北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2021.6.14 『取富多志内』(とりっぷたしない・491m) Kasaneに言われたG-SHOCK!
『取富多志内』には、
ちょうど一ヶ月前、
GW明けに一人で登っている。
今回はKasaneからのオファーがあったので、
再びこの山に登ってみることにした。
するとたった一ヶ月で、
周りを取り囲む植物の状況が一変していた。
昨日の朝9時、
新十津川町の「新十津川温泉」駐車場で合流。
Kasaneは道北からやってくる。
以前えらく遅刻してきたことがあったので、
この朝は少々緊張して待っていたが、
9時少し前にやってきて、「ホッ・・・」。
すぐに移動してここから近い、
「日進貯水池」へ。
「日進貯水池」は風景がいい。
貯水池脇を林道が奥へと伸びていくが、
辺りの風景を眺めながら歩きたいので、
貯水池を駐車地とした。
9時10分、スタート。
歩き出してすぐKasaneから質問が。
「ここヒグマいますか?」。
「そりゃいるさ」。
すると Kasaneが車に戻り、
何かを取り出して腰にぶら下げた。
それはナタだった。
ヒグマが襲ってきたとき、
それで追い返すのだが、
どっこいおじょうさん、
これでは小さすぎる。
もっと大きくて重いナタでなければ刃が立たない。
そしていざという時には、
ナタの刃の方ではなく、
肉厚の背の方で、
思い切り叩かなければならない。
刃を当てても分厚い毛皮に、
ツルツル滑ってしまって効果がないそうだ。
おおっと、前置きが長くなってしまった。
約1.5km歩いて小沢を渡り、
対岸の藪に入って上部の伐採地に出た。
一ヶ月前には殺風景だつた伐採地が、
今は緑一色で美しい。
私同様Kasaneも伐採地の風景が好きだと言う。
それは良かった!
伐採地の最上部から、
再び藪に入り林道を目指す。
この林道は貯水池から続くものだが、
途中ひどい笹に覆われてしまっているので、
それを避けてショートカットした格好だ。
その後はしばらく快適な林道歩きとなる。
伐採地もあちらこちらに広がる。
そして驚いたのがウドだ。
林道の両脇に伸びきってしまったウドが、
延々と続いていく。
このところそんな林道の風景を目にしてきたが、
ここは規模が違う。
林道は390mくらいから草付きとなる。
そしてイタドリの成長の早さに、
改めて驚かされる。
また「タニウツギ」のピンクの花が美しく、
この後どこまでも咲き乱れるタニウツギに、
Kasaneがいちいち反応し、
「きれい」、「きれい!」、「きれい!!」、
を連発して行くことになる。
林道は地形図の「388m標高点」を過ぎたあたりから、
笹が出始めて歩きにくくなる。
それを回避できるところは逃げるが、
できない箇所は突入するしかない。
植物の威力は恐ろしい。
一ヶ月前より進行に時間がかかる。
Kasaneは「私身体が仕上がってますから、
スピードアップしてください」、
などと言ってくるが、
やめてよねえ、年寄りなんだからぁ・・・
ヒグマが木に登った爪跡を見たり、
ピンクの「タニウツギ」を楽しんだり、
藪にもがき苦しんで、
12時ちょうど、三等三角点「取富多志内」。
標石周りは前回笹刈りをしておいたので、
Kasaneも感心するくらい、
きれいなままだった。
そして記念撮影。
と、「ないっ!?」。
腕時計がない!
あっちゃ~っ!
藪を漕いでいるあいだに、
擦れて外れてしまったらしい。
いやあショックだ。
そして落とした時計もG-SHOCK。
そこでひとの気持ちを顧みないKasaneがひと言、
「これがホントのG-SHOCK」ですねえ」。
うっせ~っ!
8年間1秒たりとも狂ったことのない、
愛用のG-SHOCKだった。
いやあ、気に入っていたのにぃ・・・
ガックリ・・・
下山しながら足下を見て歩くも、
藪の中でそれが見つかるはずもなく・・・
藪からまたウド街道を歩き、
伐採地から貯水池へ。
14時50分、駐車地。
ここは水辺のためか、
強力な蚊が襲ってくるので、
Kasaneとはほとんど無言で別れた。
そして帰途に着き、
地元に戻ってホームセンターへ直行。
クラシックデザインの「G-SHOCK」を探した。
するとあったんですねえ!
