二重窓の内側の部分が明らかにずれており、一重窓になってしまっていた。
(つまり、外気と中を隔てているのは外側の1枚のみ)
高度があがるに従って外側の窓に結露がつき、それが凍るのが見えた。
外気はマイナス何十度。
…もし外側の窓に何か異変があったら僕はどうなるんだろうと
戦々恐々としながらその窓から外を眺めていた。
まぁ、そんな心配も杞憂に終わり、何もないまま無事パリに着陸。
(そんなに簡単に事故が起こってはたまらない)
そのことで文句は言わなかったけれど、
今思えばちゃんと伝えといたほうがよかったなと少し後悔している。
自分さえよければ…、という考えはやはりほめられたものではないよね?
サマータイムということもあるんだろうけど、パリは時間の割に驚くほど明るかった。
日本人が生活リズムを崩してしまうのは時差の問題だけではないだろう。
現地についてすぐ、カササギを見かけた。
▲カササギ。 泥棒なんて呼ばないで!
カササギは七夕伝説で橋を渡すとされている鳥。
この旅では至る所で見かけたが、日本では九州くらいでしかお目にかかることができない。
だから、7月7日に七夕伝説にちなんだ鳥に久々に出会った、というわけだが
この苦しい説明に納得いただけるだろうか?
その日は空港近くのホテルに宿泊した。
僕は全くフランス語が分からないわけだけど、
ホテルのチェックインはなぜか全部フランス語で行われたという不思議。
▲ホテルの窓から
ここまでの話はきっとつまらなかったことと思う。
一部の人が期待しているような話はなかったし、旅はこれから。
次回からは幾分面白い話もするつもりだし、写真の数も増える予定。
乞うご期待?
何をする気力も起きません。
練習をさぼり、問題集の表紙を長い間眺めるだけ眺め、
結局何もしないまま時間だけが過ぎていきます。
旅行は楽しかったんです。
でも楽しかった分だけ、ほろ苦い喪失感を残していきました。
仕方ないので、この旅を振り返って文章にしてみることにします。
仕方がないので、というのも変な言い方だけど。
最初に、この旅の狂気と思いつきに満ちた旅行経路を載せておきます。
模式的ではありますが、まぁ大体こんな感じ。
お暇な人は辿ってみてね(笑
以下は丁寧語を抜いて記してみます。ある個人的な目的のために。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
●7月7日 旅の始まりはスキンヘッド
出発する日は6時起きだった。
ちなみに準備を全くしていなかったので寝たのは4時ぐらいだったが、意外となんとかなった。
「遠足の日の朝」の法則はこういうところでも適用されるらしい。
関空ついたら最初に外貨両替所に向かった。
ユーロは岡山でも両替できたけれど、
ノルウェークローネなんてマニアックな通貨はあいにく入手不可能だったから。
ところが、なんとそこでは「大変申し訳ありませんが、
こちらではノルウェークローネは在庫を切らしております」なんて言われてしまった…。
しょっぱなから予定外の事態に。
結局、その代わりに現地のATMで使えるキャッシュカードを作ってもらった。
日本円で入れておいたら、旅先で現地の通貨が引き出せるというすぐれもの。
北欧にはATMがたくさんあることは知っていたので、それをお願いすることに。
結果から言うと、それでユーロを引き出すこともでき、かえってキャッシュよりも重宝したんだけど、
いきなりこんなことになって大丈夫かなと不安に駆られたのもまた事実。
…まぁ、空港の中に他の両替所がいくらでもあることに思い至らなかった僕はたしかに馬鹿だったわけだけど。
その窓口でカードを作ってもらっているとき、
隣の窓口には、スキンヘッドにスーツというこわもてのおっさんがいた。
「はよせえや!乗り遅れるやろが!」
「何分かかる?…10分?5分でやれ!」
虫の居所が悪かったようで、怒鳴ってばかりいた。
乗り遅れるとしたら、それは余裕を持ってこない自分が悪いのにね。
