前号記事でも少し触れたgooブログの「公職選挙法に関するご注意」という告示文書の内容ですが、やはり納得出来ません。
上記文書によれば、選挙関連記事を投稿するに当っての注意点として、「特定の候補者を応援したり、その候補者の事ばかりを取り上げてはいけない」旨の事が、公職選挙法やブログ利用規約の規定も引いて、色々書かれています。しかし、そもそも公職選挙法の規定というのは、建前から言えば、選挙の公正を期する為に、公示期間・選挙公報・法定ビラなどの扱いや、政見放送・法定ビラ・選挙カーの回数・台数などの事項について取り決めたものでしかありません。現実には、この法律は、その建前上の趣旨とは裏腹に、「知らしめるべからず、依らしむべし」の「べからず・暗闇」選挙法として機能しているのですが。
つまり、この法律で規制・拘束されるのは、あくまでも選挙に出馬する立候補者やその所属政党・運動員に限られるのであって、それ以外の一般市民の政治表明の自由を拘束するものではない筈です。そんなモノまでダメだという事になれば、新聞投書欄に掲載されている政治的意見も全て規制対象になってしまい、それこそ何も言えない・書けない事になってしまいます。そんなバカな話はありません。
公職選挙法の規定は、少なくとも建前上は、選挙当事者を律するものにしか過ぎません。一般市民の政治表明については全く自由であるべきです。仮にHPやブログも選挙ビラと同様の頒布文書類と看做すとしても、規制対象はあくまで選挙当事者たる候補者・政党のHP・ブログに限定されるべきものです。
況してや、現行の公職選挙法が、選挙の公正を図るという建前とは裏腹に、戸別訪問やビラ配付には様々な制限を課しておきながら、企業・団体ぐるみ選挙は殆ど規制せず、金力にモノを言わせた大政党の政治CMも野放しにしているなどの現状を考えると、この現行法の規定を無批判に盾にとっての言論自主規制の要請というのは、正に言論の自殺行為に他なりません。
少なくとも私はこの様に考えます。故に、先のgooブログによる、公職選挙法の名を借りた言論自粛要請(強要)とも取れるような文書の内容については、それが注意喚起の範疇を超えて、何らかの言論規制を伴うものであるならば、私はそんな要請や、況してや強要などには一切拘束されません。この様な、国・総務省が進めている情報通信法構想に基づくインターネット規制に阿り、それを先取りしていくかの様な「言論自粛」は、民主主義を内部から萎縮・後退させていく危険性を有するものであると危惧します。
(参考記事)
・インターネットによる政治評論について~gooのお達しをどう考えるか?(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/9119a4f6419207b69c7b9a5892171d8b
・goo 当局からの言論封殺「※ 公職選挙法に関するご注意」(Die Weblogtagesschau laut dem Kaetzchen)
http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/e/3d56174a3c8bac05fd8c1b8bf1bfe530
・ブログの政治話題と公職選挙法(時評親爺)
http://selgae.exblog.jp/1698425
・情報通信法構想:自由制約、危惧も ネットに共通ルール(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/coverstory/news/20070627org00m300068000c.html
参考記事に下記リンクを追記。要は「萎縮してしまったらそこで負け、オカシイと思った事はオカシイと声を上げなければ活路は開けない」という事ですね。
・われわれブロガーが逮捕覚悟で灰色のグレーゾーンに突撃してきた結果だ⇒「自・民が参院選公示後もHP更新、他党も追随の動き」(雑談日記)
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2007/07/post_cdae.html
上記文書によれば、選挙関連記事を投稿するに当っての注意点として、「特定の候補者を応援したり、その候補者の事ばかりを取り上げてはいけない」旨の事が、公職選挙法やブログ利用規約の規定も引いて、色々書かれています。しかし、そもそも公職選挙法の規定というのは、建前から言えば、選挙の公正を期する為に、公示期間・選挙公報・法定ビラなどの扱いや、政見放送・法定ビラ・選挙カーの回数・台数などの事項について取り決めたものでしかありません。現実には、この法律は、その建前上の趣旨とは裏腹に、「知らしめるべからず、依らしむべし」の「べからず・暗闇」選挙法として機能しているのですが。
つまり、この法律で規制・拘束されるのは、あくまでも選挙に出馬する立候補者やその所属政党・運動員に限られるのであって、それ以外の一般市民の政治表明の自由を拘束するものではない筈です。そんなモノまでダメだという事になれば、新聞投書欄に掲載されている政治的意見も全て規制対象になってしまい、それこそ何も言えない・書けない事になってしまいます。そんなバカな話はありません。
公職選挙法の規定は、少なくとも建前上は、選挙当事者を律するものにしか過ぎません。一般市民の政治表明については全く自由であるべきです。仮にHPやブログも選挙ビラと同様の頒布文書類と看做すとしても、規制対象はあくまで選挙当事者たる候補者・政党のHP・ブログに限定されるべきものです。
況してや、現行の公職選挙法が、選挙の公正を図るという建前とは裏腹に、戸別訪問やビラ配付には様々な制限を課しておきながら、企業・団体ぐるみ選挙は殆ど規制せず、金力にモノを言わせた大政党の政治CMも野放しにしているなどの現状を考えると、この現行法の規定を無批判に盾にとっての言論自主規制の要請というのは、正に言論の自殺行為に他なりません。
少なくとも私はこの様に考えます。故に、先のgooブログによる、公職選挙法の名を借りた言論自粛要請(強要)とも取れるような文書の内容については、それが注意喚起の範疇を超えて、何らかの言論規制を伴うものであるならば、私はそんな要請や、況してや強要などには一切拘束されません。この様な、国・総務省が進めている情報通信法構想に基づくインターネット規制に阿り、それを先取りしていくかの様な「言論自粛」は、民主主義を内部から萎縮・後退させていく危険性を有するものであると危惧します。
(参考記事)
・インターネットによる政治評論について~gooのお達しをどう考えるか?(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/9119a4f6419207b69c7b9a5892171d8b
・goo 当局からの言論封殺「※ 公職選挙法に関するご注意」(Die Weblogtagesschau laut dem Kaetzchen)
http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/e/3d56174a3c8bac05fd8c1b8bf1bfe530
・ブログの政治話題と公職選挙法(時評親爺)
http://selgae.exblog.jp/1698425
・情報通信法構想:自由制約、危惧も ネットに共通ルール(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/coverstory/news/20070627org00m300068000c.html
参考記事に下記リンクを追記。要は「萎縮してしまったらそこで負け、オカシイと思った事はオカシイと声を上げなければ活路は開けない」という事ですね。
・われわれブロガーが逮捕覚悟で灰色のグレーゾーンに突撃してきた結果だ⇒「自・民が参院選公示後もHP更新、他党も追随の動き」(雑談日記)
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2007/07/post_cdae.html
※下記が、gooブログによる告示文書の全文です。参院選公示の数日前から新規投稿編集用のページに別窓で表示されています。
公職選挙法について
選挙に関する記事を投稿の際は、公職選挙法違反(刑事罰の対象となります)および利用規約違反にご注意ください。主な注意点は以下の通りです。
・特定の候補者を「応援したい」といった表現は選挙の事前運動、選挙運動またはこれらに類似する活動とみなされる可能性があります。「選挙区の友人に薦めます」といった表現も含まれます。
・単に街頭演説があったという出来事を記述するだけであっても、特定の候補者ばかりを掲載するような場合には、当該候補者を支持する選挙運動とみなされる可能性があります。
・街頭演説を撮影した写真や動画を投稿することは、選挙運動用の文書図画の頒布に該当するとみなされる可能性があります。
・特定の候補者の失言シーンだけを集めた「落選運動」は選挙運動またはこれらに類似する活動とみなされる可能性があります。
この他にも公選法違反に問われかねないケースが想定されますので、記事投稿の際には十分ご注意ください。
●参考
公職選挙法
goo ブログ利用規約
公職選挙法について
選挙に関する記事を投稿の際は、公職選挙法違反(刑事罰の対象となります)および利用規約違反にご注意ください。主な注意点は以下の通りです。
・特定の候補者を「応援したい」といった表現は選挙の事前運動、選挙運動またはこれらに類似する活動とみなされる可能性があります。「選挙区の友人に薦めます」といった表現も含まれます。
・単に街頭演説があったという出来事を記述するだけであっても、特定の候補者ばかりを掲載するような場合には、当該候補者を支持する選挙運動とみなされる可能性があります。
・街頭演説を撮影した写真や動画を投稿することは、選挙運動用の文書図画の頒布に該当するとみなされる可能性があります。
・特定の候補者の失言シーンだけを集めた「落選運動」は選挙運動またはこれらに類似する活動とみなされる可能性があります。
この他にも公選法違反に問われかねないケースが想定されますので、記事投稿の際には十分ご注意ください。
●参考
公職選挙法
goo ブログ利用規約
私が今働いているバイト先では、バイトにも夏・冬の一時金(賞与)が出ます。一時金とか賞与とかいっても、正社員のボーナスとは違い、数千円から数万円の、ほんの寸志です。その支給日が実は明日で、既に賞与の支給明細も会社からもらっているのですが、それを見るたびに頭に来るのが表題の件です。たかだか3万円前後の寸志を貰うのに、何で5千円近くも引かれなければならないのか!こんなモンにまで社会保険料や税金をかけるな!!