即購入、15,000円なり。
ひどくショックを受けた日だったが、
同じものを手に入れられたことで、
そのショックが消し飛んでしまった。
それにしても、二日続けて落とし物とは、
俺もホントにモウロクしたかぁ~
2021.6.13 『空池山』(からいけやま・560m) ちょっとした事件が・・・
昨日の夕方家を出て、
途中でHiromiを拾って夕張へ。
そして『空池山』の麓で車中泊。
日が長くていつまでも暗くならず、
遅い夕暮れを楽しむのは、
車中泊が適している。
今朝5時に起きて準備をし、
夕張市紅葉山地区の「紅葉橋」そばから、
「山夜沢林道」(やまよさわりんどう)に入った。
砂利道を下って行くと、
150mほどで施錠されたゲートが現れる。
ゲートの手前には広いスペースがあるのだが、
べちゃべちゃ、ドロドロで、
駐車スペースを確保するのが大変だ。
6時ちようど、ゲート前の駐車地をスタート。
『空池山』に初めて登ったのが、
昨年の2月だった。
そして先月の26日に、
私ひとりで登った。
それがまた楽しい山行となったので、
早くHiromiにも登らせてやりたい、
と思っていた。
それで今回期間をおかずに、
再び登ってみることにした。
ゲートから林道に入って行くと、
どうも先月歩いた時と、
どこか違う感じがする。
何故かと考えながら歩いていると、
トラロープが張ってあるところに行き着いた。
そしてその奥に深い雨裂ができていた。
これは今月4日の暴風雨が原因と思われる。
その他にも崩落箇所や落石もあり、
現段階ではこの林道を、
車両で走行するのは難しい。
林道がそういうことになると、
車が入ってくる心配がなくなるのは歓迎だ。
Co.230で林道から、
北電の送電線保守管理用の、
まるで登山道のような作業道に入った。
実に快適な作業道を登り、
一旦300で林道に出た後、
330で再び作業道に入り、
ここから一気に150m標高を稼ぐ。
作業道が傾斜のきつい斜面に、
ジグを切って付けられている。
ここがルート中で最もきついところだ。
前を行くHiromiは、
おっせージジイを置いて、
どんどん行ってしまう。
その後ろ姿はまるで、
「遅くて退屈だ!」と言っているような・・・
Co.480で送電線をつなぐ鉄塔に出た。
Hiromiにはここからの眺めを見せたかった。
ただガスが多くて、
遠くの景色が見通せない。
復路でガスが晴れていることを期待しよう。
その後も作業道は樹林の中を縫って行く。
これがまた緑の中にあって美しい。
一旦先の鉄塔まで足を伸ばし、
東側の風景を眺めるも、
やはりガスがかかってよく見えなかった。
その後少し戻って藪に入った。
この藪、笹の密度はそこそこだが、
背丈が低いので、
歩を進めることにストレスを感じない。
一本の筋が通った尾根を行く。
途中で昨冬登った尾根との合流点を、
Hiromiに説明してやる。
わかってんだか、
わかってないんだか、
とにかくHiromiは「うん、うん」とうなずく。
小さなアップダウンを繰り返し、
昨冬はずいぶん長いと感じた尾根も、
雪がなければそう長く感ずることもなく、
7時30分、三等三角点「空池山」。
一生懸命歩けば、
1時間半でピークに立ってしまった。
短時間で登れたことに驚きだ。
記念撮影をして、
ザックを背負った時だった、
「あっ、キーがない!」
私のザックのウエストベルトポケットに入れたはずの、
車、家その他のキーを束ねたものがないのだ。
いつもそこに入れて登るのだが、
このときはファスナーが開いたままだった。
ショック!!
ファスナーを開けたままで、
どこかに落としてしまったと推察。
ああーっ!
自分で自分が最も嫌になる瞬間だ!
「憂鬱」の二文字が離れないまま下山を開始。
足下を見ながら歩くが、
笹の中でなぞ見つかるわけがない。
しかし歩きながら色々考えが巡る。
笹薮に入る前に落としたはずだ。
そう思うと落としたものは、
必ず回収できる気がしてきた。
ところがそんな気がし、
何箇所かを設定したチェックポイントでは、
とうとう見つからなかった。
そして林道ゲートが近付いたところで、
またヘビを見た。
今シーズン5度目だ。
ヘビを見るといいことがある。
これで決まりだ!
