先日、フィンランドのマリン首相が初めて忙しいこの時期に日本を訪問しました。何故にロシアと対峙する軍事衝突が危惧される時に訪れたのか深く日本人は考えるべきだと思っています。
NHKのインタビューはこちらです。
長いロシアとの国境を接しているフィンランドはNATOに加盟していませんでした。それは、帝政ロシア・ソ連に侵略された事や戦った事が無かったと言う事ではありません。小国のフィンランドがロシアに対し果敢に抵抗してきた歴史の積む重ねなのです。
では、何故にNATOに加入しなかったのかと言う事は、同盟組織に加盟するより何処の集団安保体制に組せずにソビエト・ロシアと善隣友好関係を築くことが国家の安寧に繋がるとの強い信念から国民が選択し、政治的に選択したのです。
北欧の小国のフィンランドですが、軍隊は途轍もなく強いです。長い時代に亘りロシア武力的圧迫を受けてきた歴史の為です。1300キロにもわたる長い国境を接している両国です。
フィンランドが遠い日本に好印象を持つ親日国であることをご存じですか。帝政ロシアの時代から痛めつけられていたフィンランドが東洋の端にある小国の日本が大国である不凍港など拡張主義の帝政ロシアを打ち負かしたのです。それも、強大な国力を有する陸軍も撃破し、フィンランドに近いバルチック艦隊を日本海で壊滅させたのです。フィンランド人は日本の善戦に留飲を下げたのです。(講和という形で終戦せねば日本は敗北してしまいますた、アメリカの仲介の力を借りて講和を結ぶ事が出来ました。)
今回のロシアのウクライナに対する侵攻で、フィンランドもスウェーデンもNATOに加盟する意思を固めました。(スウェーデンの事は今回は述べません)ロシアは核兵器も運搬する事が出来るミサイルまで国境付近に展開する意思を示して、フィンランドを威嚇しています。(核による威嚇は後日)また、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を急ぐかと言えば、国際的な紛争国はNATOに加盟できない。NATO加盟国は他国が侵略されても参戦せねばならない集団安全保障の義務を負うからです。紛争中の国をNATOに加盟させることは戦争を背負いこむ事に他ならない。
二国間の同盟で参戦するならまだしも30ヵ国と言うNATO加盟国としては問題が生じかねない。加盟国一国への侵略が他の29ヵ国への参戦であるとの事で侵略を抑止すべきであるとの考えからです。
従って、現に紛争当事国の一方がNATOに加盟する事ができないのです。
と、言う事は。NATO加盟申請から正式加盟迄の4ヶ月~1年の期間が一番危険が増すのです。この期間にロシアが小さな侵略を犯せばフィンランドは加盟が出来なくなるのです。その事を考慮して今回は申請と同時に便宜的に効力を発行させるようです。また、正式加盟も早急に行うようだ。
ワルシャワ条約機構の加盟国やソビエト連邦の構成国がNATOに入りたが。それ自体が如何にロシアに問題があるかとし示している、その事にロシアは自覚せねばならないのである。
後日加筆訂正するかもね。
過去にアップしたスレッドの「#031 -’22. ウクライナに存在した核兵器で思う事」の記事の🔵 三つ目の危惧する結論: と同じ結果になりました。