今週はちょっと仕事が忙しいので、休みの日ぐらいにしか記事の更新は出来ません。書きたい事はそれなりにあるのですが、やはり記事としてアップするとなると、それなりに資料集めや文章の構成も考えなければなりませんので。しかし、そんな事ばかり考えていたのでは、書きたい時に書きたい事が書けません。そこで今回は、腹が立った事をそのままストレートに書いてみました。
それでこの記事を書こうと当該レンタル・ブログ(goo)の編集(新規投稿)画面を開いたら、何と「公職選挙法に関するご注意」とかいう告示が張られていました。それをクリックすると、やれ「特定の候補者を応援してはいけない」とか「特定陣営の活動ばかり取り上げてはいけない」とか色々書いてあったので、只でさえ「寸志掠め取り」されて頭に来ている所に、更に怒りが増幅されてしまいました。ひょっとしたら、これも、ヤメ蚊さんのブログに書いてあった事を先取りする動きなのか。
この公職選挙法絡みの自主規制にしてからが、先の東京都知事選で外山恒一政見放送の動画がYouTubeに大量に流れた事などを契機に出てきた話なのでしょうが、そんなものまで一々規制するなよ!私は外山恒一など支持しませんが、彼の政見放送にも見るべき点があったからこそ、ネットユーザーの注目を引いたのでしょう。テレビ・ラジオでの政見放送回数の公平性さえ担保されておれば、あとはインターネットで誰が誰の政見について論評しようと一切自由であるべき。寧ろこの動画流出は、企業献金と政党助成金制度で庇護され大手メディアを牛耳っている大政党と、それに対して圧倒的に不利な立場に立たされている泡沫候補との情報格差を是正するという、それなりに民主主義の理に適ったものです。文句があるなら自分たちもネットユーザーに注目されるように努力すれば良いだけの話です。ネット自主規制の対象はアダルト・悪徳商法・ヘイトサイトなどに限定すべし。
「狭義の選挙活動」はダメという事であれば、告示日以降は「広義の政治活動」に邁進する事にします。特定候補の「応援」がダメなら「落選」運動で行こうか。少なくともウチはこういうブログである以上、「ワーキング・プアを搾取する与党・隠れ与党・財界の横暴を許すな!自民党政権を倒せ!」ぐらいの事は、選挙の在る無し如何に関わらず自由に書く事が出来なければ、何も書けなくなります。そんな記事すらダメだと言うであれば、日本も本質的には北朝鮮や中国と何ら変わらないじゃないか。
今週はちょっと仕事が忙しいので、休みの日ぐらいにしか記事の更新は出来ません。書きたい事はそれなりにあるのですが、やはり記事としてアップするとなると、それなりに資料集めや文章の構成も考えなければなりませんので。しかし、そんな事ばかり考えていたのでは、書きたい時に書きたい事が書けません。そこで今回は、腹が立った事をそのままストレートに書いてみました。
それでこの記事を書こうと当該レンタル・ブログ(goo)の編集(新規投稿)画面を開いたら、何と「公職選挙法に関するご注意」とかいう告示が張られていました。それをクリックすると、やれ「特定の候補者を応援してはいけない」とか「特定陣営の活動ばかり取り上げてはいけない」とか色々書いてあったので、只でさえ「寸志掠め取り」されて頭に来ている所に、更に怒りが増幅されてしまいました。ひょっとしたら、これも、ヤメ蚊さんのブログに書いてあった事を先取りする動きなのか。
この公職選挙法絡みの自主規制にしてからが、先の東京都知事選で外山恒一政見放送の動画がYouTubeに大量に流れた事などを契機に出てきた話なのでしょうが、そんなものまで一々規制するなよ!私は外山恒一など支持しませんが、彼の政見放送にも見るべき点があったからこそ、ネットユーザーの注目を引いたのでしょう。テレビ・ラジオでの政見放送回数の公平性さえ担保されておれば、あとはインターネットで誰が誰の政見について論評しようと一切自由であるべき。寧ろこの動画流出は、企業献金と政党助成金制度で庇護され大手メディアを牛耳っている大政党と、それに対して圧倒的に不利な立場に立たされている泡沫候補との情報格差を是正するという、それなりに民主主義の理に適ったものです。文句があるなら自分たちもネットユーザーに注目されるように努力すれば良いだけの話です。ネット自主規制の対象はアダルト・悪徳商法・ヘイトサイトなどに限定すべし。
「狭義の選挙活動」はダメという事であれば、告示日以降は「広義の政治活動」に邁進する事にします。特定候補の「応援」がダメなら「落選」運動で行こうか。少なくともウチはこういうブログである以上、「ワーキング・プアを搾取する与党・隠れ与党・財界の横暴を許すな!自民党政権を倒せ!」ぐらいの事は、選挙の在る無し如何に関わらず自由に書く事が出来なければ、何も書けなくなります。そんな記事すらダメだと言うであれば、日本も本質的には北朝鮮や中国と何ら変わらないじゃないか。
ゲシュタポ自衛隊による市民スパイ活動と言い、党利党略丸出しの毎日強行採決・国会会期延長・参院選投票日引き延ばしと言い、面白くない事ばかりが続く毎日ですが、相手がそう来るならこちらもそれを上回る規模で、自民党・反動勢力を徹底的にいたぶってやろうじゃないですか。ゲシュタポが一体全体ナンボのモンじゃい!