絶対に見つかると確信し、
ゲートを越えるとHiromiが「あった!」。
キーの束は車のそばで地面に落ちていた。
やはりヘビを見るといいことがあるのかな?
いやあ、めでたしめでたし!
みなさん、大変お騒がせいたしました。
2021.6.12 『宇佐美』(194m) 雨の中の栗山湖周遊
先週は8週間ぶりに晴れの週末を迎えたが、
長続きせずに今日はまた雨予報だった。
それでどこへ出かけても、
雨に当たりそうなので、
Hiromiを拾って、
ごく近場の「栗山ダム」に出かけた。
そしてダム湖を周遊する中で、
「宇佐美」(三等三角点)と「本沢」(四等三角点)に、
登ることとした。
それにしてもいつ降り出すかわからない空だ。
8時40分、ダムの管理棟から、
少し奥の地点を駐車地としてスタート。
すぐダムに向かい、
その幅が500mはありそうな、
ダムの上を歩いて対岸に渡った。
ダムの下流側は広いパークゴルフ場になっている。
対岸からは大変遠回りにはなるが、
林道を歩いて「宇佐美」まで行ける。
しかし今回は初めて、
藪漕ぎで登ることにした。
うまい具合に利用できそうな、
作業道跡が現れたので、
これにのって足を踏み入れた。
最初は笹や雑草がうるさかったものの、
その後針葉樹林に入ると、
藪は薄くなり快適に進める。
尾根筋ははっきりしており、
自動的にピークへ誘ってくれた。
そして9時20分、三等三角点「宇佐美」。
スタートして40分しか経っていない。
まさかそんなに速く登れるとは、
思っていなかったので驚いた。
ピークからは一本東寄りの尾根を下り、
ダム湖を周遊する林道を目指す。
こちらも藪はそう濃くない。
尾根が中途半端に切れてしまったので、
その後は小沢に下り、
沢伝いに歩いた。
ここがまた新緑の美しいところだった。
小沢にはザリガニがいそうだ。
そして最後はうっそうとした笹を漕いで、
「王子川」に架かる「おうりん橋」のたもとに当てた。
そしてダニチェックをしていると、
「降らないで!」と願っていた雨が降り出した。
すぐザックにカバーをかける。
はじめはポツポツと、
遠慮気味に落ちていた雨だが、
湖を挟んでダムの管理棟が見えるあたりまで進むと、
結構強くなった。
「王子神社」でHiromiがお参り。
その後は更に降り方が強まり、
カメラを濡らしたくないので、
胸のカメラケースを手で蓋して歩いた。
右手には伐採地が開けている。
その上に登って湖を眺めてみたい。
しかし雨でドロドロ状態になるだろう。
対岸ではヘラブナ釣りの面々が、
大きな傘をさして釣っている。
今日はまた釣り人の数が、
昨秋目にした時よりはるかに多い。
ヘラブナ釣りに雨は関係ないようだ。
あとは湖を回って、
一刻も早く駐車地に着きたい。
身体はずぶ濡れだ。
ルート中の最後に登る予定だった、
「本沢」はカットして急ぐ。
そして10時30分、駐車地。
雨の中の片付け。
いやあ、落ち着かない。
その後一旦帰宅することとし、
急ぎ帰途に着いた。
ところが私の住む江別市に戻ってみると、
雨の降った形跡がない。
どうなってるの~っ?
2021.6.11 『鳴海沢』(284m)~『東六戸』(246m) 暑い暑い!
今日は昨日と同じところに駐車し、
8時20分、再び「沼の沢川」に架かる「青流橋」を渡り、
昨日の下山で利用した林道に入った。
そして昨日右手から林道が合流した地点を、
そのまま直進して「鳴海沢」に向かった。
今日は昨日よりもっと暑い。
昨日は朝の空気が少々冷たく感じたのだが、
今日は朝から空気そのものが、
なんだかモワッとしている。
それで辛抱たまらず短パンに!
登山道ばかりを歩いていた頃は、
この時期以降寒くなるまで、
ずうっとこのスタイルだった。
しかし藪を漕ぐようになると、
そんな格好はしておられず、
ズボンを履くものだから、
脚が日に焼けず白いままだ。
「鳴海沢」に向かう途中、
標高180mで左から来る林道に出合う。
これは「村田山」(四等三角点・239m)から来る林道で、
今年の4月にこれを利用して、
「村田山」~「鳴海沢」~「東六戸」と歩いた。
そのときに最後の「東六戸」だけ、
標石がまだ融けない残雪の下で、
どうしても見つけられなかった。
それで今回はそれを目にするのが楽しみだった。
ところが・・・
分岐のあたりから林道が舗装されている。
それは「鳴海沢」まで続くのだが、
どうしてこの部分だけが舗装されているのか?
