小学校から大学まで、それぞれに色々な思い出がありますが、 一番濃いのは何と言っても私の場合石川小学校 です。 当時の私は 子供のくせに 随分と変人で、 親の都合で小学1年生の終わりに 希望ヶ丘小学校に転校しましたが、校風が合わず (何と生意気だ だな!)、そうかといって、 合う合わない、好き嫌いでコロコロ通う学校を変えられるはずもなし、 しかしそこは 子供らしからの策略で、 今で言うところの登校拒否を始めてその理由を転校先の小学校との相性の致命的悪さ と決めつけ、したがってこれを解決するためには~つまり正常な通学生活に戻すには元の小学校に戻るしかないと親に思わせる、こういう姑息で卑怯で子供らしからぬ、ひねくれた 悪巧みを実際に実行しました。 そしてなんとなんと、その目論見は 功を奏し、 2年生の 初めの頃に私は元の石川小学校に 戻ることになったのです。今思っても なんと小賢しい子供だったことかと、 自分自身に呆れます。 そこまで惚れ抜いた石川小学校ですから、様々な思い出がぎゅっと濃縮 されて、思い出の中の そこかしこに 宿っているのもむべなるかなと、今日図書館の片隅でしみじみ思ったという次第です。
どうしても調べたいことがあって、本当に久しぶりに、紅葉坂にある県立博物館に行きました。 少し時間が余りましたので、 司書の方に 聞いて、古い石川小学校の写真と、同じく古い京都の写真を見たいのですが、 と言うと、 すぐに手元のパソコンで検索してくれて、該当する本を持ってきてくれました。南区にある石川小学校は我が母校。 ページを開くと懐かしい校舎の写真がすぐ目に飛び込んできました。気持ちが沸き立ちました。 ここで過ごした懐かしい日々が、 共に過ごした友達や先生の顔と一緒に 一気に蘇りました。 教職員の名簿も載っていて、 パラパラととページをめくると、本当に懐かしいあの時の先生の名前が、ここにも、またここにも。 「やあ、君。久しぶり。元気だった?」なんて、まるで語りかけてくるように 目に飛び込んできました。夕方の静かな図書館の、人も少ない部屋の落ち着いた空気の中で、一人同窓会をした気分です。一日、たった一日でよいからあの日々に戻りたい。