脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

蓼科山聖光寺参拝 護摩焚きと火渡りの体験

2023年07月27日 | 私の右脳ライフ

右脳訓練の話が続きますが、酷暑の夏休みに免じて許してもらいましょう。
信州蓼科湖畔にトヨタ自動車の菩提寺である聖光寺があります。信州の桜の名所に選ばれるくらい広大な境内を持つ立派なお寺です。
蓼科山聖光寺
上のHPを開いてみてください。交通安全祈願のお寺ということがわかります。
年間行事の中でも夏に行われる「柴燈大護摩供と交通事故者慰霊万灯供養と交通安全夏季大法要」は、聖光寺にとって、多分最も大切な法要のようです。
たまたま友人から、お参りと護摩焚きを拝見して火渡りもさせていただけるというお誘いがありました。全部初体験。なんという耳寄り情報でしょう!

でも夫はパスということでしたから、私の友人を誘って慎重かつ安全運転を誓って一路蓼科へ。
いつもだと、新東名新富士インターから西富士道路。甲府南インターで中央道に入って諏訪インターで降りる、という行き方をします。
新清水インターから中央道双葉ジャンクションまで中部縦断道が開通して使えることになったので、グーグルマップで調べてみるとほとんど所要時間は同じ。それなら新しい経験をとるのが私の流儀!
さらに一緒に行く友人が「中央道を使わず、下道で行くのも面白い」というので、その誘いにも乗って、初めての道を走りました。
護摩焚き」のことばだけは知っていました(初めて見る「柴燈」はどういう意味かも、このウィキベディアでわかりました)が、参拝者が願いを込めて手書きしている護摩木を見たら、私もお願いをしたくなって書かせていただきました。
夫の分と友人の分

こうして書いた護摩木は、後ほどこんなに丁寧に祈祷していただいて、護摩壇に祈りと共に投げ入れられることになります。
法事の流れは高原とはいえ暑い中を僧侶の方々、修験者の方々が、仏様に祈りをささげられます。




境内に用意された檜でしょうか青々とした木の枝で作られた護摩壇の周りで何段階もの祭礼が行われました。







お経は全然聞き取れませんが祈りの言葉が聞き取れることに驚き、よく考えてみると、護摩焚きの時は修験者の方が取り仕切っていたからなのですね。
皆さん真剣ですから、参拝者たちも必然的に真剣さが増してきます。
この時に、一枚ずつ護摩木にも祈りを込めてくださったのです。
火をつけたら、燃え上がるまではあっという間。












その後は大きな柱に水をかけて、その材木の両端を二人で持って火の跡をたたくようにして、道を作っていきます。
奈良薬師寺長臈 でもいらっしゃる松久保秀胤老師が、94歳とはとても思えないお声で「不安がある人はわたらないように」と説かれました。
僧侶の方々がまず渡られます。
そもそもトヨタ自動車の菩提寺ですから全国のトヨタ関係の方々が数百人も参詣されるのです。この前テレビのニュースで拝見した佐藤新社長や豊田会長のお顔も間近に拝見しました。トヨタ関係の方々が数人渡られ、その後に誘ってくださった友人ご家族、そして私たち。

私は何の不安もなく、むしろ楽しみでした。歩く道の横の熾火がほんのり熱いくらい。たった数秒のことですがなんだかスッキリしますね。
夜になって、交通事故による物故者の法要が行われて、その時も松久保秀胤老師がお勤めをされました。印象的だったのは「車を作る人たちは真剣に安全な車を作っているにもかかわらず、使い方の間違いを起こしてしまう人がいる」という厳しい表現と、自動車事故だけでなく最近の思いがけない災害にも触れられて「その人たちが安かれと祈る気持ちの大切さ」を説かれました。とてもとても説得力に満ちていて驚くばかりでした。

万灯会は、短い時間で境内の用意された行燈に火がともり、不思議な空間が生まれ、この場に居合わせることができた感謝の気持ちがわいてくるものでした。
ドライブ記録も記しておきましょう。
夫と約束したたびたびの休憩。これも旅の楽しみ。
最初の休憩。駿河湾沼津サービスエリア。しばらくぶりで、少し様子が変わっていました。

道の駅白州。桃を求めました。
フォッサマグナの湯。


旅はとても順調でしたが、一つ大問題が発生。ランチをご一緒にということで指定されたレストランに行くことを甘く見ていました。方角はだいたいわかっているので、現地に近づいたらナビを入れて楽勝!の予定が、なんと電波が弱くてナビが効きません…迷子になってしまったのです。
ようやく辿り着いたレストラン「モンテーヌ」は森の中でとっても素敵。






翌日は初めての人もいたので、藤森照信作「空飛ぶ泥舟」「高過庵」「低過庵」へ。声を上げて喜んでくださいました。



その後に諏訪大社前宮にお参りしました。この前は神前だけお参りしましたが、お宮を一周してみたら、4本の御柱だけでなく巨木に囲まれていて静謐さに包まれた神社だということがよく納得されました。四社ある諏訪大社の中でも一番最初に神さまがいらしたところというのが「前宮」の意味ですからお参りできてよかったです。



八ヶ岳からでしょうか、清冽な水が音を立てて流れています。水眼(スイガ)の清流、飲用可!冷たくてとても美味しい。



「なんだか清々しい気が流れている」と友人がつぶやいていました。
真夏の旅でしたが、心は爽やかになりました。
by 高槻絹子

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