地面が舗装だとより暑く感じる。
汗をかきかき「鳴海沢」の基部に達した。
そして一段上のピークに上がるのだが、
「あれ~っ!? こんなに笹濃かったっけえ?」。
前回訪れた時は、
このピークも残雪に覆われていたが、
三角点標石の部分は融けていたのを思い出す。
従って笹はまだ雪の下だったのだ。
短パンにはきつすぎる藪漕ぎで、
9時20分、四等三角点「鳴海沢」。
深い笹の中から標石を探し出すのに時間を要した。
林道に戻り「東六戸」に向かって歩き出す。
すると道端にウドの群落だ。
一旦それに気付くと、
どうしても道端に目が行く。
そしたらあるんだわ!
ここもウド街道だった。
なぁんぼでもある!
但し収穫時期を逸しているので、
みんな育ち過ぎで固くなっている。
またこの部分は針葉樹林帯で、
まっすぐに伸びた針葉樹の林が美しい。
そんな風景を楽しみながら歩き、
最後は小高いピークに登って、
三角点標石を探す。
ところが前回は残雪の下だから見つけられない、
と思ってあきらめた標石が、
今回も見つからない。
いくら探しても、
範囲を広げても見つからない。
辺りは林業が伐採のために手を入れているので、
その作業で木の下になったか、
あるいは作業中に土がかかって埋没したか?
ガックリ・・・
まあとりあえず、
10時20分、四等三角点「東六戸」。
ここで早めの昼食とした。
そして何ともすっきりしない思いで、
ピークを後にした。
この林道はその先を進み、
一旦沢筋まで下って、
「村田山」に登り返して周遊できる。
しかし下りは南斜面となるため、
笹に覆われた部分が多くなるので、
来た道を引き返すことにした。
暑い中を淡々と歩き、
11時40分、駐車地。
疲れた。
ただただ暑さで疲れた。
暑さでアイスは格別!
これで少しは身体が暑さに慣れたかなあ・・・
2021.6.10 『一番川北』(284m) 荒れたウド街道を行く
昨日8日ぶりに出勤したが、
やらなければならないことはわずか。
13時には(昼休み=11:00~12:00)全てを終えた。
そのあと細々としたことを片付け、
15時に退勤となった。
そしてまた1週間休みだ。
楽なもんだぁ~
今朝家を出て樺戸山地に向かった。
未踏の三角点を目指す。
当別町青山から「道民の森一番川地区」に向かう、
「青月線」に入り、
「村田の沢」に架かる「青流橋」を越えて、
約300mの地点に林道入口を見つけた。
また、「青流橋」のすぐ手前にも、
林道の入口があった。
地形図で確認すると、
双方の林道がつながっていたため、
これを周遊してみるとにした。
今回の「一番川北」は
その点名の通り「一番川」の北側に位置する。
そしてこの「一番川」は、
同名で二点あり、
一方は二等三角点(388m)で、
もう一方は三等三角点(212m)を有する。
三等の方は先月Hiromiと登って、
標石を確認したが、
二等の方はまだ未踏だ。
8時20分、林道入口を駐車地としてスタート。
この林道にゲートはない。
しかし廃道でゲートの必要もない。
心細い林道を登って行く。
草付きではあるが、
ジムニーのような小型のクロカン四駆なら、
慎重に運転して走行可能だ。
林道を歩き始めてすぐに、
この春登った『望来山』(もうらいやま)が見えた。
その後歩いて行くと、
ウドが目につきだした。
それが次々と現れる。
山菜採りもここまでは入らないようだ。
そして倒木も現れ出し、
やはりこの林道は廃道だ。
また目に付いた植林標識を見ると、
昭和44年と記されている。
昭和44年といえば、
私が中学3年のときだ。