●YouTube - 「ハレ晴れユカイ」ダンス(警察に追われて途中退散)
草加耕助さんのブログにアップされていた情報。何と「ハレ晴れユカイ」ダンスというのがあって、それをアキバ系が路上解放区を現出してやってのけ、警官が取り締まろうとすると蜘蛛の子を散らすように一斉に退散。警官のあっけに取られて立ち尽くす姿が見もの。
http://www.youtube.com/watch?v=1xMaY6JYb1c
●YouTube - 「WE ARE THE THREE (ONLY!)」
同種の取組みと言えば、「3人デモ」を外しては語れない。「貧乏人大反乱集団」が仕掛けた反貧困・反弾圧キャンペーンの一環で、厳戒体制で臨んだ警察の意表を突いて参加者僅か3名の超少数デモを敢行。悠々と散歩し休憩する3名の「デモ隊列」と、それに翻弄される警察(+私服のゲシュタポ自衛隊?)。
http://www.youtube.com/watch?v=-5NXX5zs5k4
貧乏人大反乱集団(高円寺ニート組合)の活動については下記リンクも参照の事。
http://www.tanteifile.com/tamashii/scoop_2005/07/23_01/index.html
http://www.tanteifile.com/tamashii/scoop_2005/08/28_01/index.html
http://www.magazine9.jp/karin/070425/070425.php
●若者ホンネ言っちゃおCar@共産党
以前ネットで、共産党の石頭ぶりを揶揄して「これ位の意表を突く事をやらんかい!」という事で、叶姉妹を起用した共産党の模擬ポスターを見た事があった。流石にそこまでは行かないが、この政策宣伝カーのセンスはなかなか秀逸。今までの共産党には余り見られなかったもの。党の公式サイトにもアップされている。側面ボディーの「憲法9条でいこう!」「残業代ちゃんともらってる?」キャッチに激しく共感。その上のゴテゴテした看板なんか取っ払ってしまって、このキャッチをもっと全面に押し出すべし。
http://jirou.jcp-nara.jp/?page=0
●『金日成パレード』にご招待@守る会
こちらは三浦小太郎さんからの情報提供。7月7日(土)に大阪経済大学で下記の様なイベント(映画鑑賞&学習会?)があるそうです。「守る会」HPには未だアップされていませんので、詳細については「守る会」関西支部(TEL/FAX 072-990-2887)にお問い合わせを。
(以下引用)
『金日成のパレード』 東欧の見た"赤い王朝" あなたを「北朝鮮」ご招待します!! (主催:北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会 関西支部)
7月7日(土) PM13:30~ 大阪経済大学 (B22教室)
当日は、実際に北朝鮮で数々の式典、パレード参加者を指揮し、マスゲームや踊りの教官をやってこられた、脱北者・千葉優美子さんの解説もあります。また、優美子さんはアメリカ議会での証言もされ、その報告も発言していただく予定です。
[原題] Defilada [製作国] ポーランド [製作年] 1989年 [監督] アンジェイ・フィディック [ナレーション] 佐藤 慶
[解説] 1988年、ソウルオリンピックが開催されたころ、その向こうを張って1989年7月、ピョンヤンで開かれた建国40周年記念式典の模様を、当時東欧の一員だったポーランドの監督が撮影、劇場公開したドキュメンタリー映画。1989年にはライプチヒ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリを受賞。ドキュメンタリーと言っても、作者の演出や作為はまったく感じられず、あくまでも映画スタッフたちが見たもの(見せられたもの)をただただ忠実に伝えようとしてる。延々と続く行進、踊り。この映画は何も教えようとはしないし、どんな答えさえも示さない。しかしそれが返って恐い。必見である。
(引用終了)
更に言うならば、これの「和製・金日成パレード=街宣右翼・戦犯顕彰勢力の靖国参拝」批判バージョンを作っても面白いかも。映画「蟻の兵隊」「ゆきゆきて神軍」のノリで。
●更に悪乗りして、こんなのはどうよ?
「100人の津波」バージョンでゲシュタポを追い詰める、というのは。
http://www.youtube.com/watch?v=bj0Ma2CsHME&mode=related&search=
●YouTube - 「ハレ晴れユカイ」ダンス(警察に追われて途中退散)
草加耕助さんのブログにアップされていた情報。何と「ハレ晴れユカイ」ダンスというのがあって、それをアキバ系が路上解放区を現出してやってのけ、警官が取り締まろうとすると蜘蛛の子を散らすように一斉に退散。警官のあっけに取られて立ち尽くす姿が見もの。
http://www.youtube.com/watch?v=1xMaY6JYb1c
●YouTube - 「WE ARE THE THREE (ONLY!)」
同種の取組みと言えば、「3人デモ」を外しては語れない。「貧乏人大反乱集団」が仕掛けた反貧困・反弾圧キャンペーンの一環で、厳戒体制で臨んだ警察の意表を突いて参加者僅か3名の超少数デモを敢行。悠々と散歩し休憩する3名の「デモ隊列」と、それに翻弄される警察(+私服のゲシュタポ自衛隊?)。
http://www.youtube.com/watch?v=-5NXX5zs5k4
貧乏人大反乱集団(高円寺ニート組合)の活動については下記リンクも参照の事。
http://www.tanteifile.com/tamashii/scoop_2005/07/23_01/index.html
http://www.tanteifile.com/tamashii/scoop_2005/08/28_01/index.html
http://www.magazine9.jp/karin/070425/070425.php
●若者ホンネ言っちゃおCar@共産党
以前ネットで、共産党の石頭ぶりを揶揄して「これ位の意表を突く事をやらんかい!」という事で、叶姉妹を起用した共産党の模擬ポスターを見た事があった。流石にそこまでは行かないが、この政策宣伝カーのセンスはなかなか秀逸。今までの共産党には余り見られなかったもの。党の公式サイトにもアップされている。側面ボディーの「憲法9条でいこう!」「残業代ちゃんともらってる?」キャッチに激しく共感。その上のゴテゴテした看板なんか取っ払ってしまって、このキャッチをもっと全面に押し出すべし。
http://jirou.jcp-nara.jp/?page=0
●『金日成パレード』にご招待@守る会
こちらは三浦小太郎さんからの情報提供。7月7日(土)に大阪経済大学で下記の様なイベント(映画鑑賞&学習会?)があるそうです。「守る会」HPには未だアップされていませんので、詳細については「守る会」関西支部(TEL/FAX 072-990-2887)にお問い合わせを。
(以下引用)
『金日成のパレード』 東欧の見た"赤い王朝" あなたを「北朝鮮」ご招待します!! (主催:北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会 関西支部)
7月7日(土) PM13:30~ 大阪経済大学 (B22教室)
当日は、実際に北朝鮮で数々の式典、パレード参加者を指揮し、マスゲームや踊りの教官をやってこられた、脱北者・千葉優美子さんの解説もあります。また、優美子さんはアメリカ議会での証言もされ、その報告も発言していただく予定です。
[原題] Defilada [製作国] ポーランド [製作年] 1989年 [監督] アンジェイ・フィディック [ナレーション] 佐藤 慶
[解説] 1988年、ソウルオリンピックが開催されたころ、その向こうを張って1989年7月、ピョンヤンで開かれた建国40周年記念式典の模様を、当時東欧の一員だったポーランドの監督が撮影、劇場公開したドキュメンタリー映画。1989年にはライプチヒ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリを受賞。ドキュメンタリーと言っても、作者の演出や作為はまったく感じられず、あくまでも映画スタッフたちが見たもの(見せられたもの)をただただ忠実に伝えようとしてる。延々と続く行進、踊り。この映画は何も教えようとはしないし、どんな答えさえも示さない。しかしそれが返って恐い。必見である。
(引用終了)
更に言うならば、これの「和製・金日成パレード=街宣右翼・戦犯顕彰勢力の靖国参拝」批判バージョンを作っても面白いかも。映画「蟻の兵隊」「ゆきゆきて神軍」のノリで。
●更に悪乗りして、こんなのはどうよ?
