風吹く豆腐屋

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情熱は不可能を知らない

2009-08-06 02:02:01 | Weblog
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欲求不満を爆発させてきました。

* * * * * * * * * * * * 


思い立ったのは、2日(日曜日)の18:20。
自転車のメンテナンスを済ませたあとのことでした。


・・・そうだ、実家に帰ろう。

善は急げということで、即座に帰省を決定しました。
もちろん、自転車を使っての帰省です。


翌日、月曜日はバイトは休みで一日フリー。
火曜日の13:00から行かなきゃいけないけど、午前中もフリー。
つまり、1日半という長期休暇をもらえたわけです。

あの自転車で往復するには十分な時間じゃないか!
(往復で400kmと言う数字を考えるとげんなりしたけど、それは考えなかったことにしました 笑)

2年前、ママチャリ(とは言ってもブリヂストン)で帰ったときに要したのは片道22時間。
途中、仮眠を取ったのは3時間で、実質こいでいたのは19時間でした。

今手元にある自転車なら半分以下・・おそらく8時間くらいで帰れるはず。
そんな風に考えて、前回と同じく、ろくに準備もせずに飛び出しました。

今思えばそれが大きな間違いでしたが、
そのときは自分の未熟な計画を省みるなど考え付きもしませんでした。

* * * * * * * * * * * *


家に着くまでの経過です。自分が時刻を記録していたところだけ記載します。


【18:20 岡山を発つ】

例によって、何一つ準備せずに出ました。途中でパンクしなくてほんと良かった・・
2年前も同じこと書いた覚えがありますが。

市内が人だらけでうんざりしましたが、考えてみたらその日、祭りやってたんですね。
直接見に行けなくて申し訳ないけれど、ささみの勇姿は人づてに聞くとします(笑)

2号線バイパス沿いにずっと進みました。


【19:15 「倉敷市」入り】

このころは、体力的にも精神的にもかなり元気で、びゅんびゅん飛ばして行けました。
道も走りやすかったです。
(尤も、これは周囲が明るいときに限る、と後で分かるんですが・・)

この調子だと、朝早く家に着きすぎるかもしれないなぁ・・なんて、幸せな妄想を抱いていました。


金光町では、突然湧いて出てきた縁石に激突しました。
本当にそうとしか思えなかったんです。
あれはどう考えても生き物です(笑

この時間になるとかなり暗くなっており、
速度に対して貧弱な自転車のライトでは十分な視界が得られなくなっていました。
夜間の歩行者・自転車通行者なんてまずいない2号線バイパス。
街灯なんて全くありません。

かなり視界を奪われた状態で走っていたんです。

よけきれず縁石にぶつかった後、跳ね返った反対側のフェンスで上腕を打ちました。


「えふぅ」(注;悲鳴)


もし記録者がいたとしたら、そんな風に表記したんじゃないかと思います。
ただ運よく、自転車も自分も大丈夫だったので、そのままのペースで進みました。


【20:40 笠岡のトンネル】

去年、僕の下調べがいい加減だったせいで、無駄足を強いてしまった例のトンネル。
懐かしいなぁ・・と思いながら通過したとき、出発から2時間20分経過していました。
祭りで時間を喰ってしまった割には、まあまあのペースでしょ?
調べてみると、うちから47kmありました。


【21:00 「広島県」入り】

笠岡から福山までの道に
車両専用道路に迷い込んでしまいそうになる恐怖のポイントがあるんです。
2年前、間違えて進入してしまい、酷い目に遭いました・・
今回はかなり警戒し、そうならずに進むことができました。

そうして無事歩行者・自転車専用道路に入れたんですが、
そこで珍しいものが見られました。

最初は、猫かなと思ったんです。
ところが、この猫、跳ねて逃げていく・・笑

どうやら、野生のウサギだったようです。
さすがに生まれて初めて見ました。
そして、夜行性の彼(彼女?)に妙な親近感を覚えました(笑


福山はいい街でした。

市街地では、自転車が通るためのエリアがきちんと設けられているだけでなく、
なるべく段差がなくなるような配慮がなされているんです。

おかげで、快適な走行を楽しめました。
この時点では2年前のタイムを3時間近く短縮できていました。

気分は最高潮に達し、もはや怖いものなど何もないとでも言い出しそうな状態でした。


【22:30 尾道ラーメン】

尾道に入ると、トンネルがいくつかあります。
このあたりのバイパスは人気の無い山沿いを走っているので、まず通行者など居ません。
何せ時間が時間ですしね。

ところが、奇妙なことが起こりました。

この辺には自分ひとりしか居ないと思って進んでいるのに、
トンネルの入り口に近づくにつれて、車以外の音が聞こえてくるんです・・

ぇ、何・・気持ち悪いな・・と思いながら、トンネルに入りました。

ちょっと身構えて(笑


・・・そこにいたのは、
iPodにヘッドホンつないでノリノリで歌っているにーちゃん、
それも僕の姿に気づいて硬直しているにーちゃんでした。

いや、気まずいのはお互い様だから(笑


木を隠すなら森の中。騒音を隠すなら騒音の中。

・・違うか。

でも、僕はその姿を見るまでまさか歌声だとは・・


市街地に下り、ラーメンを食べることにしました。
遅い時間なので、まだ営業しているラーメン店を探すのも骨です。
なので、2年前にも食べたラーメン屋に行くことにしました。
場所は大体分かってるし、この時間にも営業しているはずだ、と思って。


無事、すぐに見つけられました。



▲なんか鬱陶しいコピー(笑 でも嫌いじゃない。

高速のインター口に近いという強みがあるので、
味は大したことないんかなぁ・・と不安でしたが、僕のなかでは十分合格点でした。

尤も、元気ラーメンというにんにくスライスたっぷりのラーメンを頼んでしまい、
本来の味はよく分からなかったんですが・・。
とりあえず、元気は出た気がしました(笑


【00:00 しまなみ入り】

ラーメンを食べ終わった後、しまなみへの入り口を探しました。

ところが、ここで道に迷ってしまいました。

ぐるぐるしているうちに、現在位置も方角も分からなくなってしまったんです。
2号線バイパスと言う道しるべを失ったのはかなりの痛手でした。

コンビニで売られている道路地図を堂々と立ち読みし、どうにかスタート地点に戻れましたが
ここで大きく時間をロスしてしまいました。

そこから再出発し、無事目指すべきポイントに到達しました。
道を誤ったと思ったら、そのポイントに立ち返ることって重要ですね(ぁ


しまなみサイクリングロードはフェリーを使って渡った島から始まります。
でも当然、こんな時間にはフェリーは運航していません。

じゃあどうするのか?

大丈夫、これも2年前に調査済みです。
勧められてはいませんが、自転車で橋を渡ることは可能ではあります。



▲尾道大橋

道に迷ったあとに見えたこの橋がどれだけ美しかったことか。
携帯の低機能デジカメじゃこれが限界でしたが、海に映える夜の橋は壮観なんですよ。

夜のしまなみを走る際、最大の喜びは次に渡るべき橋を視界に収めることにあります。
先に述べたとおり、美しいからと言うのもありますが、
無事迷路を抜けたという達成感をもたらしてくれるからでもあります。
 

しまなみ街道に入ったときには時刻は既に0時を回っていました。

坂道と暗闇の迷宮が、始まりました。


長くなったので、ここでとりあえず終わります。
(ここまでの走行距離、約85km 経過時間 5時間40分)


次回、【しまなみ編】、乞うご期待(?)

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