その頃ここで既に造林作業が行われていたことを思うと、
なんだか感慨深いものがこみ上げてきた。
歩き始めて1時間弱、
Co.250で小尾根に取り付き、
9時10分、三等三角点「一番川北」。
針葉樹林の中にあったので、
周りはすっきりしていた。
この後林道に下り、
更に奥へと歩を進め、
反時計回りで弧を描き、
別の林道と合流する。
ところがここから先は、
更に荒れた林道となり、
笹やその他のブッシュに悩まされる場面が多くなった。
それでもウドは次々と現れる。
もう成長しすぎてゆでても固いが、
少し前ならいくらでも採れたところだ。
ただ、長い林道を背負って歩くのは辛いが。
10時15分、「村田の沢川」出合い。
もう危うそうな木製の橋が架けられていたが、
そこには笹が密生していたので通らずに、
水量の少ない沢を渡渉した。
もう日が高くなって暑い。
この日の予想最高気温が、
30度近くと予報があった。
本州の皆さんには笑われてしまいそうだが、
とにかく暑くて汗ダラダラ・・・
「村田の沢川」に沿って走る林道に合流すると、
何ともホッとした気がする。
直線的な林道を淡々と歩いて行くと、
入口を入ったところで、
チェーンゲートが現れた。
こちらにはゲートがあったのだ。
そしてここが国有林ではなく、
道有林であることを知った。
林道を出て「青流橋」を渡り、
約300m歩いて駐車地へ。
そこでシマヘビを見た。
今年ヘビを目にするのは、
これで4回目になる。
だからと言って、
なぁんもいいことないけどねえ~
11時ちょうど、駐車地。
着替えて帰途についたが、
今日のような暑さの中では、
十分な行程だった。
2021.6.8 『石油沢』(530m)~『鷲ノ沢』(355m) 三等三角点を結ぶ
昨日の月曜日は完全休養とし、
ハイエースの洗車、ワックスがけに精を出し、
その他家の仕事を諸々かたずけた。
そして今朝樺戸山地の、
新たな三角点を目指して家を出た。
ところが走りゆく方向の、
樺戸山地や増毛山地に、
真っ黒い雨雲がかかっていた。
そちらで雨が降っていることは、
明らかだったので、
途中で90度方向を変えて、
新篠津村経由で栗沢町美流渡に向かった。
先日Hiromiと登った『幌向炭山』の登路から、
『石油沢』と『鷲ノ沢』が見えており、
1年ぶりにまた登りたくなった。
美流渡地区から「幌向ダム」に入り、
ダム施設の端に駐車させていただいた。
その先にキャンプ場があり、
そこに駐車場があるのだが、
今日はロープが張られて、
中に入ることができなかった。
9時15分、駐車地をスタート。
キャンプ場前を通ると、
「札幌市在住者の利用お断り」、
の貼り紙があった。
札幌市民がこれを目にしたなら、
皆気分を害するだろうなあ。
しかしキャンプ場自体が閉鎖されていた。
続いて林道にチェーンゲートが現れ、
入林者名簿に必要事項を記載して、
「幌向ダム林道」に入った。
そしてこれを少し歩くと、
「みるとまっぷ沢1号橋」が現れる。
橋のほぼ中央からは、
目指す「鷲ノ沢」のピークが見えている。
また、橋を渡ったところに林道分岐があり、
これを左折して支線林道を進む。
林道は大きく蛇行しながら、
徐々に高度を上げて行く。
そして左手に「鷲ノ沢」を見るが、
ピークへは復路で上がることとし、
まず林道奥に佇む「石油沢」を目指す。
この林道は特に風景を眺められるところもなく、
退屈で飽きがくる。
何か変化を期待して、
キョロキョロしながら歩くのだが、
なあんもない。
しかし辛抱して歩を出せば、
いつか着けるさ頂上に!