「100人の津波」バージョンでゲシュタポを追い詰める、というのは。
http://www.youtube.com/watch?v=bj0Ma2CsHME&mode=related&search=
自衛隊情報保全隊が「反自衛隊活動」摘発の名目でイラク反戦・春闘や年金改悪反対の運動を逐一監視していた問題で、「自衛隊は悪くない、悪いのは自衛隊の内情をばらした方だ」という混ぜっ返しがそろそろ出てくると思っていたら、やっぱり出てきました。それもオルタナティブ運動の情報交換・交流が目的であるAMLの場に。
「南熊麻衣」なる者による<[AML 14393] 自衛隊を擁護するわけではないが>という戯言がそれです。そもそもこの闖入者の戯言は、自身の付けたタイトル名とは裏腹に、「美味しい国」とそれを支える人民弾圧軍隊を「擁護するもの」以外の何物でもなく、AMLの前記趣旨とはどう見ても相容れないものですが、その言説の「痛さ」を世間に晒す為に、今回は敢えてAMLに掲載されたのでしょう。
この戯言に対しては既に他のAML寄稿子からも反論が為されていますが、こういうゲシュタポの戯言、ヘイトスピーチをこれ以上のさばらせない為にも、是非ここは各人がそれぞれの自分の言葉で釘を刺しておく必要があると思います。
(1) 公益通報(内部告発)の意義・役割を貶め全否定するのか。
>むしろ問題なのはこのような文書を共産党がどのようにして手に入れたかという点です。自衛隊内に文書を共産党に渡すような内通者がいたのであればそれを摘発する必要があります。また共産党にそのようなルートが存在するという点も問題です。<(標記戯言より引用)
騙るに落ちたとはこの事です。「南熊麻衣」なる者が、どういう政治的立場からモノを言っているのかが、非常によく分る言い回しです。第一、公益通報(内部告発)というモノの意義が全然分っていません。<自浄作用が期待できない組織において内部の不正を告発して外部から矯正を図る>というのが公益通報(内部告発)の趣旨ですが、この戯言にかかると、<不正を行った方は全然悪くなく、それを告発した「内通者」の方が問題だ>という事になってしまいます。
自衛隊内でセクハラを行った加害者が悪いのではなく、それを提訴した被害者や外部に漏らした支援者やマスコミが悪いのだ。いい加減な品質管理を行っていた不二家が悪いのではなく、それをばらした内通者が悪いのだ。日勤教育や無理なダイヤ編成で事故を引き起こしたJR西日本が悪いのではなく、JR内部の実態をばらした内通者やそれを煽ったマスコミが悪いのだ。年金の杜撰な管理を行いそれを推進してきた歴代内閣・厚労相・社保庁幹部が悪いのではなく、その実態をばらした内通者やそれを煽ったマスコミが悪いのだ、と。要するに、悪事を働いた奴が悪いのではなく、それを告発した奴が悪いのだ、という「問題のすり替え」なのです。これではJRの事故も年金詐欺も全然無くなりません。「南熊麻衣」は、JR福知山線事故の被害者・遺族に向かっても、果たして同じ理屈が言えるのか。
または、不二家やJRや年金は国防に関わる一大事ではないから問題ではないが、自衛隊が関わる事は国防に関わる一大事なのだから、たとえ不正があっても軽はずみに告発すべきではない、という理屈なのかもしれませんが、それもトンでもない暴論です。国防に携わっていたら何でも出来るというのであれば、それこそ戦前の憲兵政治と同じで、治外法権そのものです。そんな理屈で行けば、それこそクーデターでも「国防」の名で正当化されてしまいます。
そもそも、自衛隊は国の何を守るのか。天皇制か、それとも今の与党・財界による「美味しい国」の支配なのか。違うでしょう。日本国憲法に基づく立憲体制であり、憲法が規定する国民主権・平和主義・基本的人権尊重の価値そのものでしょう。確かに、自衛隊の実態は違憲の軍隊そのものですが、それでも少なくとも建前上は「憲法あっての自衛隊」という位置付けになっている筈です。自衛隊が内部文書で「反自衛隊活動」のレッテルを貼っているイラク反戦や沖縄・岩国などの基地拡張反対闘争にしても、日本国憲法の価値を実際に実現しようとするものであり、憲法が認めた国民の正当な権利行使にしか過ぎません。それを、政治組織でもない自衛隊が、自衛隊だけの勝手な理屈に基づいて市民を監視対象にするなどとは、許されるものではありません。そんな理屈を認めてしまったら、シビリアン・コントロール(文民統制)など絵に描いた餅になってしまいます。
イージス艦のデータが流失した件についても、それは隊員が勤務中にエロ画像をウィニーで交換し合っていて装備の情報などを流出させてしまったという、隊員の情報管理のお粗末さに起因するものです。謂わば「身から出た錆」、自業自得とも言うべきものであって、それを理由にして、国民の正当な権利行使を抑圧する口実にしようなどとは、盗人猛々しいにも程があります。
(2) 目的もなしにただ漠然と情報収集など誰がするか。
>先日、共産党が公表した自衛隊の内部文書ですが、文章の内容を一言で言えば、”どこでいつこんな内容の街頭演説があった”という事実をまとめたものです。それ以下でもそれ以上でもありません。
その活動を自衛隊組織が取り締まりを行ったり弾圧を行ったりということもありません。ただ演説などの日時や参加人数などをまとめただけの資料です。
極端な話をすれば、新聞の記事をあされば誰だって作成することのできるレベルのものです。<(同上戯言より)
”どこでいつこんな内容の街頭演説があった”という事実をまとめたものにしか過ぎないって?ウソつけ。それら全てに「反自衛隊活動」のレッテルを貼って、悉く監視対象にしているではありませんか。しかも、イラク反戦や基地拡張反対の動きだけでなく、春闘や消費税値上げ反対や年金改悪反対の行動まで手を広げて。これらの何処が「反自衛隊活動」なのか。要するに、お上に盾突く動きには全て「反自衛隊活動」のレッテルを貼って、監視・弾圧対象にしたいだけではないか。
政府・与党は「年金改悪反対の動きも、イラク反戦運動情報との関連でついでに収集しただけ」と嘯いていますが、これ何をか況やです。年金改悪反対の動きもそれ単独で、新聞記事に載らないような少人数の行動まで、逐一こと細かに調べ上げているではないですか。監視対象も左翼限定なんかではなくて、共産党・社民党・新左翼や労組・市民団体から、民主党や一般文化人の、山田洋次映画監督の発言に至るまで、スパイしていたではないですか。民主党にはGL(グレイ・レフト、灰色左翼の意味か?)という隠語まで割り当てて。
(3) 言論の自由が大前提のマスコミ取材と言論抑圧のスパイ行為を同列視する詐術
>自衛隊がやってる「情報収集」、マスコミがやってることに比べれば問題ないレベルではないでしょうか。マスコミだって集会の内容とか写真とかを紙上や電波上に乗せていますし、時々プライバシーを平気で踏みにじった記事を載せてたりしますし。<(同上戯言より)
しかも言うに事欠いて「自衛隊のやっている事はマスコミ取材と同じにしか過ぎない」云々に至っては、もう片腹痛いという他ありません。マスコミは自衛隊みたいに公然とスパイ行為を働いたりはしません。確かにマスコミ取材にも個人のプライバシー侵害やメディア・スクラムなどの問題がありますが、それは営利偏重のスキャンダリズムに起因するものであって、それを以って言論抑圧を正当化する理由にはなりません。そもそも、マスコミ取材は言論・報道の自由に則って行われるものであるのに対して、自衛隊のやってきたスパイ行為は言論・報道の自由を侵すものに他なりません。両者は似て非なるどころか、互いに対極に位置するものです。
こんなゲシュタポ紛いの言説、ヘイトスピーチを、これ以上のさばらしてはいけない。その都度機敏に反撃を行い、ヘイトスピーチの自己増殖を食い止めておかなければならない。
(関連記事)
