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ストレスチェックと避難指示

2018年07月11日 22時06分26秒 | 職場人権レポートVol.3

 先日、勤務先のストレスチェックで高ストレス状態と診断されましたが、納得いかなかったので、所長に問い質しました。

 そして、「日常生活でストレスが溜まっているかどうかのチェック項目で、業務限定なのか私生活も含めての質問なのか、明確に書かれていなかった。だから、テレビで安倍晋三の顔見るたびにムカつくので、毎日ストレスが溜まっていると答えたら、高ストレス状態にあると診断されてしまいました。どこまで含めてのストレスなのか、はっきり分かる様な設問にして欲しかった」と、その場で所長に言いました。

 その為かどうかは分かりませんが、数日後にパソコンを開いたら、再び勤務先の本社からストレスチェック再受診の依頼メールが来ていました。

 半ば面倒くさいなあと思いながら、再受診を済ませてストレス診断結果を観たら、今回はギリギリの所で高ストレス判定を逃れる事が出来ました。(ストレスの特徴・傾向や分布グラフの形は最初のものとほとんど同じでしたが、B項目のストレス心身反応点数が前回12点から今回16点に好転しギリギリセーフに)

 しかし同時に、「その時の気の持ちようで診断結果が変わるとは、何ていい加減な検査なんだろうか?」と思いました。

 そもそも、ストレスの原因は職場環境にあるのに、その環境をそのままにして、個人にだけ「ストレスを溜めない様にしましょう」と言われても、そんな事できるはずがありません。「気の持ちよう」だけで病気が治るなら、世の中に医者なぞ要らない事になってしまいますw。

 何でこんなストレスチェックなんかやるようになったのか?少し調べてみました。

 すると、厚労省のサイトいわく、3年前の労働安全衛生法改正で、従業員50名以上の事業所では、年1回ストレスチェックを実施して、従業員のストレス対策や過労対策を講じるようになったのだそうです。

 チェックの内容も様式化され、「高ストレス者」と判定された従業員が希望すれば、産業医との面談も実施されるようになりました。

 でも、そんな事している割には、過労死やブラック企業が一向に無くならないのは何故なのか?(笑)

 結局、「会社はちゃんとストレス検査して、本人にも気をつけるように伝えました。後は本人の自己責任ですよ」という方向に持って行こうと、国も企業もしてるだけではないですか。

 そう言えば、最近の天気予報も、大雨や台風になるたびに、予報や警報発令のニュースだけでなく、やれ「増水した川には近づくな」とか「早めに避難せよ」と、事細かく指示してくれます。そういう意味では、一見親切ではあります。でも、「避難したくても避難できない障がい者や高齢者は、一体どうしたら良いのか?」「被災した後の生活再建はどうしたら良いのか?」という、肝心な事は余り教えてくれません。

 これも結局は、「国はちゃんと警報も避難指示も出しましたよ。後は本人の自己責任ですよ」と言いたいのでしょう。ストレスチェックと同じで、ただの「責任逃れ」じゃないですか。(怒)

プレカリアート@afghan_iraq_nk1 7月10日

最近の天気予報は増水した川には近づくな早めに避難しろと注意までしてくれる。しかし避難したくても出来ない障害者や老人はそのまま。 最近の定期健診はストレスチェックまでしてくれる。でもストレス溜め込むなで終わり、ストレス原因のブラックな職場環境はそのまま。一見親切な様で実は物凄く冷酷

コメント
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