Co.490で林道を離れて尾根に取り付いた。
目指すピークには林道からわずかな藪漕ぎで立てる。
このとき雨が降りだして、
ヒヤヒヤしたが、
ピークに立つ頃には上がってくれた。
11時10分、三等三角点「石油沢」。
また雨が降り出す可能性があるので、
すぐに下山を開始した。
ところが林道に下り立つと、
雨どころか日が差してきた。
ホッとして途中11時45分、
道端で簡単な昼食とした。
いつもの手製サンドイッチとカップ麺だ。
腹ごしらえのあとは「鷲ノ沢」を目指して下る。
全体で片道約5kmの林道の、
麓から3分の1くらい上がった地点に、
「鷲ノ沢」がある。
林道を下ってCo.290で尾根に取り付いた。
藪は薄く歩きやすい。
この尾根の途中には開けた地点があり、
そこから「幌向ダム」と、
その向こうに南の山々が見渡せた。
なかなか雄大な風景だ。
尾根の中間点で笹の濃い部分があったものの、
距離が短かったので助かった。
そして12時50分、三等三角点「鷲ノ沢」。
4km間隔の三等三角点を結べるというのは、
林道が整備されているからにほかならない。
「鷲ノ沢」からは最短ルートで林道に下った。
この頃にはすっかり晴れ上がり、
強い太陽光線が照りつける。
林道を淡々と下って、
湖の風景を眺め、
13時45分、駐車地。
う~ん、なかなか楽しい山歩きだったねえ。
明日は久しぶりに出勤だ。
そして明後日からまた休みに入る。
今度はいつまでかなあ・・・
2021.6.6 『幌向炭山』(ほろむいたんざん・361m) 青空と緑の中で・・・
昨日の朝栗沢町万字で目覚めると、
二日続けての晴天だ。
7週連続でぐずつき続けた週末が、
こうなると信じられない気がする。
万字から同じく栗沢町の美流渡へ移動。
その途中道々を走っていると、
前方ののどかな田園風景の中に、
目指す「幌向炭山」がすっきりと見える。
隣りの地区なので移動時間はわずかだ。
この日は所用があるため、
パッと登って帰る予定。
美流渡奈良町から「石油の沢川」に沿って伸びる林道に入り、
その入口を駐車地とした。
何度か登っているこの山へは、
林道ゲートが設けられていないものの、
いつもここを駐車地としている。
準備を整えてスタートすると、
空は快晴で濃い青空だ。
早くも気温が上昇しだし、
長袖のシャツでは暑すぎる。
そして林道から伐採地へ。
入口付近に白樺の倒木があった。
これも金曜日の防風でなぎ倒されたものだろう。
ここは昨年伐採されたもので、
広々として実に良い風景が楽しめる。
私の好きな風景の中の一つだ。
伐採地の最上部から古い林道を伝っていく。
この林道は既に廃道で、
全体を笹が覆っている。
ただ笹の茎が細いので、
たいして障害とは感じない。
そしてCo.230で林道を離れ、
針葉樹林に入った。
針葉樹林帯は薮が薄い。
ただ広い斜面なので、
下山時にピンポイントで林道に下れるよう、
要所にピンテを付けて行く。
そんな作業があるのに、
何も考えないHiromiは、
いつも通りマイペースで行ってしまう。
離れると写真を撮れなくなるから、
ダメだっちゅうの!
制止しなければ、
とにかく行ってしまうやつだ。
Co.320で尾根にのると、
西向きだった方向を、
南向きに変えて尾根筋を進む。
若干藪はうるさくなる中を歩き、
二等三角点「幌向炭山」。
昨秋ここを訪れた時は、
紅葉が美しかったことを思い出す。
そして今は新緑が眩しい。
山というのは四季を通じて楽しめるものだ。
ピークに長居はせず、
すぐ下山を開始した。
Hiromiに前を歩かせ、
ピンテの回収をさせる。
広い地形の中では、
ピンテに従って下るのも難しい場面が生じる。
この日はそれを想定して、
短い間隔でピンテを付けて登った。
結果Hiromiは見落とすことなく、
全てを回収して林道に下った。
その後また広い伐採地の風景を楽しみながら下り、
車が入ることのない林道を歩いて駐車地へ。
そしてHiromiが言う。
「ありがとうございました」
「何がよ?」
「藪漕ぎと道案内」
「それだけ?」
「それだけだよ・・・」
「ばかやろう! そのザックもサングラスも、俺のおかげだろう!」
「あっ、そうだった・・・」
この後速やかに帰途に着き、
夕方改めて反省会。
久々に土日が晴れて、
いい週末だったねえ~
2021.6.5 『菊面沢』(625m) 6kmの林道歩きから藪に入ったものの・・・
この週末は8週間ぶりに晴れた。
土曜の朝Hiromiを迎えに行き、
