昨日の高校入試合格発表を見て思うことは、毎年ほぼ一緒です。
そもそも教室にいる受験生たちのタイプは2つに大別できます。
一つは、何の問題もなく、仮に放っておいても自分からサクサク勉強するタイプ。もう一つは、いちいち細かく指示し、尚且つ事細かに配慮しないと何もできないか、ほとんどできないタイプ。
結果だけを見て「合格しました。ちゃんちゃん♪」と一件落着、ではありません。受験が終わってみると、数日の間は様々な思いが個別の生徒ごとに頭に浮かんできて感慨深いものがあります。
これは私(マスターK)の性格もあるのでしょうが、この二つのタイプのうち、どちらかというと後者のタイプの方が印象に残ります。
注意しても注意しても言うことをきいてくれない子、指示しても実行に移してくれない子、宿題も予習も全く、或いはほとんどしない子、こういった子たちをあの手この手で指導して、本当に少しずつ少しずつ前に進んでいくという地道な毎日。そうした日々の細かな積み重ねが、実はその時は目に見えない力を身に着けているのだという実感を、後になって思うのです。
勿論、中にはどうしようもなく、途中で脱落してしまう子も少しはいます。
そういう子たちの共通点は色々ありますが、彼らの保護者の理解と協力のなさは致命的です(結果を求めるにあたって短兵急で塾や学校に対して理不尽な要求ばかりだったり、外に向かって、或いは子供に対してコロコロと言動が変わったり、感情的過ぎたり、など)。
私立中受験にしても高校受験にしても、求められるのは中長期の努力であって、一か月や二か月のそれでは決してありません。
途中の揺れ動きはあっても、結果から振り返ってみたとき、その結果が合格という果実である子たちとの思い出の日々は、問題の多かった子ほど、私の中で常に黄金の輝きを放っています。