・[AML 14393] 自衛隊を擁護するわけではないが
http://list.jca.apc.org/public/aml/2007-June/013936.html
・人民弾圧の軍隊が守るアベジョンイルの「美味しい国」
http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/7d17bd6aeaedefdcde2fcf5a948b4a90
・横浜事件の再審を実現しよう!全国ネットワーク
戦時中の言論弾圧事件である横浜事件は、今回の自衛隊による市民監視・人民弾圧の行き着く先を見事に暗示しています。何の変哲もない総合雑誌の一記事や、郷里での出版記念の集まりですら、治安維持法による弾圧の対象にされたのですから。
http://members.at.infoseek.co.jp/yoko_hama/main.html
・マルチン・ニーメラー牧師の言葉
これも今回の事態を考える上で非常に示唆に富んだ言葉です。
―はじめにやつらは共産主義者に襲いかかったが、私は共産主義者ではなかったから声をあげなかった。つぎにやつらは社会主義者と労働組合員に襲いかかったが、私はそのどちらでもなかったから声をあげなかった。つぎにやつらはユダヤ人に襲いかかったが、私はユダヤ人ではなかったから声をあげなかった。そして、やつらが私に襲いかかったとき、私のために声をあげてくれる人はもう誰もいなかった。―
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%EB%A5%C1%A5%F3%A1%A6%A5%CB%A1%BC%A5%E1%A5%E9%A1%BC
「南熊麻衣」なる者による<[AML 14393] 自衛隊を擁護するわけではないが>という戯言がそれです。そもそもこの闖入者の戯言は、自身の付けたタイトル名とは裏腹に、「美味しい国」とそれを支える人民弾圧軍隊を「擁護するもの」以外の何物でもなく、AMLの前記趣旨とはどう見ても相容れないものですが、その言説の「痛さ」を世間に晒す為に、今回は敢えてAMLに掲載されたのでしょう。
この戯言に対しては既に他のAML寄稿子からも反論が為されていますが、こういうゲシュタポの戯言、ヘイトスピーチをこれ以上のさばらせない為にも、是非ここは各人がそれぞれの自分の言葉で釘を刺しておく必要があると思います。
(1) 公益通報(内部告発)の意義・役割を貶め全否定するのか。
>むしろ問題なのはこのような文書を共産党がどのようにして手に入れたかという点です。自衛隊内に文書を共産党に渡すような内通者がいたのであればそれを摘発する必要があります。また共産党にそのようなルートが存在するという点も問題です。<(標記戯言より引用)
騙るに落ちたとはこの事です。「南熊麻衣」なる者が、どういう政治的立場からモノを言っているのかが、非常によく分る言い回しです。第一、公益通報(内部告発)というモノの意義が全然分っていません。<自浄作用が期待できない組織において内部の不正を告発して外部から矯正を図る>というのが公益通報(内部告発)の趣旨ですが、この戯言にかかると、<不正を行った方は全然悪くなく、それを告発した「内通者」の方が問題だ>という事になってしまいます。
自衛隊内でセクハラを行った加害者が悪いのではなく、それを提訴した被害者や外部に漏らした支援者やマスコミが悪いのだ。いい加減な品質管理を行っていた不二家が悪いのではなく、それをばらした内通者が悪いのだ。日勤教育や無理なダイヤ編成で事故を引き起こしたJR西日本が悪いのではなく、JR内部の実態をばらした内通者やそれを煽ったマスコミが悪いのだ。年金の杜撰な管理を行いそれを推進してきた歴代内閣・厚労相・社保庁幹部が悪いのではなく、その実態をばらした内通者やそれを煽ったマスコミが悪いのだ、と。要するに、悪事を働いた奴が悪いのではなく、それを告発した奴が悪いのだ、という「問題のすり替え」なのです。これではJRの事故も年金詐欺も全然無くなりません。「南熊麻衣」は、JR福知山線事故の被害者・遺族に向かっても、果たして同じ理屈が言えるのか。
または、不二家やJRや年金は国防に関わる一大事ではないから問題ではないが、自衛隊が関わる事は国防に関わる一大事なのだから、たとえ不正があっても軽はずみに告発すべきではない、という理屈なのかもしれませんが、それもトンでもない暴論です。国防に携わっていたら何でも出来るというのであれば、それこそ戦前の憲兵政治と同じで、治外法権そのものです。そんな理屈で行けば、それこそクーデターでも「国防」の名で正当化されてしまいます。
そもそも、自衛隊は国の何を守るのか。天皇制か、それとも今の与党・財界による「美味しい国」の支配なのか。違うでしょう。日本国憲法に基づく立憲体制であり、憲法が規定する国民主権・平和主義・基本的人権尊重の価値そのものでしょう。確かに、自衛隊の実態は違憲の軍隊そのものですが、それでも少なくとも建前上は「憲法あっての自衛隊」という位置付けになっている筈です。自衛隊が内部文書で「反自衛隊活動」のレッテルを貼っているイラク反戦や沖縄・岩国などの基地拡張反対闘争にしても、日本国憲法の価値を実際に実現しようとするものであり、憲法が認めた国民の正当な権利行使にしか過ぎません。それを、政治組織でもない自衛隊が、自衛隊だけの勝手な理屈に基づいて市民を監視対象にするなどとは、許されるものではありません。そんな理屈を認めてしまったら、シビリアン・コントロール(文民統制)など絵に描いた餅になってしまいます。
イージス艦のデータが流失した件についても、それは隊員が勤務中にエロ画像をウィニーで交換し合っていて装備の情報などを流出させてしまったという、隊員の情報管理のお粗末さに起因するものです。謂わば「身から出た錆」、自業自得とも言うべきものであって、それを理由にして、国民の正当な権利行使を抑圧する口実にしようなどとは、盗人猛々しいにも程があります。
(2) 目的もなしにただ漠然と情報収集など誰がするか。
>先日、共産党が公表した自衛隊の内部文書ですが、文章の内容を一言で言えば、”どこでいつこんな内容の街頭演説があった”という事実をまとめたものです。それ以下でもそれ以上でもありません。
その活動を自衛隊組織が取り締まりを行ったり弾圧を行ったりということもありません。ただ演説などの日時や参加人数などをまとめただけの資料です。
極端な話をすれば、新聞の記事をあされば誰だって作成することのできるレベルのものです。<(同上戯言より)
”どこでいつこんな内容の街頭演説があった”という事実をまとめたものにしか過ぎないって?ウソつけ。それら全てに「反自衛隊活動」のレッテルを貼って、悉く監視対象にしているではありませんか。しかも、イラク反戦や基地拡張反対の動きだけでなく、春闘や消費税値上げ反対や年金改悪反対の行動まで手を広げて。これらの何処が「反自衛隊活動」なのか。要するに、お上に盾突く動きには全て「反自衛隊活動」のレッテルを貼って、監視・弾圧対象にしたいだけではないか。
政府・与党は「年金改悪反対の動きも、イラク反戦運動情報との関連でついでに収集しただけ」と嘯いていますが、これ何をか況やです。年金改悪反対の動きもそれ単独で、新聞記事に載らないような少人数の行動まで、逐一こと細かに調べ上げているではないですか。監視対象も左翼限定なんかではなくて、共産党・社民党・新左翼や労組・市民団体から、民主党や一般文化人の、山田洋次映画監督の発言に至るまで、スパイしていたではないですか。民主党にはGL(グレイ・レフト、灰色左翼の意味か?)という隠語まで割り当てて。
(3) 言論の自由が大前提のマスコミ取材と言論抑圧のスパイ行為を同列視する詐術