栗沢町万字に向かった。
以前から地形図を用意していた、
「菊面沢」(二等三角点)を狙うことにした。
そして万字幸町から林道へ。
林道の入口にゲートはなかったが、
当初から車を乗り入れることは考えず、
入口から徒歩と決めていた。
ちょうどよいところに、
駐車地スペースを確保できた。
そこで準備を始めると、
突然Hiromiが、
「あっ、ザック忘れた!」。
ザックも持たずに、
山登りをしようっちゅうやつだもなあ。
ザックを忘れたということは、
中に収納している水も、
炎天下だというのに、
サングラスも忘れたということになる。
「忘れ物落し物兄妹」の本領発揮だ。
全て私のものを貸し与えた。
私は車内に必ず全てを、
二セット用意している。
8時10分、駐車地をスタート。
歩き始めて500mも行くと、
突然倒木が道を塞いでいた。
思えばこの前日は、
ひどい風雨に見舞われた。
その強風で大木がなぎ倒されたようだ。
枝が張った大木を越えるのがゆるくない。
その後1kmほどで、
オレンジの取水ダムが現れた。
目立つ色のダムを過ぎて間もなく、
チェーンゲートが現れ、
車を取り入れたとしてもここまでだ。
ゲートを過ぎると「界川」を渡り、
それまで平坦だった林道が、
傾斜を増して高度を稼ぎだした。
それからは登り一辺倒で、
どんどん高度を上げていく。
やがてそれらしき山塊が見えてくる。
長い林道はCo.400で、
広々とした伐採地を迎えた。
ここまで6kmちょっとの歩行だった。
そして視界が一気に開けた。
予定の取り付き点は近い。
ところがこの先で、
林道を強靭な笹が覆い、
進行不能となってしまった。
それで一旦伐採地に逃げ、
その最上部から藪に入ることにした。
取り付き点からの藪は、
まあまあ薄い。
「この調子で登らせてくれ」、
と願わずにはいられない。
しかしそうあまくはない。
藪は笹が徐々に濃くなる。
そして笹は歩を進めるほどに、
固く太くなっていった。
それまでの過程で、
私はズボンを大きく引き裂いている。
これは無理だな・・・
11時05分、標高580m、
目指す三角点ピークの、
300mほど手前で断念することにした。
しかしそこに重い標石を背負って到達した、
先人の労苦を思うと、
このままで終わるのも悔しい。
次回は寒くなってから、
上下雨具着用で再挑戦しよう。
ピンテを回収しながら、
広く見晴らしのよい伐採地に戻り、
12時ちょうど、昼食とした。
そして初登のピークには立てなかったものの、
余っても困るバウムクーヘン儀式。
この伐採地からは青空の下、
南の『三角山』(夕張)や『幌向岳』が、
色濃く美しく見えている。
空腹を満たしたあとは、
またテクテク6kmの林道歩きだ。
暑い日だったので、
どこかでヘビを眼にすることになる、
とHiromiに話していた通り、
一匹のシマヘビが林道に寝そべって、
長い体を温めていた。
ヘビを見ると、
何かいいことがある、
との言い伝えがあるが、
実際にいいことなんか、
あったためしがない。
まあ、なにもないより話題にはなった。
暑さと長い林道歩きに疲れて、
13時55分、駐車地。
Hiromiはもう一往復できそうな、
よゆーだけどねえ。
それでもすぐに昼寝で、
どっぷりと寝込んでしまった。
まだ時間が早かったので、
ザックや登山靴を車の屋根で乾かし、
ゆっくり休んでから、
最寄りの「メープルロッジ」へ、
汗を流しに向かった。
「メープルロッジ」の風呂は、
入浴料金が800円と、
高い割に中が狭い。
そこにけっこう客がいたものだから、
「密」と言わざるを得なかった。
さっさと上がって、
また万字に戻って車中泊とした。
そして静かな環境の中で、
日が長く遅い夕暮れを楽しんだ。
2021.6.3 『右股』(343m) 景色はいいが暑くてぇ・・・
「右股」だとか「左股」あるいは「二股」だとかって、
どこにでもあるような、
魅力のない点名だよねえ~
もっと個性的な点名がついていたなら、
登行意欲が益々湧くんだけどねえ。
そんな「右股」が「新久留喜」の、
林道を挟んだ向かい側にある。
それで「新久留喜」下山後、
そちらに向かった。
同じ駐車地から「シークルキ川」に向かって、
作業道が伸びていた。
それに入ると間もなく、
川を渡る吊り橋が現れた。
これは送電線の作業道に関わる専用施設で、
部外者の立ち入りを禁じていた。
それをちょっと失礼して利用させていただく。
ゆらゆら揺れる吊り橋を渡り、
対岸の大地に上がった。
そしてまるで登山道のような、
