今回の北海道訪問が決まった時に、どうしても苫前町に行こうと思いました。
始めて伺ったのはもう10年以上も前のはず。
苫前町は、小樽から稚内に向かう「日本海オロロンライン」の真ん中あたり、稲作が可能な地域と稲作ができない地域があるという北の町です。
札幌バスターミナル(このバスはぼろ号で3時間)
冬が近くなると毎年思うのですが、やはり寒いところはよほど考えないと認知症予防に関しては不利ですねえ。
秋の収穫が終わって、喜びと達成感を感じつつ、厳しい冬のシーズン入り。
冬籠りの後、春になって農作業が始まると、生活も表情もイキイキしてきます。忙しいながら対人的な交流も増えてきます。何より作物が育っていくことを感じながらの毎日は楽しみもあります。
そして収穫の時を迎えて、また冬籠り。これを毎年繰り返していくのですが、「歳をとるほど前年のように元気を取り戻せなくなっていく」とよく耳にします。これは当然と言えば、当然のことですね。なぜならば、加齢という条件が重なるからです。
雪道での転倒もよく聞きます。
隣家が遠い一軒家での冬の生活をどうすれば、楽しく変化のある生活にしてあげられるのか、確かに大きな難しい問題です。
問題を感じながら苫前町観光をしました
この「クマ事件」というのは、大正4年におきたクマが10人の婦女子を殺傷した事件なのですが、事件の凄惨さは当然のこととして、市街地から車で20分くらいもいくような山中で、開拓に入った人たちは、どういう生活をしたのだろうかと、そちらの方に私たちの思いがいきました。
寒さとの戦い、機械もないのにどのように開墾していったのか、町へ出るにはどうしたのか・・・多くの問題を抱えながら、でもボケの問題はなかったはずです。それほど長生きができませんからね
市街地に帰る途中にも心惹かれる景色がたくさんありました。
また、リッチテキストモードに変更できなくなりましたので続きにします。