仰烏帽子山(2/13)
宮崎の帰り、ちょい遠廻りして仰烏帽子山の福寿草鑑賞でした。
子守唄の里五木で車中泊、夜半に嫌~な音、予想を上回る雨音に時計を見る気も失せる。
6:00、”お昼頃の天気回復でお天道様がニッコリ”を信じて食の準備を始める。
ふと、顔を上げて山に目を向けると、ゲゲエ~山の頂が白い帽子を被っているではないか!
雨でも福寿草の開花が危ぶまれると言うのに、積雪じゃ福寿草の姿さえ見えないかも
「ねえ~どうすウ~?」の問いかけに、「もう1泊しようか~♪」と脳天気な返事が返ってくる。
道の駅情報館のオープンを待って、情報収集しながら決断の時を迎える。
ヨシ!、取敢えず、元井谷橋を渡り登山口へと向かおう。
橋を渡って2kmほど登ったあたりから、林道の積雪が始まり次第に深くなってくる。
幸いにも、先駆者の轍があって勇気づけられる。
轍に勇気を貰って登っていきます。
カミさんは、雪化粧にカメラを向ける。
第1登山口手前に1台、更に第1登山口に1台が駐車してあったが、轍はまだ登っている。
橋から5km地点、軽乗用車が路肩に停車中で、ノーマルタイヤと恐ろしい言葉が返ってきた。
第1登山口をお勧めして、我々はハンドルを握りしめて第2登山口を目指した。
やったー、元井谷橋から(8km)40分を費やして、元井谷第2登山口到着です。
登山口に到着したものの、駐車場に登山者の車は1台も駐まっていない
先駆車は、管理小屋の軽トラと林道の保全工事車だったらしく、よう登って来たなと言われた
駐車場に車を駐めると、一面真っ白で積雪は5~8cmほどあるようだ。
仏石の積雪はもっと深いだろうし、まだお天道様の姿も見えないし福寿草は無理かも・・
ぶつぶつ、ぐだぐだ言いながらも、9:32-何とかお山歩の準備を整える。
よし行こう!
歩き始めると、行こうか?行くまいか?の迷いは一切吹き飛んで雪山エンジョイモード
9:35-雪山エンジョイスタートです。
真っ新と言って良い登山道に、最初の足跡を刻んで歩きます。
足跡のない新雪を歩くって、なんだか得をした気持になれて嬉しい限りです。
福寿草が見れなくても良いかなと、もう雪山歩きに満たされ始めています。
ゆき~♪ 雪~♪
静かです、風もなくて、雪を踏む足音だけが聞えます。
杉林を抜け、一端鞍部へ下って行くと目の前に仏石の頂上部が見えてきます。
わ~い、青空が広がってきましたよ~
前回ここから、普賢岳が見えましたが、この日は生憎と雲の中のようでした。
登山口からちょうど30分で、仏石と山頂の分岐点に到着しました。
仏石/山頂分岐です。
左に進むと直ぐに福寿草の群生地に到着しますが、まだ10:05で福寿草は爆睡中?
ここ、面舵を切って(船じゃないって!)仰烏帽子山の山頂を目指すことにします。
ここから、第1登山口分岐までは、未踏のルートなので雪道を様子見で歩きます。
1196mピークの北東の斜面をトラバース気味に登った後、勿体なく下ると第1登山口分岐
登山口から50分で、元井谷第1登山口分岐
分岐からは、先駆者の足跡を辿ることになうだろうと思っていたが意外な事に足跡がない
ラッキ~♪、もう少し無垢の登山道が歩けそうだ
足取りも軽く刻んで、程なく仏石分岐に到着するも、依然として足跡はない
こっち行く~? いえいえ、先ず山頂へ行きましょう。
仰烏帽子山の山頂まで、新雪で無垢の登山道を歩けるチャンスは滅多にないでしょう。
心うきうきルンルン出歩いていきます。
が、杉林に突入した途端、想定外の出来事が待っていました。
杉の木に積もった雪が、お天道様に照らされて、雪礫となって降り注いできます。
容赦ないです、ザックや頭、最も酷いのが首筋直撃で、無言で杉林駆け抜けでした。
登山口から1時間5分、チェックポイントの風穴です。
風穴に顔を寄せると生暖かい風が吹き出していて、地球の息吹を感じます。
風穴を過ぎて自然林の尾根に出ると、ミズナラの梢を通してお天道様が降り注ぎます♪
気持いいねぇ~
ザックに忍ばせたアイゼンを使うこともなく、山頂までもう一息の所まで来ました。
残すは、やや傾斜の増す山頂直下の登りだけです。
兔群山の分岐を通過します。
登山口から1時間40分、仰烏帽子山の山頂です。
素晴らしい展望を贅沢に2人だけで独占です。
ホラッ、雲海に浮かんでいるのは市房山と白髪山だよ、もう一つの山は???
山頂は予定していなかったので、おにぎりだけのランチは、もう少し後回しにして
ザックから取り出した物は。。。。。
山の頂に似に合わない、ごぼう天とイカフライが出て来ました。
別に笑いを取ろうと思ったわけじゃないけど、昨夜の焼酎の摘まみの残り物を持ってきました。
いやいや、ごぼう天は以外と腹持ち胃が良くて良いおやつかもですよ~
山頂で一頻り愉しみ、次の登頂は何時か判らぬ別れを告げて仰烏帽子山を下ります。
チョイ心惹かれて兔群山に足を向けましたが、途中で雪を載せたアセビに道を阻まれあえなく撤退
さあ~福寿草に逢いに行くぞ~と、足取り軽く下って行きます。
15分ほど下ったとき、この日始めて登山者にで会い、その後8人に会いました。
この9人の登山者との出会いとお天道様が意地悪を仕掛けていました。
登りで雪礫の攻撃を受けた杉林に入った途端、目に映る光景が登る時と違っています。
時折襲ってくる雪礫よりも恐ろしい、杉林の泥んこ道に声もかれる悲鳴でした。
雪は殆ど溶けて、泥沼化していました。
何とか尻餅だけは免れて、仏石分岐まで戻ってきました。
登る足跡、下る足跡が入り混ざっています。
仏石までの登山道、足場が悪く最後は鎖場になっています。
山頂から40分、仏石に来ました。
岩のてっぺんには祠が祀ってありますが、今回はパスします。
さあ~いよいよ福寿草のお出ましですが、福寿草は次回のパップにお預けです。
1枚だけアップしますね。
仏石1196mピークを挟んだ群生地の福寿草の開花状況ですが
今年は例年より少し早いようで、既に6~7分の開花と言っても良いかもしれません。
お天道様が出て来てくれたら、最高の黄金色の花に出会えるでしょう。
福寿草の雄花鑑賞にも恵まれて、雪山のお散歩、仰烏帽子山の第パノラマと大満足
ただ、今の時期に仰烏帽子山(仏石周辺の福寿草)に登られ人なら判る登山道の酷い泥濘
これだけは覚悟してお出掛けください。
仏石の南西斜面の福寿草群生地を抜けると、直ぐに往路で面舵を切った山頂分岐です。
山頂/仏石福寿草群生地分岐を過ぎると、1190mに登り返し杉林を下るゴールです。
山頂/仏石福寿草群生地分岐、ここから往路を戻っていきます。
元井谷第2登山口帰着は、14:00ちょうどでした。
この日のお山歩は、福寿草鑑賞を含めて4時間25分でした。