『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

葉月八月、今月の四品 その4

2018-08-03 18:45:23 | 酒の肴
「穴子の冷やしだし茶漬け」

食欲のない夏でもお箸がすすむお茶漬け。
今月は、冷たくてさっぱりしただし茶漬けをつくってみました。
ふんわりと淡く炊いた穴子と、「だし」を乗せています。
「だし」とは、夏野菜や薬味野菜を細かく刻んだ山形の郷土料理。
ナスやキュウリのパリパリとした爽やかさと
ふっくらしてほの甘い煮穴子の取り合わせは抜群、
そこに赤鬼流の美味しいお出汁を張って
すりたての本わさびを添えた「だしだし茶漬け」。
シメの一品に、最高です!

(大槻作)



葉月八月、今月の四品 その3

2018-08-03 18:26:45 | 酒の肴
「バイ貝の胡椒煮」

高タンパク低脂肪、タウリンがたっぷり含まれるバイ貝。
バイはもともと貝の意味なのですが、
つぶ貝の親戚、日本ではたくさん分布している巻貝です。
あずき貝などとも呼ばれる黒バイはキュッと締まった身、
エッチュウバイなどの白バイはぷるんと柔らかい身。
それぞれを、黒胡椒と白胡椒で爽やかに煮付けました。
貝特有のうまみがしっかりと味わえ、ふたつの貝の違いも愉しめます。
磯の味をキリリと夏酒に添わせた、粋な酒肴です。

(坂木作)


葉月八月、今月の四品 その2

2018-08-03 18:10:50 | 酒の肴
「どじょうの唐揚げ」

うなぎ一匹、どじょう一匹ということばがあります。
同じくらい栄養価の高い魚ということだそう。
実はカルシウムはうなぎの9倍、ビタミンDもたっぷりのどじょうは
安価で美味しい夏のスタミナ食なのです。
そのどじょうを、生きたまま醤油や酒に漬け
(イカの沖漬けなどと同じですね)、
味の染み込んだところをからりと揚げています。
骨までやわらかくサクサクと揚がったどじょう。
歯ごたえも旨みも抜群の酒肴です!

(大槻作)

葉月八月、今月の四品 その1

2018-08-03 17:50:17 | 酒の肴
先月から猛暑の続く三軒茶屋ですが
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
台風や水害もあり熱帯夜も続き、なかなかに過酷な夏ですが、
こんな時は栄養補給をしてしっかり睡眠!
1日の終わりに、疲れを癒し身体を元気にしてくれる
美味しい一献をどうぞ。

さて、今月も、季節の「四品」ができました。
ぜひ、召し上がってみてください。
例にならってひとつずつご紹介してまいります。



「さっぱり炊いたおからとへしこ」

鯖のぬか漬けである「へしこ」、
日本酒を嗜む方にはお馴染みの酒肴かと思います。
塩辛いなかにじわっと拡がる魚の旨みが良いアテになりますね。
このへしこをさっと炙って、おからを添えました。
人参と木耳を入れてしっとりと炊いたおからの優しい滋味が、
へしこの強さを受け止めて、程よくお酒となじみます。
まさに「日本酒のための」一品、おためしあれ。

(箕村作)