僕は、隣の窓口の可愛そうなお兄さんに心から同情し、
僕の対応をしていたお姉さんが内心ホッとしているだろうことを思って、心の中で笑った。
尤も、臆病な僕もまた、からまれないように身をすくめていたんだけど。
面倒くさいことにはかかわりあいにならないのが一番…。
飛行機はフィンランド航空ことフィンエアーを利用した。
スチュワーデスさん(キャビン・アテンダント?)は聞いていた通りきれいだった。
個人的には、通路を挟んだ向こう側にいた乗客の女の子のほうが好みだったけど(笑
デジカメを大きな荷物のほうに入れてしまっていたので、残念ながらこの間の写真は無し。
シベリアの大地には三日月湖がたくさんあってなかなかきれいな景色だったから、
それを紹介できないのはちょっと残念なんだけど。
生まれて初めての機内食や飲み物のサービスに満足し、ヘルシンキ到着。
この辺から日本人がぐっと減り始め、旅行してる気分になってきたなぁと感じていたら、
後ろから日本人の団体さんがやってきた。
「さっき会社から電話かかってきてさー。こんなときまでしんどいわー」
そう言いながらも、がははと笑う本人たちは上機嫌。
対照的に、さぁいよいよ日本語の通じないところに来たぞ…と心細さをかみしめていた僕はげんなり。
このがっかり感、分かってもらえるかな?
(後になって分かることだが、ヘルシンキの空港では割と日本語が通じる。
僕としてはなんだか不本意だけど)
空港で、同じように一人旅をしているらしい韓国人の女の子を見かけた。
同じ極東の人間としてなんだか応援したいような気分になった。
…そういう気持ちも団体さんに台無しにされちゃったけど。
ヘルシンキで乗り継ぎ、パリのシャルルドゴール空港に向かった。
この旅では、僕の座席に間違って座る人が計2人いた。
8回飛行機に乗ったことを考えると多いのか少ないのかよくわからないけど、
とりあえず、今後その状況になってもスムーズに席を代わってもらえる自信がついた。
文法も単語も不要で、最低限のジェスチャーができればいいと分かったから(笑
ところが、代わってもらった僕の窓際の席は、
二重窓の内側の部分が明らかにずれており、一重窓になってしまっていた。
(つまり、外気と中を隔てているのは外側の1枚のみ)
高度があがるに従って外側の窓に結露がつき、それが凍るのが見えた。
外気はマイナス何十度。
…もし外側の窓に何か異変があったら僕はどうなるんだろうと
戦々恐々としながらその窓から外を眺めていた。
まぁ、そんな心配も杞憂に終わり、何もないまま無事パリに着陸。
(そんなに簡単に事故が起こってはたまらない)
そのことで文句は言わなかったけれど、
今思えばちゃんと伝えといたほうがよかったなと少し後悔している。
自分さえよければ…、という考えはやはりほめられたものではないよね?
サマータイムということもあるんだろうけど、パリは時間の割に驚くほど明るかった。
日本人が生活リズムを崩してしまうのは時差の問題だけではないだろう。
現地についてすぐ、カササギを見かけた。
▲カササギ。 泥棒なんて呼ばないで!
カササギは七夕伝説で橋を渡すとされている鳥。
この旅では至る所で見かけたが、日本では九州くらいでしかお目にかかることができない。
だから、7月7日に七夕伝説にちなんだ鳥に久々に出会った、というわけだが
この苦しい説明に納得いただけるだろうか?
その日は空港近くのホテルに宿泊した。
僕は全くフランス語が分からないわけだけど、
ホテルのチェックインはなぜか全部フランス語で行われたという不思議。
▲ホテルの窓から
ここまでの話はきっとつまらなかったことと思う。
一部の人が期待しているような話はなかったし、旅はこれから。
次回からは幾分面白い話もするつもりだし、写真の数も増える予定。
乞うご期待?
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