花暦 [ hanagoyomi ]

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「週末ごはん」とお気楽日記

笠間「陶炎祭」(ひまつり)

2006-05-03 | やきもの(陶)
茨城県笠間の「陶炎祭」に行ってきました。
以前は同時期に開かれる栃木の益子焼きの陶器市に行っていたのですが、ここ何年かは笠間が好きで行ってます。 

益子も陶器店が並ぶ通りに店や窯元がセールをする昔ながらのスタイルに若手作家が加わってずいぶんと変わってきたようですが、笠間は「芸術の森公園」の敷地内の広場が特設会場となり、店や窯元、作家が独自の店作りをして個性豊かな店頭に自ら立って販売したり、作家さんがコーヒーショップをしちゃったりというまさに「お祭り」的な部分が楽しいんです。


陶炎祭会場



小学生が作ったこんなかわいい土面も展示されてます



芸術の森公園内の美術館では「古九谷浪漫・華麗なる吉田屋展」が開催されてました。 古九谷は出光美術館で見たことがありますが、吉田屋というのは始めて聞きます。

古九谷といえば、江戸初期に登場した、九谷村(石川県)で焼かれた色絵磁器で現代の九谷焼の大元と言われてます(注*)。後の元禄のころ突然廃窯となりますが、それを19世紀に再興させようとしたのが加賀の豪商・吉田屋(屋号)=豊田伝右衛門です。 

吉田屋は古九谷再興を目指しながらも独自のデザインを取り入れ、その特徴の一つが古九谷が器全体を色絵で埋めるのに対し、白の余白を効果的に使うと説明されてました。

伝右衛門が財産を投じて始めたのがすでに晩年の72歳、多額の借銀に家運は傾き、子供が後を継ぎますが早死にしたりと、結局わずかな年数(7~8年?)で廃窯となりましたが窯は譲り継がれ現代の九谷焼に大きく貢献したと言われてるそうです。=吉田屋展案内文より適当に抜粋

何分短い年数なので再興時から廃窯までの変化のようなものは見受けられずそういった興味深さはないんですが、古九谷の色を再現し、大胆さに繊細さもプラスされみごとな数々の作品でした。


注* 古九谷については一般的に石川の九谷村で焼かれたとされていましたが、有田でその破片が出土したことから肥前説もあります。 もっとも現在の九谷焼を作る石川県では肥前説には否定的でしょうけれど。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
良いですねぇ (coldgin)
2006-05-07 20:07:46
>「お祭り」的な部分

それは、益子よりは多分に有りますね。直売だけでなく、みんなあの雰囲気を楽しみに行っていると思います。行きたかったなぁ
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吉田屋展 (emiemi)
2006-05-07 20:37:43
3月に加賀市で開催されていたとき見てきましたが、

ほんと素晴らしい作品に圧倒されました~。

京都でも開催されていたようで、全国あちこちと

回ってるようですね。

一度、旧九谷村の窯跡や周辺の山を歩きたいと思っているのですが・・・熊がこわくて~~。(笑)



ところで、HEEさんとお会いしたよ~ん。

楽しい時を持てましたよ。

いつかakikoたん達の関東に行きたいなぁ~。



東北の山野草きれいね~~。

山寺、興味津々~~。

シフォンケーキ、美味しそう~~。

久しぶりに来たら、長くなっちゃたーーーごめんですーー。(汗)

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陶炎祭&吉田屋 (akiko)
2006-05-08 17:33:50
>coldginさん、行き先変更だったのですねー。お会いできずに残念でしたけど良い旅をなさったようで何よりです♪



>emiちゃま、九谷村は非常に不便な所だったので山中に窯を移したと吉田屋の歴史にありましたけど、今でも熊が出るほどの場所なのね。こわっ

行くときは熊に勝てるように鍛えなくっちゃ!



金沢でのミニオフ、いいなぁ~。こちらにいらしたときにはシフォンケーキ作りますから食べに来てね。
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