『パート3』
坊がつる~大船山
23:45-目が覚める。
天気予報が大外れで、一滴の雨も降らずに星空は続いていた。
出来たら『大船山で御来光』なんて、考えていたのだが弱気の虫にあざ笑われて・・・
5:45-テントを抜け出すと、早くにも山に向かう人の姿が目に映る。
昨夜、日の出は晩秋の○○山の会話を後悔しつつ、身支度を始める。
やっぱり、『大船山に登りたい』の一声に、ダッシュで山歩きの準備に掛かる
6:20-テン場を後に、段原~大船山に向けて出発する。
6:25-坊がつるの草原から、露岩ゴロゴロの狭い登山道に入っていく
久住の小鳥は『寝坊』が多いのか、一羽の鳥の囀りも聞こえない
登山道を遮る大石、右に左に避けて、時には目いっぱい足を伸ばして乗り越える。
7:05-5合目の展望台に到着
立中山はまだ明けていないが、鳴子山から白口岳、三股山は朝日に輝いていた
朝日と青空はここまでで、7合目頃になると山全体にガスが漂い始めた。
『お願~い、お昼まで待ってくださ~い』と、困った時の神頼みのお手合わせである。
7:25-なにやら賑やかな声が聞こえる。
なんとも、昨日法華院で会った、7泊8日行程の小学生と中学生の一行さん達で
早朝、2:30発の日の出鑑賞登山を達成したと、皆さんの顔が誇らしげに笑っていた。
***相棒さん、yamahiroの踏ん切りが悪く、日の出見れず、ごめんなさいね~
7:30-人っ子1人いない、淋しい段原に到着する。
大船山の岩峰はすっぽりとガスに包まれて、展望は期待できない
万に一つの『ブロッケン現象』をと、度々振り返るも簡単に現象は出現せず
7:55-ガスの大船山に到着する。
取り敢えず、証拠写真を撮影し、お預けとなっている朝食の準備に掛かる
お湯を沸かし、いつものメニューと食後のコーヒーだが、十分満足の朝食
8:15-神様は見捨てなかった? あまり可哀相で情けをかけてくれた?
いままで、ガスに身を隠していた久住の山々が、すこしずつベールを脱ぎ姿を見せた。
三股山の奥は、風車の回る1目山と綺麗な三角峰の湧蓋山もくっきりと浮かんだ
山と雲と青空の織り成す絶妙のコントラスト、見たものにしか判りませんね。
そして、初めて知った事ですが、大船山の御池には結構大きな生き物がいる。
山頂から波紋の移動速度と大きさから、生き物はやや大き目の魚と思われる。
亀や鼈にしては、移動速度が速すぎるように見えた。
8:50-得した気分に浸っていると、次々に登山者が登ってきた。
中には、段原付近でブロッケン現象に出会った登山者もいて、羨ましくも・・・・
『おはよう』の声の主は、Mネ夫妻で予定していた日の出は目覚めずだったと
9:00-すっかり長い下山頂を下る事にした
山頂岩場を慎重に下り、シモツケソウやアキノキリンソウの花を見ながら段原へ
北大船山に足を向けかけたが、登山道を覆おうたっぷりと露を含んだ草に負ける
登りの静けさとは打って変わって、登山道は賑やかになっていた
次々に登ってくる老若男女の姿に、歌を思い出したかのような小鳥の囀り
立中山分岐!またしても、4名Grさんに遭遇する、なんと縁の深き事よ
10:05-なにやら、冷たいものが顔を打つ、嫌な予感に足の運びが早まる
10:10-林から、坊がつるの草原に飛び出し、本日の大船山を完了する。
今にも降り出しそうな空を見上げながらテント場へと急いだ