>自衛隊がやってる「情報収集」、マスコミがやってることに比べれば問題ないレベルではないでしょうか。マスコミだって集会の内容とか写真とかを紙上や電波上に乗せていますし、時々プライバシーを平気で踏みにじった記事を載せてたりしますし。<(同上戯言より)
しかも言うに事欠いて「自衛隊のやっている事はマスコミ取材と同じにしか過ぎない」云々に至っては、もう片腹痛いという他ありません。マスコミは自衛隊みたいに公然とスパイ行為を働いたりはしません。確かにマスコミ取材にも個人のプライバシー侵害やメディア・スクラムなどの問題がありますが、それは営利偏重のスキャンダリズムに起因するものであって、それを以って言論抑圧を正当化する理由にはなりません。そもそも、マスコミ取材は言論・報道の自由に則って行われるものであるのに対して、自衛隊のやってきたスパイ行為は言論・報道の自由を侵すものに他なりません。両者は似て非なるどころか、互いに対極に位置するものです。
こんなゲシュタポ紛いの言説、ヘイトスピーチを、これ以上のさばらしてはいけない。その都度機敏に反撃を行い、ヘイトスピーチの自己増殖を食い止めておかなければならない。
(関連記事)
・[AML 14393] 自衛隊を擁護するわけではないが
http://list.jca.apc.org/public/aml/2007-June/013936.html
・人民弾圧の軍隊が守るアベジョンイルの「美味しい国」
http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/7d17bd6aeaedefdcde2fcf5a948b4a90
・横浜事件の再審を実現しよう!全国ネットワーク
戦時中の言論弾圧事件である横浜事件は、今回の自衛隊による市民監視・人民弾圧の行き着く先を見事に暗示しています。何の変哲もない総合雑誌の一記事や、郷里での出版記念の集まりですら、治安維持法による弾圧の対象にされたのですから。
http://members.at.infoseek.co.jp/yoko_hama/main.html
・マルチン・ニーメラー牧師の言葉
これも今回の事態を考える上で非常に示唆に富んだ言葉です。
―はじめにやつらは共産主義者に襲いかかったが、私は共産主義者ではなかったから声をあげなかった。つぎにやつらは社会主義者と労働組合員に襲いかかったが、私はそのどちらでもなかったから声をあげなかった。つぎにやつらはユダヤ人に襲いかかったが、私はユダヤ人ではなかったから声をあげなかった。そして、やつらが私に襲いかかったとき、私のために声をあげてくれる人はもう誰もいなかった。―
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%EB%A5%C1%A5%F3%A1%A6%A5%CB%A1%BC%A5%E1%A5%E9%A1%BC
※下記が、拙稿記事「ゲシュタポの跳梁跋扈を許すな!」で取り上げた当該AMLの全文です。以下、参考資料として掲載します。
[AML 14393] 自衛隊を擁護するわけではないが
南熊 麻衣 mai_puremind at yahoo.co.jp
2007年 6月 13日 (水) 14:58:07 JST
先日、共産党が公表した自衛隊の内部文書ですが、
文章の内容を一言で言えば、”どこでいつこんな内容の
街頭演説があった”という事実をまとめたものです。
それ以下でもそれ以上でもありません。
その活動を自衛隊組織が取り締まりを行ったり弾圧を行
ったりということもありません。ただ演説などの日時や参
加人数などをまとめただけの資料です。
極端な話をすれば、新聞の記事をあされば誰だって作成する
ことのできるレベルのものです。
私に言わせれば、こんなものは何の問題にもなりません。
極端な話ですが、もし情報収集の域を超えて自衛隊の
闇部隊が文書に出ている市民活動家を暗殺したり、そこ
まで行かなくても、自衛隊により、これらの市民団体
が活動停止に追いやられるような妨害工作がなされたと
すればそれは問題だと思いますが、今回共産党が発表した
ものは新聞でも収集できるような情報をまとめただけに
すぎないのです。
共産党や社民党は、鬼の首を取ったかのような勢いで
政府を追及する構えですが、むしろ問題なのはこのような
文書を共産党がどのようにして手に入れたかという点です。
自衛隊内に文書を共産党に渡すような内通者がいたので
あればそれを摘発する必要があります。また共産党にその
ようなルートが存在するという点も問題です。
度重なる自衛隊の情報流出が問題になっている今日、共産
党はこの点を説明する責任があります。
この文書が機密扱いなのかどうかはわかりませんが、機密
扱いだとすれば赤旗のHP上から簡単にダウンロードできる
状態にしていることも大変な問題です。
自衛隊がやってる「情報収集」、マスコミがやってること
に比べれば問題ないレベルではないでしょうか。
マスコミだって集会の内容とか写真とかを紙上や電波上に
乗せていますし、時々プライバシーを平気で踏みにじった
記事を載せてたりしますし。
最近の自衛隊に文句をつけるなら、「情報管理体制を何
とかしてほしい」これに尽きます。
一体どうやって、共産党は自衛隊の情報を手に入れたのか?
普段から共産党は二重三重の監視網を仕掛けているのか。
自衛隊が誰でも作れるような「反対者リスト」を作って
いたなんて話より、共産党の「諜報能力」の方に驚きを
感じます。
http://list.jca.apc.org/public/aml/2007-June/013936.html
[AML 14393] 自衛隊を擁護するわけではないが
南熊 麻衣 mai_puremind at yahoo.co.jp
2007年 6月 13日 (水) 14:58:07 JST
先日、共産党が公表した自衛隊の内部文書ですが、
文章の内容を一言で言えば、”どこでいつこんな内容の
街頭演説があった”という事実をまとめたものです。
それ以下でもそれ以上でもありません。
その活動を自衛隊組織が取り締まりを行ったり弾圧を行
ったりということもありません。ただ演説などの日時や参
加人数などをまとめただけの資料です。
極端な話をすれば、新聞の記事をあされば誰だって作成する
ことのできるレベルのものです。
私に言わせれば、こんなものは何の問題にもなりません。
極端な話ですが、もし情報収集の域を超えて自衛隊の
闇部隊が文書に出ている市民活動家を暗殺したり、そこ
まで行かなくても、自衛隊により、これらの市民団体
が活動停止に追いやられるような妨害工作がなされたと
すればそれは問題だと思いますが、今回共産党が発表した
ものは新聞でも収集できるような情報をまとめただけに
すぎないのです。
共産党や社民党は、鬼の首を取ったかのような勢いで
政府を追及する構えですが、むしろ問題なのはこのような
文書を共産党がどのようにして手に入れたかという点です。
自衛隊内に文書を共産党に渡すような内通者がいたので
あればそれを摘発する必要があります。また共産党にその
ようなルートが存在するという点も問題です。
度重なる自衛隊の情報流出が問題になっている今日、共産
党はこの点を説明する責任があります。
この文書が機密扱いなのかどうかはわかりませんが、機密
扱いだとすれば赤旗のHP上から簡単にダウンロードできる
状態にしていることも大変な問題です。
自衛隊がやってる「情報収集」、マスコミがやってること
に比べれば問題ないレベルではないでしょうか。
マスコミだって集会の内容とか写真とかを紙上や電波上に
乗せていますし、時々プライバシーを平気で踏みにじった
記事を載せてたりしますし。
最近の自衛隊に文句をつけるなら、「情報管理体制を何
とかしてほしい」これに尽きます。
一体どうやって、共産党は自衛隊の情報を手に入れたのか?
