教室には大きなものも含め、多数の時計を置いています。
その効果は、概ね以下のものがあります。
●視覚的な効果
見た目に大きくある程度ゴージャスな家具調時計は、これを目にした時や、これの傍で勉強する時に、生徒の気持ちにある種の落ち着きを与えてくれます。
今時は、自分の部屋(子供部屋)を持っている子は珍しくありませんが、中には事情がってそうではない子もいます。
そういう子がたまに「家では落ち着いて勉強できない」などと(←まあ、これは半分以上言い訳でしょうが)言うことがありますが、ここではそれも通用しませんし、実際そういう子も慣れてくるにしたがって、次第に自分の居場所をここに確保するといいますか、落ち着いて机に向かうことがしばしばあります。
勉強するのにはある程度の環境調整も必要なことは、私自身が子供だった時にそう思っておりましたので、少しでもそういうものを提供できたらよいな、と思っています。
●時間を計るという実用効果
教室では、時間を決めて何かを覚えたりすることがよくあります。
「パーキンソンの法則」というものがあります。
これは「人間は時間を目いっぱい使って仕事をする」という特性を言い当てたものですが、勉強、特に必要な事項を集中して覚えなければならない時も、子供達はこちらが指定した時間を目いっぱい使ってそれをしようとします。
ですから、私達はそうした時に、この時計を指差して「今、40分。この針が45分を指したら即中断して簡単なテストをします」などと、一種の追い込みのようなこともやります。
大抵は、子供達は目の色を変えて集中し、与えられた時間愛内に覚えようと全力を出しますが、ここでの目的は、必ずしもここでそれをやり切ることだけではなく、例えば学校や家でも時間をうまく使って何かをする習性を身に着ける訓練のひとつとして、こういう方法も活用しているといった感じです。
それにしても、このやり方の効果は結構ありますよ。