台風10号が遂に九州に上陸。東に進路を変え、近畿地方も明日以降は暴風域に。但し、台風の進行速度が遅く、進行方向も定まらないので、進路予想は困難を極めている様子。上陸前の台風は中心気圧が930ヘクトパスカルと超大型で、素人目にも大変だと身構えていたが、夕方には980ヘクトパスカルまで戻していた。
これならとりあえず停電の恐れはなさそうだ。エアコンと冷蔵庫も何とか無事に稼働しそうだ。自宅で熱中症になったり冷蔵庫内の食品が腐って食べる物もなくなる最悪の事態はどうやら避けれそうだ。但し、今回は台風の周辺部で突然の竜巻に見舞われる事もあるようだ。先程も宮崎で竜巻の被害が発生したとニュースで報じていた。そうなればエアコンも冷蔵庫も無事では済まない。もし、これらが故障してしまったら、たちまち現代の生活は成り立たなくなる。
今住んでいるワンルームは大阪市住之江区にあるマンションの2階にあるので、一応は浸水の可能性は低い。それに、周囲は工場の壁に囲まれているので暴風被害に遭う可能性も低い。その分、陽が差し込まず日中も照明を付けなければならないが、そのせいで逆に暑さを凌ぐ事も出来、夏は大いに助かっている。
それでも海岸沿いの浸水常襲地帯に住んでいる事には変わりない。大和川が氾濫したり、海から木津川・住吉川づたいに高潮が逆流して来たら、もう逃げ場所がない。いざとなれば、下手に避難所に避難するより、マンションの3階以上のフロアに逃げる方が賢明だ。
今日、会社から昼食用の食糧を確保しておくよう指示があった。台風の影響で最悪、社内食堂が営業停止になる可能性があるからだ。そこで私も、通常の朝食用のパンとは別に、昼食用のパンも買っておく事にした。保存食にする事も考えたが、やはりそんな物より普段から食べなれている物の方が良い。
写真右がいつも朝食用に買っている胡桃ロール。左が昼食用に新たに買ったミルクロール。飲料のフルーツティーと、おやつ兼用の塩バナナチップスも一緒に購入。常温でも腐らない物を選んで買った。これだけあれば何とか3日間は持つだろう。これ以外に電子レンジでチンすれば食べられるパックご飯も4食分ある。
後は通勤の足の確保だ。私の職場は食品を扱う物流センターで、ライフライン確保が至上命題。その為に、公共交通機関が止まっても、自転車で出勤出来るようにレインコートを買った。
たとえスーパーやコンビニの店舗が休業しても、物流の要となるセンターは休業出来ない。納品は通常通りある。当然、台風の影響による納品の遅延や未入荷もあり得る。それに店の休業、出荷停止に伴う商品の保管スペース確保も必要だ。世間の人の中には「店が休業だから普段より楽だろう」と思う人もいるかも知れないが、実際は逆だ。イレギュラー対応で大混乱するのが常なのだ。
幾らマスコミがニュースで「台風に備えろ」と叫んでも、個人で出来る事には限りがある。私も、これ以外に出来る事はもう後、懐中電灯と携帯の電源確保ぐらいだ。仕事も大事だが、一番優先すべきはやはり自分の命だ。マスコミは相変わらず自民党総裁選のニュースを流している。「ライフラインを守る我々がいなければ、米の確保も出来ない癖に、国民生活そっちのけで、偉そうに上から目線で天下国家を論じるな!」と言いたい。