吉永小百合主演で北海道を舞台にした映画の三部作である、〝北の桜守〟を観て来ました。
会場の苫小牧イオンの2階には複数の映画館がありますが、どらえもんや空海の映画などで、入場券売り場にはかなりの行列も出来ていました。
本来なら、昨日の全国一斉封切り日に観る予定でしたが、歯医者に行ったり、東洋大学アイスホッケー部の練習試合を観たりして、帰りが遅くなり、今日になった次第。
昭和20年樺太で生活していた夫婦と男の子二人が、ソ連の突然の参戦で樺太を逃れ、苦難の歴史を辿る物語です。
事前に吉永小百合が、マツコ・デラックスの番組で宣伝を行ったり、TVCMやネットでも映画の情報をかなり知っていたので、物語の展開には然程驚きませんでした。ちょっと事前情報が多すぎたかな?と反省しています。
〝北の零年〟 〝北のカナリアたち〟 に続く『北の三部作』 最後の作品ですが、北の零年よりはかなりましだが、北のカナリアたちには遠く及ばないと言うのが偽らざる感想です。
昭和20年当時に小学生の息子が居ると言うのは、吉永の年齢は30代か40代の初めなのでしょうが、全くとは言えませんが、それ程違和感が無いのは
、さすが吉永小百合です。彼女の実年齢は72歳ですから (明後日で73歳)、普段から肌つやや美貌・健康にはかなり気を遣い、節制してるものと思われます。同年代の女優(栗原小巻、松原智恵子など)に比べると、その見た目の若さが際立ちますね。
次男役の堺 雅人が、やはり素晴らしい、40代男性俳優ではピカ一でしょう。あと2人の息子の小学生時代を演じた子役がキリッとしてて気品すら漂っていました。将来が楽しみです。
他に、阿部 寛、岸部一徳、佐藤浩市、篠原涼子などが脇を固めていますが、これはあくまで吉永小百合と堺 雅人の映画であると思います。
近年母親役が多くなった吉永ですが、今回初めて認知症が進行している難しい役柄を演じています。(吉永にとってはそれ程難しかったとは思えない)
あの目の表情は、〝細雪〟 の三女役 (雪子) のぽか~~んとした目と酷似であったと思うのでしょうが、如何でしょう?