アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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低能先生がダメなら低能首相もダメだろう

2018年07月01日 20時27分14秒 | 当ブログと私の生い立ち

 

 約一週間前に福岡で起こったIT講師殺人事件の事は皆さんご存知でしょうか?「Hagex(ハゲックス)」の名前でブログを書いていた東京のIT会社社員が、福岡でITやブログについて講演した直後に、トイレで面識のない男に刺殺された事件です。その男は、ブログで誰彼構わず相手を「低能」と罵っていたので、他の人から「低能先生」のアダ名で呼ばれていました。その中で、「Hagex」氏が自分のブログで「低能先生」の事を批判的に取り上げた事を見とがめ、トイレで待ち伏せして背後からナイフで襲った、という事件です。(参考記事

 私には、その背景事情が最初サッパリ分かりませんでした。何故なら、「Hagex」氏も「低能先生」も、互いに面識のない全くの赤の他人であるだけでなく、「Hagex」氏の「低能先生」批判記事も、「低能先生」を直接罵倒した内容ではなく、「こんな事がネットで噂になっている」という感じで、間接的に言及しているだけだったからです。

 「Hagex」氏のブログ「Hagex-day info」の他の記事(左上写真)も、私の見る限りでは、ネット掲示板「2ちゃんねる」等から引用した投稿に、自分のコメントを付け加えた程度の、まあ言わば、当たり障りのない内容のものがほとんどでした。私のブログのような、保守政治家を叩きまくるような記事は、ほとんどありませんでした。その程度の「批判」に対して、何故それほどまで憎しみを抱き、殺人に及んだのか、サッパリ分かりませんでした。

 しかし、事件の背景を探るうちに、ようやく事情が呑み込めました。「低能先生」の怒りは、自分に対する批判そのものよりも、ブログで凍結されたアカウントをバラされた事に向けられていたのです。

 ブログに投稿するには、アカウントというID(パスワードのようなもの)を取得し、そのアカウントの名前で投稿しなければなりません。ところが、「低能先生」は、罵倒などの度重なる荒らし行為の為に、相手から度々ブロックされていたのです。相手からブロックされると、今まで使っていたアカウントでは投稿できないので、また別のアカウントを取得しなければなりません。それを繰り返すうちに、最後にはブログ運営会社の「はてなブックマーク」からも要注意人物としてマークされるようになり、どのアカウントも全て使えなくなってしまいました。

 ネット上には、「低能先生」が使用しブロックされたアカウントが、200以上も残されています。それらは、「低能先生」にブログを荒らされた被害者ブロガーが、注意喚起の為に公開したものです。その中で、「Hagex」氏も注意喚起に協力する形で、自分のブログに「低能先生」の凍結されたアカウントを告知しただけだったのです。(右上写真)

 「低能先生」は、それを逆恨みし、「議論から逃げ回り、俺だけ一方的にのけ者にしやがって」「言論弾圧に抗議してやる」と、自分の住んでいる福岡に「Hagex」氏が講演でやってくる機会を狙って、凶行に及んだのです。

 誰が見ても悪いのは「低能先生」の方です。誰彼構わず罵倒を加えるのは、チンピラが通行人に言いがかりをつけて喧嘩を吹っかけているのと同じです。そんな相手と議論なぞ出来るわけがないでしょう。誰からも相手にされなくなるのは当然です。「低能先生」とアダ名を付けられたのも、自分が相手を誰彼構わず「低能」と罵っていたからであって、いわば自業自得です。

 私もブロガーの端くれなので、似たような事は今まで何度も経験して来ました。このブログも、昔は掲示板投稿の形式を取っていました。今のブログと同じ名称でHPを立ち上げ、付属の掲示板で投稿や議論を行っていました。その中で、私はHP・掲示板の管理人として、自らも投稿しながら、他人の投稿にコメントを加えたり、議論に加わったりしていました。

 その中で、過去に3名の投稿者をアクセス禁止にしました。投稿者のIDをブロックして掲示板に書き込めなくしたのです。3名とも、荒らし行為を働いたり、管理人の私の警告を無視した為に、そういう処分を下しました。

 その中で、一番タチが悪かったのが、最後に処分を下したKという人物です(ここでは正式なアカウント名は伏せさせてもらいます)。彼は「法の番人」を自任していました。しかし、法曹関係者の割には、他の投稿者を朝鮮人呼ばわりして卑下する等、差別や人権侵害に繋がりかねない投稿を繰り返し、私の注意も全然聞き入れませんでした。そこでアクセス禁止処分にしたら、他の掲示板で私の悪口を書き込むようになったのです。

 そんな差別投稿者なので、私はKに対しては全く相手にせず、他の掲示板管理人とも連携を取り合って、他板でもアクセス禁止にしてもらうよう話を進めました。そのうちに、Kグループの中で仲間割れが起こり、Kとたもとを分かった人物が私の掲示板仲間に、Kの身元(本名・職業等)を垂れ込みに来ました。私、その時、よっぽどKの身元をバラしてやろうかと思いましたよ。仲間に止められて、それだけは勘弁してやりましたが。その垂れ込みが発覚した途端に、他板でのKの私の対する罵倒が、すっかり鳴りを潜めるようになったのを覚えています。

 荒らし投稿者をアクセス禁止にしたり、ID凍結処分にするのは、「言論弾圧」でも何でもありません。何故なら、掲示板荒らしを放置していたら、他の投稿者の「言論の自由」も守れないからです。

 例えば、労働組合の掲示板で、「働き方改革にどう反対するか」議論している最中に、いきなり会社の回し者が、「お前らは残業代欲しさに反対しているんだろう」とか言いがかりを付けてきて、他の参加者を罵倒し始めたとしましょう。そんな「荒らし」の為に、何故、今までの議論を中断してまで、「総会屋」の相手をしなければならないのでしょうか?そんなに働き方改革に賛成したければ、財界の掲示板にでも行って「働き方改革をどう推進するか」議論すれば良いのです。

 ラーメン食べたければラーメン屋に行って食べればよいものを、わざわざうどん屋に来て「うどんなんてマズいもの食えるか!ラーメンを食わせろ!」というような客まで、うどん屋は相手にしなければならないのでしょうか?そんな訳はないでしょう。

 ラーメン屋にはラーメン屋の「営業の自由」があり、うどん屋にもうどん屋の「営業の自由」がある。その各人の「営業の自由」を守る事が、自由や人権を守る民主国家・法治国家の役割です。それを、国がラーメン屋やうどん屋のどちらか一方に肩入れし、営業妨害を黙認するのは、「自由のはき違え」でしかありません。

 ところが、安倍政権になってから国がやっている事といえば、例えば道徳教育の問題でも、日の丸や君が代については議論する事も禁止しながら、教育勅語については積極的に評価するかのようなそぶりを見せたりしています。森友・加計問題にしても、他大学の申請は門前払いにしながら、加計学園だけに一方的に肩入れするような事を行っています。働き方法案の問題についても然りです。審議会でも労働者側の意見を無視して財界側にばかり肩入れしていました。その挙句に強行採決です。これで本当に公平・中立な政府であると言えるのでしょうか?

 今の様子を見ていると、むしろ国の方が「低能先生」みたいな輩を野放しにして、国民の自由や人権を侵害しているようにしか見えません。国民も、「低能先生」の無法を批判するなら、「低能首相」にも、もっと厳しい目を向けていただきたいと思います。

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