昨日の日本経済新聞の朝刊一面の紙面にこんな記事が載っていた。
以下青い文字の所は日経の一面からの引用です。
聖域
砂上の安全網 不作為の果てに① 既得権サークルの聖域
社会保障制度の改革が進まない。社会保障にかける国のお金が膨らむと、新たな票も生み、政治家、官僚、業界の既得権サークルは力を蓄える。ツケを生活者に押し付けてきた改革の不作為を追う。
7日の参議院本会議。遺伝子検査をする病院や検査所に一定数の臨床検査技師の配置を事実上義務づける改正医療法が成立すると、笑みを浮かべる議員がいた。日本臨床検査技師会会長を兼ねる宮島喜文氏だ。
強固なパイプ
同法は血液や遺伝子を検査する臨床検査技師の職域を広げるもの。宮島氏が事務局長の自民党議員連盟が成立を主導した。業界の利益拡大が狙いではないか。取材班の問いに「検査の質を高めるためだ。」と話した。日本臨床検査技師会は2010年の参議院選で自民党から独自候補が初当選。13年は落ちたが、16年に出馬した宮島氏は3年前の7倍の得票で当選した。
日本医師会など直近2回のの参議院選比例代表で自民党から出た社保系8団体。参院選で集めた「社会保障票」は01年の約66万票から16年は約92万票に増えた。
社会保障関係費(当初予算ペース)は01年度の17兆5千億円から16年度に約31兆9千億円に膨張した。新たな票につながり、厚労族を走らす。 以下省略
日経新聞での社会保障費の増額が全て医療関係だけに起因するものではないから少し乱暴な紙面構成の所も無きにしも非ずだが。
それでも、規制緩和と言いながら、自民党の族議員は質を高めるとの大義名分を掲げて、規制を強化して利権を確保しているのである。
国民からみかじめ料の如く搾取しているのである。
過去の書きかけのみかじめ料の記事はこちらです。
臨床検査技師の職域を増やし社会的地位の向上を政治的に図るのである。
臨床検査で思い出すのが受託臨床検査機関であるSRLである。
今では立派な検査機関に成長した。
法律で新たな職域を定めずにしても、昨今は十分果たしているのである。
なのに、臨床検査技師会の組織がみかじめ料の確保や政治的に社会的地位の向上を意図して動くのである。
臨床検査の養成校は今でも一部は専門学校であるが、以前は臨床検査技師養成機関と言えば殆どが専門学校であった。
でも、資格を取り集団(社団法人日本臨床検査技師会)となると政治力を発揮して規制で地位の向上を図るのである。まるで搾取機関の組織の如くある。
それでは、この事を踏まえ得て、既得権を得ている公益社団法人なる日本獣医師会に問題を進めます。
公益社団法人 日本獣医師会のHPに『国家戦略特区による獣医学部の新設に係る日本獣医師会の考え方について』とのタイトルで意思表示されていますのでご覧ください。
日経の言を俟つまでもなく日本獣医師会も同じことを行なっているのである。
地位の向上を図るために、四年生の獣医学科・学部を卒業して獣医師になった世代が地位向上の為に6年制への法律改正を画策したのである。
勿論、大義名分は獣医師の資質の向上であり、その根拠を日本獣医会の『国家戦略特区・・・・・日本獣医師会の考えかたについて』記載されています。
獣医師会が言いたいのは、世界的にも社会的にも資質の向上が要求されているのが世界の趨勢であり、日本国内での要請でありそれに応えるためにも6年制が不可欠であると謳っているのです。
でも、これらは大学側ないし社会から出たものではありません。
前段の臨床検査技師の事例と同じです。
欧米では社会的地位の高い獣医師。
なのに日本では必ずしも地位の高くない獣医師。
その為にも、四年制から六年制に変更して、医師、歯科医師と同じ六年制にして社会的地位の向上を法的に図りたいと願う日本獣医師会などの関係団体の悲願だったのです。
教えるべき内容が盛りだくさんで、六年間が必要だった訳ではないのです。
一寸、横道にそれますが、大学教授は何の資格も必要としません。
小学校、中学校、高等学校と教育のレベルが上がり専門性が増すのですから、高い資格を必要とされていると思っている方もいるかもしれませんが、何の資格も必要ありません。
大学が認めれば、大学の講師であり准教授であり、教授であるのです。