作業道を歩いて行く。
すぐに傾斜が増して、
背後に直前に登った「新久留喜」と、
送電線及び鉄塔の風景が広がる。
また前方に続く作業道は、
美しく登行意欲を掻き立てられる。
地形図の「294m標高点」付近まで上がると、
先週『空池山』に登った際に利用した、
作業道のピークが見えていた。
その後作業道は下りだした。
そして樹林帯に入って行く。
ここからしばらくは樹林の中を歩く。
結構アップダウンが続く。
本当に山間部を行く登山道そのものだ。
その後Co.290で林道に出た。
地形図によると、
駐車地をそのまま直進すると、
南側を大きく回ってこの地点に至る。
つまり長い林道を作業道を利用することによって、
大きくショートカットしたことになる。
この山も当初は藪漕ぎを想定したが、
作業道の発見でダニの被害が回避できた。
林道はその性質ゆえに、
大きく蛇行して伸びて行く。
そしてこの林道は既に、
廃道であることを知る。
放置された倒木や、
崩れ落ちて決壊した箇所もある。
そんな林道が『空池山』の東側、
真下に伸びて行く。
またこの日は急に気温が上がり、
暑くて暑くてぐったり。
林道出合から1.5kmほど歩いて、
「右股」のすぐ下に至った。
あとは少々の藪漕ぎで、
四等三角点「右股」。
地形図を見るとこのピークは尾根上にあり、
尾根をそのまま西に向かって登って行くと、
ちょうど『空池山』のピークに至ることがわかった。
また、同尾根を逆の東方面に下ると、
「シークルキ川」に沿う林道に出る。
当初はこの尾根を藪漕ぎで登る予定でいた。
そこでこれを下ってみるかとも考えたが、
覗くとかなり濃い笹の海が広がっていた。
あきらめて暑い林道を歩くことにした。
そして登路のルートをそのまま辿り、
最後はこの山中でなかなか魅力的な吊り橋を渡り、
これもまた暑い駐車地へ。
13時のこの時点での気温は、
25℃に達していた。
本州のみなさんだと、
気にもならない気温でしょうが、
北海道に住む身としては、
今年一番の高気温でした。
もうヘロヘロ~
途中でアイスを買う予定で帰途についたものの、
その乗り降りさえおっくうになって、
そのまま走り通して帰宅した。
すぐにシャワーを浴びて、
冷たい「のどごし生」を、
一気に流し込んだ!
うっ、うめえーっ!!
2021.6.3 『新久留喜』(しんくるき・319m) まだ知らない夕張が・・・
水曜日の『皐月山』下山後、
しかたなく安平町追分まで走って入浴し、
夕張市に戻って『空池山』麓で車中泊。
夕張にいるだけでホッとする私・・・
昨日の朝はゆっくり寝て、
8時近くになって起きだし、
国道274号線を久留喜で右折して、
「シークルキ川」に沿って伸びる市道に入った。
この市道は小林峠を越えるまで舗装されていた。
夕張のことは知っているつもりでも、
この市道に入ったのは初めてで、
目にする風景が新鮮だ。
舗装が切れた市道は林道そのもの。
これを新久留喜まで走り、
上空に送電線が見えるところを駐車地とした。
目指す「新久留喜」は、
送電線のそばにピークがあるので、
まずは送電線の作業道入口を探した。
作業道を利用できれば、
藪漕ぎが短くて済む。
しかし入口を発見できなかったので、
駐車地に張り出している尾根に取り付いた。
結構な密度の笹が広がっている。
押しのけて進むが牛歩よりずうっと遅い。
しかし長くはないので、
やがて前方が明るくなり、
伐採地に出た。
この伐採地を右手に見ながら、
尾根を詰めて行くと、
突然作業道に出た。
これが利用しようとした、
北電の送電線作業道だ。
作業道を登って行くと、
三角点ピークは、
作業道脇の笹の中にあった。
笹が濃くて探し出すのに時間を要した。
四等三角点「新久留喜」。
地名がそのまま点名になっている。
下山は作業道を辿り、
どこに出口があるのかを、
確認することにした。
すると突然広いところに出た。
送電線の真下だ。
鉄塔を結ぶ送電線下が刈られいる。
ここは先週『空池山』に登った際に利用した、
送電線の東側に当たる。
先週そこに立って風景を眺めた鉄塔が見えている。
広々とした風景が眺められる、
送電線の作業道はいいねえ。
結局作業道は駐車地のすぐそばに出たが、
そのさりげない入口が、
パッと見ただけではわからないようになっていた。
一旦車に戻って、
ダニ対策のため衣服を全て着替えた。
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