普段から共産党は二重三重の監視網を仕掛けているのか。
自衛隊が誰でも作れるような「反対者リスト」を作って
いたなんて話より、共産党の「諜報能力」の方に驚きを
感じます。
http://list.jca.apc.org/public/aml/2007-June/013936.html
・自衛隊による違憲・違法の国民監視活動を告発する(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-06-07/2007060703_01_0.html
http://www.jcp.or.jp/tokusyu-07/19-jieitai/index.html
・情報保全隊監視団体一覧(PDF形式/98.8kB)(同上)
http://www.jcp.or.jp/seisaku/2007/20070606_shii_ichiran.pdf
・イラク派遣で陸自、反対市民の情報収集 発言など詳細に(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY200706060369.html
・こわいよ~自衛隊の市民運動監視体制(お玉おばさんでもわかる政治の話)
http://otama.livedoor.biz/archives/50751656.html
・なんで自衛隊が消費税反対署名の活動まで見張ってるんだ?(同上)
http://otama.livedoor.biz/archives/50751920.html
・なるほど「法令の範囲内」だ!(A PLACE IN THE SUN)
http://pochicoro.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_2ffa.html
・戦争を実行することがいかに民意に反することか~自衛隊による市民監視活動が示す軍隊の正体(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/70ebea3cbac14b504710344bbdb1704f
・自衛隊が国民を敵視して監視(あつこばのブログ)
http://atsukoba.seesaa.net/article/44135852.html
・自衛隊の内部文書についての緊急声明(森住卓HP)
http://www.morizumi-pj.com/#q
上記の新聞記事を見た時は流石にびっくりしました。何と、自衛隊が、情報保全隊という組織を使って、政党や大衆運動の動向を長期に渡って監視していた、というのです。それも、イラク反戦運動や米軍基地撤去運動だけでなく、労組の春闘集会や、民商や土建組合の運動から、「年金改悪・大増税反対」と銘打った集会に至るまで、逐一監視していたのです。
監視対象も共産党だけではありません。連合労組や社民党、民主党から、キリスト教会・イスラム教会や映画監督の山田洋次さんまで監視していました。それぞれ、共産党はP、社民党はS、市民団体はCV、民主党・連合系はGL、新左翼系はNLという様に、隠語で監視対象を識別しながら。「P系団体の反戦デモ」「S市議の発言」とかいう様に。民主党の増子参院議員の発言も「反自衛隊活動」としてマークされていました。監視されていなかったのは自民党・公明党と日本会議などの極右ファシスト団体だけです。(詳細は上記リンクの情報保全隊監視団体一覧を参照)
その事実を国会で追及されると、政府側は判で押した様に「合法的な調査活動だ」「自衛隊の機密保全活動の一環だ」と居直りの答弁に終始していました。
ついこの間もそんな理屈で、自衛隊は、米軍普天間基地の沖縄県内たらい回し・実質増強や辺野古の海の環境破壊に反対している人たちに対して、掃海母艦を差し向けて威嚇しました。大義名分の無いイラク侵略戦争に反対する人たちを「反日・反自衛隊分子」として、デモ参加者の顔写真を至近距離から撮りまくっていました。春闘や増税反対集会の監視に至っては、何をか況やです。そのうちに、年金改悪やホワイトカラー・エグゼンプションに反対する運動も、全部監視・弾圧対象にするつもりでしょう。
自衛隊法とかには確かに情報の調査・収集・保全について規定した条文もあるようですが、それはあくまでも自衛隊内での隊員相互の情報の取り扱い方や守秘義務について定めた内規でしかない筈です。その内規の範囲を逸脱して、憲法の人権規定やシビリアン・コントロールの原則なども何処吹く風で、国民の正当な権利行使であるデモや集会まで「反日・反自衛隊」の勝手な理屈で以って好き勝手に弾圧されたのでは、堪ったものではありません。「反日・反自衛隊」弾圧なら何でも許されるのなら、クーデターでも何でもし放題です。
それで当の自分たちはと言うと、パソコンの機密ファイルの中にお気に入りのエロ画像を保存して、イージス艦の中で勤務中にファイル交換していてウィニーに感染された挙句に外部に流出させてしまうという体たらくなのだから、お話になりません。自分たちのデタラメな情報管理で生じたミスを棚に上げて、恰もまるで自分たちが外国から攻撃されているかのような世論操作まで行い、あろうことか民主運動弾圧の口実にするとは、言う事が盗人猛々しいにも程があります。
90年代のオウム事件からこの方、とりわけ911テロや917の拉致問題表面化以降は特に、「外国の反日工作員から国を守る」といったキャンペーンが、国家権力の側からマスコミを使って意図的・系統的に垂れ流されてきましたが、その行き着く先がこれです。自衛隊が守ろうとしているのは、実は国民の生命・財産などではなくて、米軍基地や大企業の利権や、偽装請負やネットカフェ難民を生み出す国民総搾取の「美味しい国」の仕組みなのです。御用学者やネットウヨクが擁護して止まない「国柄」とか「国体」とかいうものの正体も、この「美味しい国」の仕組みなのです。
ただ安倍の特異な所は、その「美味しい国」の搾取の仕組みを守るのに、過去の遺物でしかない時代錯誤な靖国神社や万世一系の天皇神話などをわざわざ引っ張り出してきて後生大事に奉り、世界で物笑いの種になっている点です。この性癖は岸信介以来の親譲りなので一生直らないでしょう。しかし、安倍が過去の世襲君主を引っ張り出してきてまで崇め奉るこの「美しい国」(政府・財界にとっての美味しい国、国民にとっては年金ぼったくり詐欺と格差社会の散々な国)ですが、世襲制の北朝鮮の言う自称「強盛大国」と、その本質においては全く同じではないか。如何にバカマルコスの所業と言えども、前号記事の年金言い訳パンフみたいに笑って済ませられる話では、断じてありません。
何度も言いますが、軍隊は国民を守るために存在するのではありません。国民を弾圧する為にあるのです。これは絶対王政時代からの普遍的真理です。そんな事ぐらい、軍隊が関東大震災や米騒動の時にどう動いたのか、沖縄戦で何をしたのかを考えれば、直ぐに分るものを。本当の意味で「人民の軍隊」と言えるのは、かつての南ベトナム解放戦線やメキシコのサパティスタの様な民族解放ゲリラだけですが、これも民主主義が機能しなくなれば容易に「人民弾圧の軍隊」に変貌してしまう事も、旧ソ連や中国やアルジェリアの例で証明済です。
「北朝鮮が侵略してきたらどうする?」って。一体何処に、今の日本を侵略してくる(そういう能力と意志の在る)国が在るのですか。中国にしても、今や米・日と経済的には持ちつ持たれつの関係であるのに。北朝鮮その他の国(これには東側だけでなく西側諸国も含まれる)の工作員や麻薬密売人が時々不法入国を試みたりしますが、そんなモノは税関や海上保安庁が犯罪行為として取り締まれば、それで済む話です。そんな得体の知れない不安の為に、米国のやる事に何でもかんでも追従して、侵略の片棒を担がされてテロの標的にされたり、軍隊をのさばりかえらせて政治的自由や生存権を侵害され「美味しい国」を永遠に続けさせる事の方が、よっぽど愚かです。
「私たちは過激派や政府転覆を試みるような輩ではないから弾圧されない」と思っている人がいたら、これもとんでもない誤解です。今回の例でも、監視・弾圧対象にされたのは共産党や左翼だけではありません。お上に逆らうものは全てその対象にされるのです。それでも良いというならば、どうぞ勝手にすれば良い。たとえ消費税が10%・20%に引き上げられてセーフティラインが切り縮められても、ずっと政府・財界のイヌとして「北朝鮮が中国が攻めて来る」と喚き続けて、餓死でも何でもすれば良い。私は嫌です。そんな奴らの巻き添えになどされて堪るか。