只、新学部、新学科を開設する時は大学設置審議会に掛かりますからそれ相応の専門的な業績(学会発表や誌上発表や原著など)を有していなければなりません。
でも、本質は高度な専門性を有しているとなれば既存の大学ならOKなのです。
(それでもオーバー・ドクターの沢山いる世界ですからコネやつてでも無ければ競争は熾烈な事は事実です。)
しかし、修士、博士の学位を授与する事の出来る大学院は別問題ですが、ここでは省略します。
6年制の獣医学部・学科を卒業すれば修士課程修了と同じなのですから、教員の資格(マル合教員、合教員)も厳密に審査されます。
即ち博士課程前期修了の資格を与える事の出来る教育者でなければならないからです。
本来は学士ではなく学位が授与されるのですが6年制の医学、歯学、薬学、獣医学は学士を頂きます。
声を大にして言いたいのは、日本獣医師会が己の地位や職域を狭めるが如き新設獣医大学設置に賛成するはずがないと言う事です。
獣医師として国家資格を取得して卒業後の進路は大きく分けて、4つの分野があります。
その一ですが、動物好きの子供たちに人気の小動物を扱う動物病院の獣医師。
その二が、大動物を扱う農協や中央競馬会などの獣医師です。
その三が、国や地方自治体での獣医師です。
その四が、製薬会社やその他の企業での獣医師です。
いずれにしても、国家試験に合格して獣医師としての活動です。
今の世にあって、資格をとった職域に就ける良い資格かもしれません。
音大を出たからと言って、音楽家に成れる訳ではありません。
学校の音楽の先生乃至はヤマハ音楽教室でも開設出来れば幸せです。
日本獣医師会が新設の獣医学科に反対するのは自分たちの職域の自衛に他らなないのです。
国民の立場に立たない無用な法的に守られている規制を打破して日本に活力を与えようと言うのが、国家戦略特区なのです。
小泉さんならもう少し上手く世論を誘導できたかもしれません。
規制を緩和して生きていくために経費の掛からない住みやすい日本にすべきだと思うのですが。
安倍総理のお友達が獣医大の開設だったから問題を複雑にしてしまった。
「李下に冠を正さず」でなければならない政治家。
適法、違法の問題ではなく宰相たるもの当不当を配慮して行動せねばならぬはず。
以下青い文字の所は日経の一面からの引用です。
聖域
砂上の安全網 不作為の果てに① 既得権サークルの聖域
社会保障制度の改革が進まない。社会保障にかける国のお金が膨らむと、新たな票も生み、政治家、官僚、業界の既得権サークルは力を蓄える。ツケを生活者に押し付けてきた改革の不作為を追う。
7日の参議院本会議。遺伝子検査をする病院や検査所に一定数の臨床検査技師の配置を事実上義務づける改正医療法が成立すると、笑みを浮かべる議員がいた。日本臨床検査技師会会長を兼ねる宮島喜文氏だ。
強固なパイプ
同法は血液や遺伝子を検査する臨床検査技師の職域を広げるもの。宮島氏が事務局長の自民党議員連盟が成立を主導した。業界の利益拡大が狙いではないか。取材班の問いに「検査の質を高めるためだ。」と話した。日本臨床検査技師会は2010年の参議院選で自民党から独自候補が初当選。13年は落ちたが、16年に出馬した宮島氏は3年前の7倍の得票で当選した。
日本医師会など直近2回のの参議院選比例代表で自民党から出た社保系8団体。参院選で集めた「社会保障票」は01年の約66万票から16年は約92万票に増えた。
社会保障関係費(当初予算ペース)は01年度の17兆5千億円から16年度に約31兆9千億円に膨張した。新たな票につながり、厚労族を走らす。 以下省略
日経新聞での社会保障費の増額が全て医療関係だけに起因するものではないから少し乱暴な紙面構成の所も無きにしも非ずだが。
それでも、規制緩和と言いながら、自民党の族議員は質を高めるとの大義名分を掲げて、規制を強化して利権を確保しているのである。
国民からみかじめ料の如く搾取しているのである。
過去の書きかけのみかじめ料の記事はこちらです。
臨床検査技師の職域を増やし社会的地位の向上を政治的に図るのである。
臨床検査で思い出すのが受託臨床検査機関であるSRLである。
今では立派な検査機関に成長した。
法律で新たな職域を定めずにしても、昨今は十分果たしているのである。
なのに、臨床検査技師会の組織がみかじめ料の確保や政治的に社会的地位の向上を意図して動くのである。
