勉強本来の意味とは離れますが、個別指導塾であることから、生徒たち、或いは保護者の方の一部からも、ここが「勉強以外のよろず相談も可」と考えられている向きもあるようで、年間を通じて何組もの方からその種の相談事が持ちかけられます。
それがあまりに突拍子も無いことでない限り、私たちは基本的にはそうしたことにも耳を傾けます。
そういう話の中に、勉強を効率的に進めていくためのヒントが秘められていることが少なくありませんし、話をすることで自然な形で問題の一部または全部が解決に近づいていくこともあるからです。
先日をそういうことがありました。
普段は元気の良さで通っているある高校生の女の子が、その数日間非常に落ち込んでいて、声をかけるのも憚られるほどでした。
しばらく様子を見守っていましたが、あるときふとしたことから彼女から話をしてきて、それを聞いていただけなのですが、それを境に次第に元気を取り戻してきた彼女。
今ではすっかり元の姿に戻りましたが、私が「で、この前はどうしたの?」と、これは別段尋ねるつもりでもなく尋ねただけなのですが、その際「ううん、話をしたらなんだか気が済んじゃって」と言った彼女に、個別指導型の学習塾における色々なヒントを改めて掴んだ気がしました。