※以上、昨夜仕上げた第1稿にいくつか書き足しています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-06-07/2007060703_01_0.html
http://www.jcp.or.jp/tokusyu-07/19-jieitai/index.html
・情報保全隊監視団体一覧(PDF形式/98.8kB)(同上)
http://www.jcp.or.jp/seisaku/2007/20070606_shii_ichiran.pdf
・イラク派遣で陸自、反対市民の情報収集 発言など詳細に(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY200706060369.html
・こわいよ~自衛隊の市民運動監視体制(お玉おばさんでもわかる政治の話)
http://otama.livedoor.biz/archives/50751656.html
・なんで自衛隊が消費税反対署名の活動まで見張ってるんだ?(同上)
http://otama.livedoor.biz/archives/50751920.html
・なるほど「法令の範囲内」だ!(A PLACE IN THE SUN)
http://pochicoro.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_2ffa.html
・戦争を実行することがいかに民意に反することか~自衛隊による市民監視活動が示す軍隊の正体(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/70ebea3cbac14b504710344bbdb1704f
・自衛隊が国民を敵視して監視(あつこばのブログ)
http://atsukoba.seesaa.net/article/44135852.html
・自衛隊の内部文書についての緊急声明(森住卓HP)
http://www.morizumi-pj.com/#q
上記の新聞記事を見た時は流石にびっくりしました。何と、自衛隊が、情報保全隊という組織を使って、政党や大衆運動の動向を長期に渡って監視していた、というのです。それも、イラク反戦運動や米軍基地撤去運動だけでなく、労組の春闘集会や、民商や土建組合の運動から、「年金改悪・大増税反対」と銘打った集会に至るまで、逐一監視していたのです。
監視対象も共産党だけではありません。連合労組や社民党、民主党から、キリスト教会・イスラム教会や映画監督の山田洋次さんまで監視していました。それぞれ、共産党はP、社民党はS、市民団体はCV、民主党・連合系はGL、新左翼系はNLという様に、隠語で監視対象を識別しながら。「P系団体の反戦デモ」「S市議の発言」とかいう様に。民主党の増子参院議員の発言も「反自衛隊活動」としてマークされていました。監視されていなかったのは自民党・公明党と日本会議などの極右ファシスト団体だけです。(詳細は上記リンクの情報保全隊監視団体一覧を参照)
その事実を国会で追及されると、政府側は判で押した様に「合法的な調査活動だ」「自衛隊の機密保全活動の一環だ」と居直りの答弁に終始していました。
ついこの間もそんな理屈で、自衛隊は、米軍普天間基地の沖縄県内たらい回し・実質増強や辺野古の海の環境破壊に反対している人たちに対して、掃海母艦を差し向けて威嚇しました。大義名分の無いイラク侵略戦争に反対する人たちを「反日・反自衛隊分子」として、デモ参加者の顔写真を至近距離から撮りまくっていました。春闘や増税反対集会の監視に至っては、何をか況やです。そのうちに、年金改悪やホワイトカラー・エグゼンプションに反対する運動も、全部監視・弾圧対象にするつもりでしょう。
自衛隊法とかには確かに情報の調査・収集・保全について規定した条文もあるようですが、それはあくまでも自衛隊内での隊員相互の情報の取り扱い方や守秘義務について定めた内規でしかない筈です。その内規の範囲を逸脱して、憲法の人権規定やシビリアン・コントロールの原則なども何処吹く風で、国民の正当な権利行使であるデモや集会まで「反日・反自衛隊」の勝手な理屈で以って好き勝手に弾圧されたのでは、堪ったものではありません。「反日・反自衛隊」弾圧なら何でも許されるのなら、クーデターでも何でもし放題です。
それで当の自分たちはと言うと、パソコンの機密ファイルの中にお気に入りのエロ画像を保存して、イージス艦の中で勤務中にファイル交換していてウィニーに感染された挙句に外部に流出させてしまうという体たらくなのだから、お話になりません。自分たちのデタラメな情報管理で生じたミスを棚に上げて、恰もまるで自分たちが外国から攻撃されているかのような世論操作まで行い、あろうことか民主運動弾圧の口実にするとは、言う事が盗人猛々しいにも程があります。
90年代のオウム事件からこの方、とりわけ911テロや917の拉致問題表面化以降は特に、「外国の反日工作員から国を守る」といったキャンペーンが、国家権力の側からマスコミを使って意図的・系統的に垂れ流されてきましたが、その行き着く先がこれです。自衛隊が守ろうとしているのは、実は国民の生命・財産などではなくて、米軍基地や大企業の利権や、偽装請負やネットカフェ難民を生み出す国民総搾取の「美味しい国」の仕組みなのです。御用学者やネットウヨクが擁護して止まない「国柄」とか「国体」とかいうものの正体も、この「美味しい国」の仕組みなのです。
ただ安倍の特異な所は、その「美味しい国」の搾取の仕組みを守るのに、過去の遺物でしかない時代錯誤な靖国神社や万世一系の天皇神話などをわざわざ引っ張り出してきて後生大事に奉り、世界で物笑いの種になっている点です。この性癖は岸信介以来の親譲りなので一生直らないでしょう。しかし、安倍が過去の世襲君主を引っ張り出してきてまで崇め奉るこの「美しい国」(政府・財界にとっての美味しい国、国民にとっては年金ぼったくり詐欺と格差社会の散々な国)ですが、世襲制の北朝鮮の言う自称「強盛大国」と、その本質においては全く同じではないか。如何にバカマルコスの所業と言えども、前号記事の年金言い訳パンフみたいに笑って済ませられる話では、断じてありません。
何度も言いますが、軍隊は国民を守るために存在するのではありません。国民を弾圧する為にあるのです。これは絶対王政時代からの普遍的真理です。そんな事ぐらい、軍隊が関東大震災や米騒動の時にどう動いたのか、沖縄戦で何をしたのかを考えれば、直ぐに分るものを。本当の意味で「人民の軍隊」と言えるのは、かつての南ベトナム解放戦線やメキシコのサパティスタの様な民族解放ゲリラだけですが、これも民主主義が機能しなくなれば容易に「人民弾圧の軍隊」に変貌してしまう事も、旧ソ連や中国やアルジェリアの例で証明済です。
「北朝鮮が侵略してきたらどうする?」って。一体何処に、今の日本を侵略してくる(そういう能力と意志の在る)国が在るのですか。中国にしても、今や米・日と経済的には持ちつ持たれつの関係であるのに。北朝鮮その他の国(これには東側だけでなく西側諸国も含まれる)の工作員や麻薬密売人が時々不法入国を試みたりしますが、そんなモノは税関や海上保安庁が犯罪行為として取り締まれば、それで済む話です。そんな得体の知れない不安の為に、米国のやる事に何でもかんでも追従して、侵略の片棒を担がされてテロの標的にされたり、軍隊をのさばりかえらせて政治的自由や生存権を侵害され「美味しい国」を永遠に続けさせる事の方が、よっぽど愚かです。
「私たちは過激派や政府転覆を試みるような輩ではないから弾圧されない」と思っている人がいたら、これもとんでもない誤解です。今回の例でも、監視・弾圧対象にされたのは共産党や左翼だけではありません。お上に逆らうものは全てその対象にされるのです。それでも良いというならば、どうぞ勝手にすれば良い。たとえ消費税が10%・20%に引き上げられてセーフティラインが切り縮められても、ずっと政府・財界のイヌとして「北朝鮮が中国が攻めて来る」と喚き続けて、餓死でも何でもすれば良い。私は嫌です。そんな奴らの巻き添えになどされて堪るか。
※以上、昨夜仕上げた第1稿にいくつか書き足しています。