臨床検査の養成校は今でも一部は専門学校であるが、以前は臨床検査技師養成機関と言えば殆どが専門学校であった。
でも、資格を取り集団(社団法人日本臨床検査技師会)となると政治力を発揮して規制で地位の向上を図るのである。まるで搾取機関の組織の如くある。
それでは、この事を踏まえ得て、既得権を得ている公益社団法人なる日本獣医師会に問題を進めます。
公益社団法人 日本獣医師会のHPに『国家戦略特区による獣医学部の新設に係る日本獣医師会の考え方について』とのタイトルで意思表示されていますのでご覧ください。
日経の言を俟つまでもなく日本獣医師会も同じことを行なっているのである。
地位の向上を図るために、四年生の獣医学科・学部を卒業して獣医師になった世代が地位向上の為に6年制への法律改正を画策したのである。
勿論、大義名分は獣医師の資質の向上であり、その根拠を日本獣医会の『国家戦略特区・・・・・日本獣医師会の考えかたについて』記載されています。
獣医師会が言いたいのは、世界的にも社会的にも資質の向上が要求されているのが世界の趨勢であり、日本国内での要請でありそれに応えるためにも6年制が不可欠であると謳っているのです。
でも、これらは大学側ないし社会から出たものではありません。
前段の臨床検査技師の事例と同じです。
欧米では社会的地位の高い獣医師。
なのに日本では必ずしも地位の高くない獣医師。
その為にも、四年制から六年制に変更して、医師、歯科医師と同じ六年制にして社会的地位の向上を法的に図りたいと願う日本獣医師会などの関係団体の悲願だったのです。
教えるべき内容が盛りだくさんで、六年間が必要だった訳ではないのです。
一寸、横道にそれますが、大学教授は何の資格も必要としません。
小学校、中学校、高等学校と教育のレベルが上がり専門性が増すのですから、高い資格を必要とされていると思っている方もいるかもしれませんが、何の資格も必要ありません。
大学が認めれば、大学の講師であり准教授であり、教授であるのです。
只、新学部、新学科を開設する時は大学設置審議会に掛かりますからそれ相応の専門的な業績(学会発表や誌上発表や原著など)を有していなければなりません。
でも、本質は高度な専門性を有しているとなれば既存の大学ならOKなのです。
(それでもオーバー・ドクターの沢山いる世界ですからコネやつてでも無ければ競争は熾烈な事は事実です。)
しかし、修士、博士の学位を授与する事の出来る大学院は別問題ですが、ここでは省略します。
6年制の獣医学部・学科を卒業すれば修士課程修了と同じなのですから、教員の資格(マル合教員、合教員)も厳密に審査されます。
即ち博士課程前期修了の資格を与える事の出来る教育者でなければならないからです。
本来は学士ではなく学位が授与されるのですが6年制の医学、歯学、薬学、獣医学は学士を頂きます。
声を大にして言いたいのは、日本獣医師会が己の地位や職域を狭めるが如き新設獣医大学設置に賛成するはずがないと言う事です。
獣医師として国家資格を取得して卒業後の進路は大きく分けて、4つの分野があります。
その一ですが、動物好きの子供たちに人気の小動物を扱う動物病院の獣医師。
その二が、大動物を扱う農協や中央競馬会などの獣医師です。
その三が、国や地方自治体での獣医師です。
その四が、製薬会社やその他の企業での獣医師です。
いずれにしても、国家試験に合格して獣医師としての活動です。
今の世にあって、資格をとった職域に就ける良い資格かもしれません。
音大を出たからと言って、音楽家に成れる訳ではありません。
学校の音楽の先生乃至はヤマハ音楽教室でも開設出来れば幸せです。
日本獣医師会が新設の獣医学科に反対するのは自分たちの職域の自衛に他らなないのです。
国民の立場に立たない無用な法的に守られている規制を打破して日本に活力を与えようと言うのが、国家戦略特区なのです。
小泉さんならもう少し上手く世論を誘導できたかもしれません。
規制を緩和して生きていくために経費の掛からない住みやすい日本にすべきだと思うのですが。
安倍総理のお友達が獣医大の開設だったから問題を複雑にしてしまった。
「李下に冠を正さず」でなければならない政治家。
適法、違法の問題ではなく宰相たるもの当不当を配慮して行動せねばならぬはず。