何時もこの時期になるとやって来る必須の作業がある。雪国生まれの方ならご存知の雪囲いだ。山間地の集落では家の前に雪消し用の小さな池があり、その周りには坪木のある庭付きの家が多く、家屋周りの作業以上に面倒なのが坪木の雪囲いなのだ。特に積雪が150cm程になると作業量も多く、杉の木の皮を剥いだ細木ですっかり囲うのが普通。
以前は老いた親父の一人仕事だったが最近はそういう訳にも行かず、今は力作業と高い所の縄結びは自分の仕事になってしまった。4月になると解体搬出の手間も必要で、こんなに面倒ならいっその事切ってしまったらどんなに楽かと思ったりもしたが、家の周りに樹木の無い光景は殺風景で潤いが無い。かつては植木屋から売ってくれと言われた事もあったが、今の時代に買い手など誰もいない。しかし、別に庭師を頼んでいる訳でもなく見てくれは今ひとつだが、先祖代々受け継いだ坪木は歴史があって何か表情がある。
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